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『廻廊』

作者:零那
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『瘡蓋』



痛さが解るよ、こんなにも。だって君と僕は繋がってるから。

剥がれてく心の瘡蓋からホラまた血が流れ出す。そんな繰り返しばっかでイタミが絶えないね。

此の終わりの無いイタミの犯人は一体何?此の瘡蓋はもう剥がさないで。

もう僕を放っといて。できるなら独りにして。要らない物は残らないなんて嘘吐き。僕自身が要らない物なのに生きてる。

本当に要るものなら残るってのも嘘吐き。本当に大事で要るもの無くなったよ...。どうして?

救いようのない馬鹿だけど、大事なものは大事にしてた。無くなってしまわないように...見えなくならないように...。

どんな古傷だって今受けた傷みたいにイタイよ...。君と僕は繋がってるから。


 
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