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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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813部分:第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその三


第六十六話 バイスとマチュア、闇の中で話すのことその三

「アイドルならアイドルらしくすることだ」
「恋愛禁止?」
「ってあたし達男の子と付き合ったことないけれど」
「それもですね」
「そうだ。わかったら早く寝ることだ」
 カーマンはまた話した。
「いいな。健康と安全の為だ」
「わかりました。残念だけれど」
 項垂れて答えた張角だった。
「そうします」
「料理はいいものを予約しておいた」
 それは保障するカーマンだった。
「存分に楽しむといい」
「ええ、それはね」
「期待しています」
 張梁と張宝が述べる。
「カーマンさんの仕立てなら」
「絶対に確かですから」
「絶対ではないがな」
 それは違うというカーマンだった。笑顔はないがだ。
 それでもだ。三姉妹を飯店に連れて行ってだ。美味いものを食べさせる。そのうえで宿で休ませてだ。三人を完璧にマネージングしていた。
 三姉妹は至って平和であった。だが、だ。
 八神はだ。ふと立ち寄った町でだ。こんな話を聞いていた。
 何処かで見た様な三人組がだ。店で飯を食いながら話をしていた。
「何かよ、青い服の男がな」
「兄貴、青い服か?」
「その男なんだな」
「ああ、南の方で化け物を退治したらしいな」
 そんな話をするのだった。
「白い髪の毛に赤い服の奴な」
「何か目立つ奴だな」
「そいつがどうしたんだな」
「あちこち歩き回ってるって話だな」
 そんなことを話していた。
「最近何かと物騒だけれどな」
「何だろうな、一体」
「気になるんだな」
「その二人を洛陽で見たって話もあるんだよ」
 今度はだ。帝都のことも絡んできた。
「最近洛陽って物騒だけれどな」
「ああ、大将軍と宦官の対立が激しくなってるよな」
「帝大丈夫なんだな?」
「あと数日らしいな」
 口髭の男が暗い顔でこのことを話した。
「いよいよな」
「崩御かよ」
「お亡くなりになられるんだな」
 小さいのとでかいのも暗い顔になった。本当に何処かで見た顔だ。それは八神が見てもだ。そう言わざるを得ないことだった。
「じゃあ。帝が崩御されたら」
「いよいよ」
「大変なことになるかもな」
 そんな話をしていた。それを聞いてだ。
 八神は静かに店を後にしてだ。何処かに向かうのだった。 
 そしてその洛陽ではだ。
 何進がだ。難しい顔で司馬慰に話していた。彼女のその屋敷でだ。
 司馬慰をわざわざ招きだ。そうして話すのだった。
「では帝は」
「はい、明日にでもです」
 帝がだ。どうなるかというのである。
「崩御されます」
「左様か。それではじゃ」
「その時に備えますか」
「新しい帝になられる時に奴等を除く」
 具体的にはどうするかというのである。
「そうするぞ。よいな」
「では兵を用意しておきますか」
「そうじゃな。近衛の者達を集めておけ」
 こう述べる何進だった。
「よいな」
「いえ、将軍」
 しかしだ。司馬慰はここで彼女に言うのだった。
 
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