鋼の錬金術師 貴方を守りたい――12人の巫女と1人の神――
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プロローグ
とある洞窟の奥深く……ここである儀式が行われていた……
???「さぁ……龍神よぉ。滅びの詩の巫女を呼ぶのだぁ……」
???「ただより……らら~生きるぅ~……生きるぅ~」
紫色の着物を着たよぼよぼの男性がなにかを言い、赤い着物を着た女性がなにか唄を歌っている。
???「グゥァァァァァァァァ巫女ォォォォォォォォ我の声に答えよ巫女ォォォォォォ」
なんとも苦しそうな声をあげて「巫女」さげぶ二匹の龍。この人たちは一体何の儀式をしているのだろう……今この時では分からない……
???「そうだ、お前の可愛い巫女達を呼ぶのだぁ!!」
男性は苦しむ龍神を見て嬉しそうに言う。
???「者よ、聖なる、者よぉ~し島の闇に響き伝わる~」
そして、女性もより一層大きな声で謎の唄を歌う。
???「巫女ぉぉぉぉぉ我が声にこたえよ、巫女ぉぉぉぉぉ我が声にこたえよ、巫女ぉぉぉぉぉ」
二匹の龍もさらに苦しそうな声をあげて、「巫女」と叫び巫女達を呼んでいる。
一体、巫女とは誰なのか?!そしてこの儀式は?!
精霊暦 785年
とある城で怪しげな会話が行われていた。
???「それで?インカローズ、あ奴の監視はどうじゃ?」
めちゃ豪華な着物を着て緑色の髪にエメラルドグリーンの目でひらひらの扇子を持った女性が深くフード好きのコートを着て顔がほとんど見えない女性に話しかけている。フードの女性は家来のような座り方をし、頭を下げてこう言った。
???「はっ、今双子座の巫女はいばらの森で盗賊どもに追われています」
???「ふふふ、そうか盗賊に…」
誰かが盗賊に襲われていると聞くと扇子を持った女性は凄くうれしそうに笑った。そして
???「ならば、今あ奴を始末すればその盗賊たちのせいに出来るの。インカローズよ」
???「そうですね、華蛇様。その使命、私めがやらしてもらってもいいでしょうか?」
???「ふむ、そちがか?」
???「はっ、必ずしも双子座の巫女の首を持って帰ります」
???「そこまで言うのならば、やってみるが良い」
???「はっ、ありがたき幸せ。かならず、双子座の巫女の首を持って帰ります」
フードの女はそお言うと、パッとどこかに消えてしまった。そして、扇子を開いて口を隠し女は笑いながら
???「まぁ、インカローズごときではあ奴を殺すことは無理じゃろな」
と言った……。
一体、双子座の巫女とは誰なのだろう……?
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