恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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72部分:第七話 関羽、山で三人の戦士と会うのことその五
第七話 関羽、山で三人の戦士と会うのことその五
「三人でキングオブファイターズに向けた特訓をしていたらだ」
「この世界に来ていて」
「それで今はここいました」
こう話すのだった。張飛は三人の言葉を聞いてこう言った。
「ではナコルルやテリー達と同じなのだ」
「えっ、テリー!?」
赤い服の女不知火舞がその名前を聞いて目を丸くしてきた。
「あんたテリーのこと知ってるの」
「一緒に戦ったことがあるのだ」
張飛もこのことを話す。幽州での山賊退治のことだ。
「物凄く強い奴だったのだ」
「アンディ=ボガードやジョー=東もいた」
今度は趙雲が話す。
「三人共。相当な腕だったな」
「そうですよね、本当に」
「三人も知ってるなんて」
舞はその目をさらに丸くさせて述べた。
「あんた達と会っていたなんて」
「私達の他にもいたんですね」
香澄はこう他の二人に対して言っていた。
「この世界に来た人達が」
「そうだな。私達だけではない」
「この人達はそのことを知っておられるみたいだし」
「ねえ、いいかしら」
舞が関羽達に対して問うた。
「少し休んで。話しない?」
「そうですね。それがいいと思います」
ナコルルが舞のその提案に頷いた。
「では。今から」
「ああ、それではな」
キングも頷く。こうして彼女達は休憩に入り車座になって座りそのうえで話に入った。そしてお互いに話をするとであった。
「そうだったのか」
「うむ、そうだ」
関羽がキングに対して答えた。
「アテナという者達とも会った」
「そう、あの娘達もこの世界に来ていたのね」
「そしてその他の方も来ておられるなんて」
舞と香澄もそれぞれ言う。
「皆この世界に来ているのかしら」
「そんな気がしてきましたね」
「何かわからないけれど最近そういう奴が多いのだ」
張飛もここで話した。
「皆が皆それぞれ集まってきているのだ」
「お父さんもいるのかしら」
香澄はふと言った。
「若しかしたら」
「父君?」
「はい、実は私お父さんを探しているんです」
こう趙雲に対して答えた香澄だった。
「ずっと失踪していまして。お家はお母さんが取り仕切っています」
「そうなのか。貴殿も大変なのだな」
「サウスタウンの寿司バー『繁盛』というお店でして。そちらの方は順調なんですけれど」
「こう見えても香澄ってお嬢さんなのよ」
舞が笑ってこのことを関羽達に話す。
「もうかなりね」
「そうなんですか。そういえばキングさんの服は」
ナコルルはキングを見ていた。
「シャルロットさんのに似ているところがありますね。雰囲気も」
「シャルトロット?名前は聞いている」
キングも彼女の名前は知っているようだった。
「フランス革命の時の英雄だったな。民衆の為に戦ったという」
「御存知でしたか」
「ああ。あんたはその人と知り合いか」
「はい、親しくさせてもらっています」
このことも話すナコルルだった。
「若しかしたらあの人もこの世界に」
「有り得るんじゃないかしら、私達もいるんだし」
舞はその可能性を否定しなかった。
「テリーやアテナ達もいるとなると」
「そうですか、やっぱり」
「そして貴殿達は何故ここに?」
趙雲がキング達に問うた。
「この様な山の中に」
「最初は村を回っていた」
キングが話した。
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