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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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694部分:第五十五話 華陀、徐州に入るのことその三


第五十五話 華陀、徐州に入るのことその三

「そっちの世界にあるものだな」
「そうなのよ」
「東映のね」
「東映というのは人の名前か?」
 華陀はそこまでは知らなかった。
「凄いものを造る仙人もいるな」
「他には腰巻もあるのよ」
「それを着けるとね」
 どうなるか。二人はさらに話すのだった。
「変身できるのよ」
「仮面の戦士にね」
「腰巻を使って変身できるのか」
 それを聞いてだ。華陀は興味深そうな声をあげた。
「それは凄いな」
「そうでしょ。よかったらダーリンも」
「それ使ってみたらどうかしら」
「ううむ、俺はそれよりもだ」
 だが、だった。彼はここでこんなことを話すのだった。
「この前話してくれたあれだな」
「勇者ね」
「それになりたいのね」
「そっちの方が会っている気がするな」
 これが王の言葉だった。
「そう思うがな」
「そうね。ダーリンだったらね」
「最高の勇者になれるわ」
 二人も華陀のその言葉に笑顔で頷く。
「あたしはあれよ。聖戦士やコーチにね」
「あたしは東方何とかとか衝撃とか」
「そういうのが合ってるかしら」
「そうよね」
「何か面白そうだな」
 華陀は二人の言葉をそのまま受け入れていた。
「何にしても自分に合っているものがあるのはいいことだな」
「そうよね、やっぱりね」
「それはね」
 二人もまた言う。
「まあお話はそれ位にして」
「今からこの徐州で」
「捜すか、あの書を」
 三人は徐州でも旅を続ける。しかしだ。
 その三人のところにだ。ある二人が来た。
 見れば呂蒙と周泰である。二人は道を歩きながら話すのだった。
「洛陽に行くのははじめてですけれど」
「あっ、そうなんですか?」
 周泰はおずおずと話す呂蒙に対して問うた。
「呂蒙さんは」
「私。最近まで一士官でしかなかったですし」
 それでだというのである。
「ですから」
「そうだったんですね」
「はい、都どころか揚州の外に出たことも」
「なかったですか」
「そうなんです」
「けれど今からですね」
「はい、何か楽しみです」
 こう話してだった。二人で向かう。そしてこんなことを話すのだった。
「それでなんですけれど」
「何かありますか?」
「洛陽はどうした場所ですか?」
 呂蒙は周泰に尋ねるのだった。
「やっぱりかなり」
「そうですね。凄く繁栄しているのは確かです」
「やっぱりそうなんですね」
「ただ。気をつけて下さいね」
 周泰は真面目な顔になって呂蒙に話してきた。
「悪い人間も多いですから」
「ヤクザ者やすりとか?」
「はい、お世辞にも治安はいいとは言えません」
 まず話したのはこのことだった。
 
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