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仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット

作者:紡ぐ風
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第5話「世界を照らすHappy maker」

「見つけたぞ、モータス。」
仮面ライダープロットはモータスバグスターを追いつめる。
「ちくしょう。俺のマシンさえあれば!」
モータスはハンドルを武器にして仮面ライダープロットに向かって行く。
《トゥルー アドベンチャー》
仮面ライダープロットがトゥルーアドベンチャーを起動させると、大人しく淡々と読み上げられた。
「ネクストステップ。」
《ガ セット ロールアウト…ガ セット ロード レベルアップ!♪未来目指し 前を向いて 今 こそ 見つけ出そうTrue adventure!》
仮面ライダープロットはアドベンチャーゲーマーにレベルアップする。
「そこ。」
《硬質化》
仮面ライダープロットはトゥルーセレクトで硬質化を獲得。モータスの攻撃をものともせず殴り飛ばす。
「まだまだ!俺には走り屋の脚がある!」
それでもモータスは諦めず仮面ライダープロットに向かうが、
「これ。」
《伸縮》
伸縮のエナジーアイテムでモータスの攻撃を避けてしまう。
「てめえ、この野郎!」
モータスは諦めず攻撃するが、
「いい加減諦めろ!」
仮面ライダープロットはモータスを殴り、距離をとる。
「さて、イベントシーンに入れる。俺にトゥルーエンド。お前にはバッドエンドだ。」
《ガ セット ロード キメワザ!トゥルーアドベンチャー クリティカルフィニッシュ》
仮面ライダープロットは必殺技を発動し、構えるが、
「待ちなさい!」
どこか若い女性の声が聞こえたと思うと次の瞬間、五人組の大学生くらいの女性が仮面ライダープロットとモータスの間に入る。
「バッドエンドにはさせへんで!」
その中の一人が仮面ライダープロットにそう言い、
「そこをどいてくれ!早くしないと逃げられる!」
仮面ライダープロットは女性達にそう返すが、
「誰かをバッドエンドにさせる方の言うことはきけません!」
もう一人の青い髪の女性がそう返す。そうしていると、
「おっ?何が何だか知らねえが、これはチャンス!あばよ~…」
モータスは走って逃げてしまった。
「よかった~。これでバッドエンドは回避出来た。」
その中のリーダーらしき桃色の髪の女性がそう言うと、
「だめだ、逃げられた。このままじゃこの人が死んでしまう!」
《ガ セット ロールアウト…シャットダウン》
プロットは変身を解除し、そう言う。
「えっ?だってあなたバッドエンドにするって…」
プロットの言葉に緑の髪の女性は返す。
「この人を観てみろ!」
プロットは試作品のゲームスコープで倒れている男性を診る。すると、男性はモータスのゲーム病に感染していた。
「これって、先程の変な服装の男性の絵ですが、これは一体?」
青い髪の女性はプロットに質問する。
「これはバグスターウイルスと言われる特殊なデータウイルスの感染症。該当する人型ウイルスを撃破しないと治らず、時間が経てば死んでしまう。だから追っていたのに、とんだ邪魔が入った所為でまた一から探さないといけない。」
プロットは説明をする。すると、
「えええええ~~っ!!」
桃色の髪の女性はオーバーリアクションで驚く。
「あなた、悪い人じゃなかったの!?」
「その逆、悪い奴らを退治している。」
桃色の髪の女性の質問にプロットは答える。
「悪い奴や無いゆうなら、なんでバッドエンドなんてゆうたん?」
「そんなの、決め台詞だよ!悪かったな、ダサくて!」
プロットは大阪弁で喋る女性の質問に恥ずかしそうに答える。
「とにかく、俺は一旦帰る。」
《デッドリィ トゥルース》
《ステージ セレクト》
プロットはデッドリィトゥルースを起動してゲームフィールドに去る。

そして、オフィスに戻ると先程の五人組が居た。
「ああ~っ!あなたはさっきのおじさん!どうしてここに!?」
「そりゃあ、ここが俺の帰る場所だから。それで、どういう事か説明してもらうぞ、レイズ。」
桃色の髪の女性の質問にプロットは答え、プロットはレイズに質問する。
「ほら、前に話をしていたレジェンドヒーローフロップの話、覚えているか?」
「ああ、いずれ来る、強大な敵に備えて、かつて有名だった強いヒーローの力をドーズフロップにする計画だろ?」
「そう。その試作品として、ハッピーメイカープリキュアを製作していたんだけど……」
「だけど?」
「デバッグ処理の最中にデータが暴走して、中からスマイルプリキュアのメンバーが出て来てしまったんだ。」
レイズはプロットに説明する。
「じゃあ、せめてそのことを電話で伝えてくれ。こっちはその所為でモータスを取り逃がしちまったんだぞ!しかも、モータスの感染者もその所為で不安定な状態だ!」
「悪かった。勝手な事をして!お詫びとして、それで許してくれ!」
レイズはプロットに一枚のドーズフロップを渡す。
「レイズ、これって!」
「ああ、デンジャラスフロンティア。なんとか早急に作れた。それで勘弁してくれ。」
「ありがとう。今まではバグスターが動かないと戦闘出来なかったが、これで能動的に戦える。とりあえず、今回の件はこれで帳消しだ。ところで、一つ気になったんだが…」
「どうした?」
「なんで、こいつ等こんな背丈なんだ?確か、彼女たちは中学生だったはずだ。」
プロットはレイズに質問する。
「何を言っているんだ?あれから何年経った?彼女たちだって大学生くらいになるだろう。」
プロットの質問にレイズは平然と答える。
「お前、そんな理由かよ!あの外見の所為で初見誰だか分からなかったぞ。」
プロットは呆れる。しかし、気持ちをすぐに切り返す。
「さて、こうしていられない。早速、モータスを倒しに行く。」
《DANGEROUS FRONTIER!!》
プロットはデンジャラスフロンティアを起動。壮大な音楽が鳴り響きながらプロットの正面にクエスト受注のパネルが展開される。
「さて、行くか。」
プロットはその中のモータスが出現するクエスト、『疾走する本能』を選択する。すると、
「あの、私達にも行かせて下さい!」
桃色の髪の女性、スマイルプリキュアのリーダー、星空みゆきはプロットにそう言う。
「どうした?今の君たちに変身能力は無い。その証拠に、スマイルパクトが無いだろう。」
「それでも、私達の所為で逃がしたのなら、お手伝いしたいんです!」
みゆきは真剣な目でプロットを見る。
「…分かったから。そんな目で見られると断れないだろう。よし、ギルドで入ればなんとかなるな。レイズ、ハッピーメイカーのドーズフロップを渡してくれ。」
「言うと思っていた。はい。」
レイズは、プロットにプリキュアのドーズフロップを渡す。
「みんな、行くぞ。」
プロットはクエストを受注する。


「ここは?」
ゲームエリアに転送されたみゆき達は驚く。
「ここはモータスのゲーム、爆走バイクのゲームエリアだ。さて来るぞ!」
プロットが説明していると、モータスが現れる。
「お前達の方から来るとはな!いいぜ、相手になってやるよ!」
モータスはプロットを挑発する。
「いいだろう。クエスト開始。変身!」
《ガ セット ロード レベルアップ!♪~》
プロットはパーソドライバーにデンジャラスフロンティアをセット。セレクトモニターを下にスライドさせ、盛大なファンファーレと共に仮面ライダープロット フロンティアゲーマーにレベルアップする。それと同時に、専用武器のガシャコンカルテットが出現する。
「さて、みんなに奇跡を与えよう。」
仮面ライダープロットはガシャコンカルテットにハッピーメイカープリキュアのドーズフロップをセットする。
《ガ セット ロード キメワザ!ハッピーメイカープリキュア!クリティカルフィニッシュ》
その発動により、みゆき達の手元に、変身道具のスマイルパクトが出現する。
「さ、俺は一足先に戦っているから、変身するんだ。」
仮面ライダープロットはそう言うと、ガシャコンカルテットを二丁拳銃に変えてモータスと戦闘を行う。
「プロットさんがせっかくチャンスをくれたんだ。みんな、行こう!」
みゆきの言葉に、メンバーは頷く。
《レディ?》
『プリキュア!スマイルチャージ!』
《ゴーゴー レッツゴー!》
みゆき達はスマイルプリキュアに変身する。
「なんだ、てめえ等?」
モータスは驚く。
「キラキラ輝く未来の光、キュアハッピー!」
「太陽燦々、熱血パワー!キュアサニー!」
「ピカピカピカリンじゃんけんぽん!キュアピース!」
「勇気凛々、直球勝負!キュアマーチ!」
「津々と積もる、清き心、キュアビューティー!」
『五つの光が未来を照らす!輝け、スマイルプリキュア!』
プリキュアは名乗りを上げる。
「ハァ~?知らねえな!」
モータスは構わず突進するが、プリキュアは回避する。そして、
「こっちだ!」
仮面ライダープロットはガシャコンカルテットを大剣に変えてチャージ技でモータスを攻撃、大ダメージを与える。
「プロットさん、避けて下さい!プリキュア!マーチシュート!」
「ほんなら、私も行くで!プリキュア!サニーファイヤー!」
キュアマーチの風の玉とサニーの炎は合わさり、炎の竜巻となってモータスを襲う。
「くそ、なかなかやるな!」
「終わりませんよ。プリキュア!ビューティーブリザード!」
「よ~し、プリキュア!ピースサンダー!」
キュアビューティーは氷柱の雨を出現させ、ピースはそれに雷を纏わせ、モータスに落とす。
「ぐあぁぁ!」
プリキュア達の追撃にモータスはボロボロになる。
「みゆき、決めるぞ!」
《ガ セット ロード キメワザ!DANGEROUS FRONTIER!クリティカルフィニッシュ》
仮面ライダープロットは大剣にエネルギーを溜める。
「プリキュア!ハッピーシャワー!」
キュアハッピーは特大のビームを放ち、仮面ライダープロットはモータスを横から切り倒し、モータスを撃破する。
《クエスト クリア》
モータスを倒したことで仮面ライダープロットは爆走バイクのガシャットロフィーを入力。感染者のゲーム病も完治する。しかし、それと同時にハッピーメイカープリキュアは砕け散ってしまい、みゆき達はまるであたかも最初からいなかったかのように消滅してしまう。
「みんな!どうした!とにかく、レイズに聞こう。」
《ガ セット ロールアウト シャットダウン…》
《デッドリィ トゥルース  ステージ セレクト》
プロットは変身を解除し、オフィスに戻る。

「レイズ、どういうことだ。説明してもらうぞ。」
「ドーズフロップが砕け散っただろう。彼女たちはゲームのキャラクターだ。本体が消えれば、キャラクターは消えるだろう。」
「そんなことは解っている!なんで解っていてドーズフロップを渡した!」
「俺だってプログラマーだ。デバッグ処理は完璧に行いたい。その過程で、完成しない作品は断念する。今回はそのいい例だ。おかげで分かった事がある。」
「なんだ?」
「レジェンドヒーローフロップはヒーローを召喚してもその力は使えない。あくまでもパーソドライバーでゲーマーとして起動することしか出来ない。それを踏まえて、この三つのレジェンドヒーローフロップを渡す。使い方は自分で決めてくれ。」
レイズはプロットに、『化身忍法帳 嵐』『アンドロイドゴーゴー キカイダー』『絶叫ソニック ボイスラッガー』のレジェンドヒーローフロップを渡す。
「これは…」
「あれから研究して作ったドーズフロップだ。どうするかはプロットが決めてくれ。」
「ああ、分かった。ところで、あのガシャットは?」
プロットはレイズの机に置かれたガシャットについて質問する。
「あれか?あれは『ダーティネス リバース』の為の試作品だ。まあ、レジェンドゲームガシャットだけど。」
「そうか。いよいよ、ここまで来たんだな。翔平、必ず、バグスターウイルスを根絶して見せる。見守っていてくれ。」
プロットは、『戦姫絶唱シンフォギアXD』のレジェンドゲームガシャットを見ながらそう言った。
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次回、仮面ライダープロット
帰還するゲームマスター、そして明かされるプロットシステムの秘密。次回『プレーヤーVSゲームマスター』 
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