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鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――

作者:猫丸
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第五章 表と裏

レンリ&アルト「前へ!前へ!前へ!行進曲
        夢を休まないで
        前へ!前へ!前へ!行進曲
        あ~あ~ ああ~ 希望山脈~」
レンリとアルトは、うたを歌いながらどんどん第五研究所の奥深くへとはいって行く……。このときの、レンリ達にはまだ恐怖のきの時も無かった……。
そして、うたを歌いながらどんどん奥へ奥へと入って行くと誰かと誰かの会話が聞こえてきた。この会話何かある!と思ったレンリは、アルトを連れ会話をしている人物達に近づいた。
???「鋼のぼうやにも困ったものね。」
???「ホントだねぇ~。」
レンリ「・・・・?」
会話をしていた人物は、黒髪に黒と赤が混ざったドレスを着たセクシー系美女と黒髪で男なんだか女なんだか分からん少年だった。普通はこのまま「なんだぁ♪ただのババァとガキじゃん。こんなの、無視無視。さぁ、もっと奥へ移行♪」という展開になるのだが、今回はそうもいかなそうだ。何故かというと、そのババァとガキがどう考えても人間っぽく無いからだ。それに、あいつらからはなんか変な感じがする……。ここにとどまるのは凄く危険だが、奴らが何者なのか知る必要があるためレンリ達はその場にとどまった。

ババァ「そういえば、焔の大佐はどう?」
ガキ「んー?まぁ、今は大丈夫じゃないの~?まだあいつらには情報が流れてないみたいだし。」
情報・・・? 焔の大佐・・・・? 奴らは何者だ?いったい何の話をしてるんだぁ?レンリが奴らは何者なのかと考えていたその時!事件が起きる……
アルト「ううっ、お姉ちゃん・・・・・」
困ったことがあるのか、アルトがレンリの服の袖を引っ張る。
レンリ「ん?どうしたの?」
奴らのことも気になるが、アルトのことも気にしないといけないのでレンリはアルトに優しく話しかける。そしてアルトは・・・・・・
アルト「クシャミが出そう・・・・」
レンリ「え゛?え゛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!!!」
そう、アルトが困っていたのはくしゃみだった。でも、今くしゃみをやられるとこっちも困る。なぜなら、そのくしゃみでレンリ達があいつらのすぐ近くにいることがばれてしまうからだ。だから、レンリは必死にアルトのくしゃみを止めようとする。

レンリ「待ってぇぇぇぇ、今はまずい!!どうにかこうにかして、くしゃみを引っ込めて!!」
アルト「そっ、そんなの無理だよ(;O;)」
超無理難題を言ってくるレンリにアルトはくしゃみをこらえながら言い返す。でも、結構つらそうで・・・・
ガキ「なぁ~んか、あそこ騒がしくない?」
ババァ「そうね、ネズミでもいるのかしら?」
ガキ「おばさんじゃ、力不足だからこのエンヴィがやっていてあげるよ♪」
ババァ「次、おばさんって言ったら殺すわよ?(怒」
ガキ「はいはい。」
ヤベェェェ~~~~~奴らの一人がこっちに来るぅぅぅぅぅ(>_<)
レンリの心臓はドキドキしすぎて破裂寸前!!!
アルト「ハッ…ハッ・・・」
アルトのくしゃみも出る寸前・・・!!ヤバいことだらけのこの状況をどう乗り切るレンリ?!
神はレンリに救いの手を与えてくださるのかぁ?!!!!



ヤバいぃぃぃぃ~まじでヤバいよこの状況はッ(>_<)!!
レンリはどうにかこうにかでこのやばい状況を打破できないかと、考える人のポーズをしながら考える。
レンリ「って、今こんなことしてる場合じゃねぇだろがァァァァ!!!」
いろんなことを考えて過ぎて頭の中がこんがらがり、一人でボケツッコミをしている。
ガキ「みぃ~つけたぁ♪」
レンリ「ヒッ?!!」
ヤバい!意味のないボケツッコミをしてる間に、ガキがレンリ達を見下していた。レンリはとっさにこの状況をごまかそうとした。
レンリ「あ、ばっばれたぁ~?えっえ「ハックション!!!!」に゛ゃァァァァァ」
えっ?何が起こったの?!と誰かに聞きたくなるような事が起きたァァァ!!
何処からか突風が吹いて来て、レンリはもちろん近くにいたガキやまだ遠くの方にいたババァまでもが突風にあおられ最初にいた場所から何mも離れた場所に飛ばされてしまったァ!

レンリ「え、なにっ?!なにが起きたの?!!」
ババァ「ッ?!!!」
ガキ「イッ?!!!」
それでは、何が起きたのかを説明しましょう。さきほど、レンリたちはガキに見つかってしまいました。そしてレンリは何とかその場をごまかすために「あ、ばっばれたぁ~?えっえへ♪」と言おうとしましたが何者かの言葉に遮られました。さぁ、その言葉はぁ?
全「ハックション・・・・?」
正解~♪そして、被害にあっていないのはただ一人!
レンリ「そうか・・・犯人はお前だな!」
アルト「・・・・・・」
レンリはアルトを指差した。アルトは何の弁解もせずに素直に罪を認めた。
アルト「クシャミがどうしても我慢できなくて・・・・ごめんなさい(;-;)」
レンリ「よくぞ、素直に認めてくれた。さぁ、私と一緒に署まで行こう。」
アルト「はい・・・・。」
こうして、犯人はレンリ警察官とともに警察署まで連行された。

レンリ「いや~、めでたしめでたしッ」
『プズ』
さげなぁ~く逃げようとするレンリ達の前になんとも尖っていて硬そうな棒?がすぐ横の柱に突き刺さる。・・・・ゆ~くり、棒?が刺さってきた方向を見てみると・・・・
ババァ「・・・・・・^^」
レンリ「……(汗」
レンリがババァの方を向いたのは1秒だけだったが、その中には超濃い会話がされていた。
「それは、棒ですか?」
「いいえ、これは私の爪です」
「その服はMですか?Sですか?」
「Mです。」
「それは、マイケル屋ですかまだお屋ですか?」
「マイケル屋のMポテト付きです。」
「そうですか、ありがとうございます。」
とゆう感じの会話・・・・・。意味は、私にも分かりません。彼女たちにしか分からない暗号でしょうたぶん・・・。

レンリ「あの、私たち急いでるのでッ!」
ごまかすのは、諦めて強行突破を図ろうとするレンリ。だけど、神は意地悪だ、今のレンリ達には少しも救いの手を与えてくださらない・・・。
レンリ「そっ、それじゃあッ!」
アルト「あ、待って!お姉ちゃん!!」
少し先に走って行ったレンリを追いかけるアルト。だが、すぐに追いかけなくてもよくなる、なぜなら・・・・
ガキ「レンリにはまだ、聞きたいことがあるんだよね!」
レンリ「ッ!!!」
『バコッ』
レンリの後頭部らへんから『バコッ』と言う鈍い音がし、レンリはそのままスローモーションのようにそのばに前から倒れこんだ。
『バタッ……』
アルト「お、お姉ちゃんッ!!起きてよ!おねちゃぁぁぁぁぁん!!」
辺りにはアルトの心の底からの叫び声だけが哀しくも響き渡った――


レンリ「ッ!・・・ここは・・・・?」


――今、レンリが居る場所は、さっきまでいた第五研究所とは似ても似つかない真っ白な空間だった――


――ホント、きれいなほどに何もない真っ白い空間――


――体の自由も聞かず、ただ真っ白い空間の中をふわふわと浮いているだけ――


???「・・・・その体・・・・・」

レンリ「ッ?! 誰だァァ?!!」


――突然どこからか少女の声が聞こえてくる――


――どこからだ?と目だけで少女が居る場所を探す――


――だが、見つからない――


???「・・・・・主人格を・・・・・渡して・・・・」


――何処にいるのかも分からない少女がわけの分からないもの、渡してと言ってくる――


レンリ「あんたは、誰?!誰かも分からない奴に、あげるものなんて何もないよ!!」


――姿を現すように、少女に促がすレンリ――

???「・・・・・分かった・・・・・・」

――少女がそう言った途端、真っ白い空間に突如突風が吹き荒れ、真っ白い空間が花や草木が咲く緑豊かな草原となった――


レンリ「・・・・・・ッ」


――そして、ゆっくりと目を開けるとそこには・・――


レンリ(裏)「・・・・・・・・・」


――黒髪で毛先が赤色で目の色は紅色で紫色の蝶をデザインされた黒色の着物を着ている少女だった――


レンリ(表)「知ってる・・・・」


――レンリ(表)から出てきた言葉は「知ってる・・・」だった――


――一体、レンリ(表)は何を知っているのだろう――


――だがそれを知りたくてももう遅い――


レンリ(裏)「・・・残念・・・・時間切れ・・・・」


レンリ(表)「時間切れってどういう意味だよ?!」


――レンリ(裏)は、レンリ(表)の質問に――


レンリ(裏)「・・・・・おゆきなさい・・・・」


――とだけ言う――


――そして、レンリ(表)の視界が少しずつ漆黒の闇に包まれていく・・・――


レンリ(表)「ちょっ、待てぇぇぇぇ!!!お前は誰なんだァァァァ?!!!どうして、私を奪うんだぁぁぁぁ(>0<)!!!!」


――レンリ(表)の叫び声は、深い深い闇にすべて吸い取られてしまった――


――レンリの闇は深海よりもはるかに深くそして冷たい――


???「お姉ちゃん!!お姉ちゃん!!」
誰かが私を呼ぶ声が聞こえる・・・・・「お姉ちゃん」・・・・・? ハッ!もしかしてッ!!
アルト「お姉ちゃん!!起きて、お姉ちゃん!!」
レンリ「アッ、アルト・・・・?」
アルト「お姉ちゃん?!」
謎の世界にいたレンリがやっと目覚めた。
レンリ「ここは・・・・・?」
朦朧とする意識の中、レンリはアルトにここは何処なのかと聞く。
アルト「第五研究所だよ!私達捕まっちゃって、縄で縛られているの!!」
レンリ「はぁ?!なんですとっ?!」
やっと、ハッキリしてきた目で辺りを見てみると確かにここは第五研究所で、レンリとアルトは背中合わせでごっつい縄で縛れていた。縛られ過ぎてて、体が全く動かせない。

ガキ「ん?あ~、やっと起きたんだレンリ。」
レンリ「あっ!お前!!」
気絶するまえに、レンリの頭を殴ったあのガキが大きな刀を持ってこっちに近づいてくる・・・。パッと見は、その刀で殺しに来たような感じだ。
ガキ「よかったぁ~、このまま目覚めてくれなかったらお父様に怒られるところだったよ^^。」
左手で刀を持ち右手でレンリの顎を触りながらガキは言う。レンリはそんなガキを超睨む。アルトは恐怖のあまり、声が出せない。
ババァ「エンヴィー、何やってるの?」
遠くの方にいたババァが、ガキに何をしてるのかと問いかける。だが、これにはガキが変な事をしないようにするために言った言葉でもある。
ガキ「べつに、なにもしてないよ。」
ガキはそお言うと、レンリ達の元から離れた。

その時、レンリはこれはチャンスかもしれない!!と思った。何故かと言うとここで、爆弾を使ったら縄は火によって焼かれるし、奴らが爆弾に驚いてるスキに逃げられるからだ。でも、それには難点がある。それは、アルトだ。この作戦は、アルトを見殺しにするなら成功だがアルトまでも助けるとなれば話は別、アルトの縄をほどいている間に奴らが炎をかいくぐってこっちに来る可能性があるからだ。これは、チャンスでもあるがアウトでもある。
(レンリ「どうすればいい、自分だけ逃げるかアルトも連れて逃げるか・・・・・。難しい・・・・何故だ、こんなガキが死んでも私は痛くもかゆくも無いはずなのに何故か嫌だ・・・・・・どうして・・・・・?」)
レンリはすごく悩んでいた、だがあまり悩んでいる時間は無い。ガキがこっちに戻ってくる危険性があるからだ。それでも、レンリは決断を出せない!!そんなとき、とある声がレンリの頭の中に流れてきた・・・・

(???「・・・決断が出せ何のなら、私が決める・・・。あなたは、下がって・・・・。」)
レンリ「ッ!お前はあの時の奴かッ?!出てくるな!!お前が出てきたら、私はッ!私はッ!!!!」
レンリが突然大きな声でこんなことを言うので、ガキがどうしたのかと様子を見にレンリたちの方にやってくる・・・・!!
(???「・・・時間無い・・・・諦めて」)
レンリ「ッ!嫌だァァァァァァァァァァ!!!!!!」
ガキ「ッ?!!!」
レンリが叫んだ瞬間、レンリの胸のあたりが光だし辺りに何か大きな力が発生した!!ガキはその力によって遠くの方まで吹き飛ばされて、アルトは縄が『ブチブチブチッ』とキレて自由の身になった。だけど、恐怖で腰が抜けて、その場を動けない!!

そして、ゆっくりとひかりがレンリの胸の中へと戻って行く・・・・そして、光が吸い込まれた所にいた人物はなんとッ!!!
レンリ(裏)「・・・やっと、変われた・・・・・」
レンリ(裏)だった!一体、レンリ(表)は何処に行ってしまったのかァァァ?!!!




 
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