魔法少女リリカルなのはエトランゼ(異邦人) 再構築
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6部 なのは落ちる
3章 なのはの立ち上がり
リハビリ
前書き
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あれから早くも2か月が過ぎ去っていた。
なのはは現在も入院中である。
そんななのはのリハビリはとても厳しいもので、
周りの友人や両親はいつもハラハラしていたそうだ。
この娘は、一度言った事は必ず実行する。
「また、空を飛びたい」
なのははそう言い、黙々とリハビリをはじめた。
もはやリハビリという言葉など生ぬるい、
己にストイックな、まさに拷問、それほど厳しいものだった。
それでもなのはは自分に科した訓練として一度として弱音を吐かず、
なんとこ2ヶ月で日常生活をこなせるレベルまで回復する。
なんとも驚異的な回復力である。
しかし、これに驚いたのは医師達だ。
最悪、日常生活もままならないと医師達は診断していたものだから、
2ヶ月と言うスピードにただ驚くばかりだったという。
学校には交通事故で外国の病院に行っているなっている。
高町家の人たちは本音を言えば管理局とかかわってほしくないと思っていたが、綾が夜のお見舞いの次の日
高町家の総意として魔法とは縁を切ってほしいと願った。
なのは本人の希望としてはそれは嫌だったが、
父親もガードの時の大けがで死の淵まで言っているのだから
一端はそれを受け入れたなのはは次第に生きる気力まで失いかけていた
なのはの母桃子がそんななのはにしっかりと話を聞いた。
「こんなケガをして心配しない親はいない。
それはなのはもわかるよね。
今は私たちの事を考えなくても良いから、なのははどうしたいの?」
「・・・許してくれるのなら、もう一度あの空を飛びたい」
その言葉を聞き、この子は魔法なしでは生きられないことを知ったそうだ。
自分がパティシエをあきらめれなかったのと一緒だと思っている
中学卒業と同時に本場フランスにお菓子作りの修行をしに行ったから
親、友人、先生みんな反対はした。
それでもやり遂げた
何度も挫折しかけたり
自分の貞操も危なかったこともあった。
それでもなのはみたいに命の危険が無かったと言っても諦めるっていうことは
桃子にとって生きている意味がないのと一緒だった。
人生にIFはないけれど、この道に入ってなかったら
士郎さんにも会えなかったし、愛しいわが子にも会えなかった事だろう
この母にしてこの子なんだろうとこの時の桃子は思っていた。
きちんとリハビリをすることと身体が治ったらもう一度きちんと話そうと
許可をもらったわけではなかったけれど、
なのははそれだけで生きてる目標を見つけた。
必ず身体を癒して許可をもらう
もう一度あの空を飛ぶために
厳しいリハビリを行っていた。
補助歩行で何度も倒れても起き上がるなのはにフェイトたちは手を貸していた。
リハビリ中は絶対に手を貸さなかった者たちが5人いた。
高町士郎
高町桃子
高町恭也
八神はやて
そして南條 綾
フェイトと綾はそのことで何度喧嘩したことだろう。
決まって綾はこういった。
「手を貸す事も友情かもしれないが貸さないのも友情だ」
それが終わってからのフォローは
この5人は早かった。
士郎やはやては長い闘病生活があったためであり
桃子や恭也はそれをフォローしていた経験があったから
綾は自分がもしあんなふうならどうして欲しいかと思って行動した結果だった。
「なんや、またフェイトちゃんと喧嘩したんか」
「はやて、あれが喧嘩といえるものならそうだね」
「フェイトちゃんも頑固さんやからな」
「確かにフェイトは頑固だね」
「綾ちゃんもやけど」
「それいったらみんな頑固の集まりだよ、
だって高町なのはの事が好きなんだから、そしてそのために何かをしたい気持ちは止めても聞かないだろうし、ほら類友だし」
「確かにそうや、なのはちゃん大丈夫よね」
「なのはなら大丈夫だよきっと」
「シャマルも外傷は直すことはできるけど、リンカーコアの修復はな」
「私も数年前は使用可能だったのに、後悔しても仕方ないけどね」
「しゃーないわ」
「だよね」
「はやて」
「なに?」
「どれくらいかかった?」
「そうやな約1年くらいやね」
「言うことはあれってやっぱり」
「異常なくらいのハイペースや」
「そっか」
「見守る隊はしっかり見守りますか」
「そうやな~」
この時フェイトは執務官の試験もあったが見事に落ちた。
いつも付きっ切りだったら落ちて当たり前だよなぁ
あのクロノでさえ1回は落ちてるししかたないよね
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