仮面ライダーエグゼイド バグ技 仮面ライダープロット
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第1話「孤独なJudgementer」
仮面ライダークロニクル─既に全国で数多くの参加者がいる現実参加型サバイバルゲーム。人々はライドプレイヤーと呼ばれる戦士に変身し、かつて制作会社である幻夢コーポレーションが商品展開したゲームの敵を倒してゆくというゲーム。しかし、その実態は敵キャラクター、バグスターに圧倒的な優位性があり、ゲームを一度起動させれば最後。バグスターのウイルスに感染し、指定されたバグスターを倒さない限りウイルスは消滅せず、敗北した場合、ペナルティーとしてプレイヤーの肉体は消滅してしまう悪魔のシステムであった。
「また、日記を付けているのかプロット?」
オフィスのような場所で、二十代後半の男性が今時古いタイプのパソコンとにらめっこをしている三十代前半の男性に話しかける。
「まあな。それより、予算は足りそうか?」
プロットと呼ばれた男性は先程の男に聞き返す。
「それって、今度のc92の話?それとも計画の方?」
「両方だ。」
「前者に関しては、一般版は3万、成人指定版は1万5千に抑えたから平気。後者に関しては、もうプログラムも済んでいる。あとはデバッグ処理だけだ。」
プロットの質問をしっかり聞いた男は、詳しく説明した。
「そうか。いつも悪いな、レイズ。これが終わったら、打ち上げ会でも開くか。」
「俺は構わないけど、他はどうするのさ?」
プロットの提案に、レイズは質問する。
「決まっているだろ。もう連絡はしてある。来るってさ。まあ、俺達はそういう奴らだからな。」
レイズの質問にプロットは答える。すると、
「プロット、湾岸近くで複数のライドプレイヤーとガットンバグスターが戦闘を行っているみたい。」
二十代半ばの女性がプロットに話す。
「ありがとう、助六。それじゃ、いつもみたいに行ってくる。」
プロットはそう言い、出かける支度し、外へ出る。
「さ、俺達はプロットのサポートだ。今日も忙しくなりそうだ。」
レイズはそう言うと、今開いているのとは違うもう一台のノートパソコンを開いた。
プロットが湾岸に着くと、十人のライドプレイヤーがゲキトツロボッツのラスボスの姿をしたバグスター、ガットンと戦闘していた。
「今日も派手にやっているなぁ。」
プロットは歩きながらそう言い、コートの内側から直方体状の物体を取り出し、腰にセットする。すると、帯が現れて、仮面ライダーの変身ベルトとなる。その時、
「あれ、あの人ってプロットさん?」
ライドプレイヤーの中の一人がプロットの存在に気づき近づく。
「お前は?」
プロットは近づくライドプレイヤーにそう尋ねる。無理も無い。変身しているライドプレイヤーはプロットの事は解るが、仮面で顔が解らないライドプレイヤーをプロットが知るはずも無い。
「プロットさん、俺ですよ、アリコンですよ!あの同人サークル『ザーサイ汁ブッシャー』の!」
尋ねられたライドプレイヤーはそう答える。
「ああ、アリコンさんでしたか。まあ、敵は俺が今から倒しますので。」
プロットはそう言うと、コートのポケットからフロッピーディスクのような物を取り出す。そして、その起動ボタンを押す。
《弾幕幻夢想!》
そのディスクには仮面ライダーやライドプレイヤーが使用するライダーガシャットのようにゲームの力を身に付けるプログラムが入っていた。それにより、弾幕幻夢想のゲームフィールドが展開。エナジーアイテムのシンボルマークとして射撃行動を行う雑魚敵が現れる。
「あれって、弾幕幻夢想のEXステージ!もしかして─」
ライドプレイヤーの一人はそう言う。そして、
「変身!」
プロットはフロッピーディスクを先程の変身ベルトにセットする。
《レッツゲーム 滅ゲーム ゴートゥヘル ネクストヘル? レッツゴー仮面ライダー》
プロットは全身が銀色に覆われた仮面ライダー、プロット ナウロードに変身する。更に、
「残機追加。」
プロットはベルトについているマウスに近いパーツのカーソルを下にスライドさせ、端についているボタンをダブルクリックする。
《ガ セット ロード レベルアップ!♪~~》
プロットのベルトはフロッピーディスクを読み取りプロットの正面にスライド画面が出現。プロットはLを一度押し、弾幕幻夢想をセレクト。そのアーマーをマテリアライズし、仮面ライダープロット 弾幕ゲーマーに変身する。
《ガシャコンスティック》
プロットは弾幕ゲーマーに変身した事でガシャコンウェポンのガシャコンスティックを手にし、能力で浮遊。ホーミングモードの力でエナジーアイテムシンボルを攻撃し、破壊してゆく。
「そこか。」
プロットは破壊したエナジーアイテムシンボルから出現した高速化のエナジーアイテムを取得する。
《高速化》
その効果で、プロットの速度は速くなり、バグスターウイルス達を撃破してゆく。
「さて、残りはガットンだけか。なら、火力勝負だな。」
《レーザー》
プロットはガシャコンスティックのLを押してレーザーモードに切り替え、ガットンに集中砲火を浴びせ、
「これで終わらせる。」
ベルトからディスクを取り出し、ガシャコンスティックにセットする。
《ガ セット キメワザ! 弾幕幻夢想 クリティカルスペル!》
プロットは必殺技を発動。ガシャコンスティックに光が収束され、
「弾幕シューティングゲームは、火力が一番だ!」
そう言いながら大火力のレーザーを放ち、ガットンを撃破する。
《ステージクリア リザルト》
撃破完了の音声と共に、ガットンを倒した証であるゲキトツロボッツのガシャットロフィーが出現し、プロットは入手すると、
「次はお前達だ。」
《ホーミング》
プロットはガシャコンスティックをホーミングモードに変えてライドプレイヤーを攻撃、その一撃で数人のライドプレイヤーはライダーゲージがゼロとなり、
《Game Over……》
その肉体は消滅してしまう。
「プロットさん、一体何を?」
ライドプレイヤーAはプロットに話を聞こうとするが、
「こっちが本命だ。」
プロットはそう言い、新しいフロッピーディスクを取り出す。
《トゥルー アドベンチャー!》
どこか力強い女性の声で発せられたディスクにより、弾幕幻夢想のゲームフィールドは消滅。代わりに複数の選択肢が出現する。
《ガ セット》
「ネクストステップ。」
《ガ セット ロード レベルアップ!♪未来目指し 前を向いて 今 こそ 見つけ出そう True adventure!》
プロットはスライド画面を更にLを一度クリックしトゥルーアドベンチャーをセレクト。アドベンチャーゲーマーにレベルアップする。
「プロットさん、何かの冗談ですよね?」
ライドプレイヤーAははそう言うが、
「アリコンさん、このトゥルーアドベンチャーは、今度のc92で出す予定の新作ゲーム。そして、俺達のサークル、『バグスターウイルス研究所』初の、一般版と成人指定版を出すゲーム。」
プロットはそう言いながら選択肢のひとつを選ぶ。
《マッスル化》
プロットはライドプレイヤーAの言葉など聞く気も無いかの如く、殴り続ける。
「ちっ、仕方ねえ。レアキャラは俺達様に危害を加えるな!」
ライドプレイヤーAは流石にキレて、プロットを攻撃し、プロットのライダーゲージは三分の一程減る。
「そうか、お前も屑達と同じだったわけか。」
《硬質化》
プロットは選択肢を更にグッドセレクトし、硬質化で肉体を金属質にし、更にトゥルーアドベンチャーの力で、ライダーゲージを完全に回復させる。
「そんな─チートかよ!」
ライドプレイヤーAはプロットとの圧倒的な実力差に我を失って攻撃するが、硬質化したプロットを攻撃しても、反射ダメージが入るだけに終わり、
「さて、イベントシーンに入れるな。アリコンさん、貴方の作品、イラストもストーリーも好きでしたよ。」
《ガ セット ロード キメワザ! トゥルーアドベンチャー!クリティカルフィニッシュ》
プロットは必殺技を発動。右腕に力を溜め、ライドプレイヤーAの腹部を殴り飛ばす。
《トゥルーエンド エンドロール》
最大火力の必殺技により、ライドプレイヤーAのライダーゲージはゼロになる。
「そんな、どうして。どうして俺達を攻撃するんだよ!同じ人間だろ!」
データになりかけているアリコンはプロットの脚にしがみつくが、
「同じ人間だからだ。だからお前達ライドプレイヤーが許せない。こんな生きていること自体が害毒な奴らがのさばっている事が。」
プロットはまるで脚についた害虫を振りほどくかのように脚をはらう。
「ふざけるなよ………ふざけるな!」
《Game Over……》
アリコンは怨み言を言い残し、消滅した。それと入れ違いで電脳救命センター、通称CRのライダー達が現れる。
「患者はどこだ。」
ブレイブに変身する鏡飛彩はライドプレイヤーを探すが、
「あいつらならもう現実世界にはいない。」
プロットはそう言い、
《デッドリィ トゥルース》
別のディスクを起動させ、バイクを出現させ、乗る。
「貴方は一体、何なんですか!」
エグゼイドに変身する宝生永夢はプロットにそう叫び、
「俺は、仮面ライダープロット。癌細胞の抹殺者だ!」
プロットはそう返すと、そのまま去ってしまった。
「仮面ライダー…プロット?癌細胞の抹殺?一体あの人は?」
永夢は、プロットの言葉を考えていた。
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次回、仮面ライダープロット
次の標的はニコ。明かされるプロット誕生の秘密。次回『Revengeの理由』
後書き
仮面ライダープロット能力設定1
アドベンチャーゲーマー
身長:197cm
体重:92kg
走力:100mを3秒
ジャンプ力:一跳び50m
パンチ力:90t
キック力:85t
ゲームジャンル:社内恋愛&会社経営アドベンチャーゲーム
プロットのメインフォーム。起動時に五人のパートナーからランダムで一人セレクトされ、それに合わせてエナジーアイテムの出現傾向が変化する。本来のライドアイはエメラルドグリーンと真紅のオッドアイだが、この形態のみライドヘアーによって隠れおり、確認が出来ない。また、エナジーアイテムシンボルの選択肢を取る結果でライダーゲージが増減、更に戦闘をサポートするナビゲートセクレタリーとの高感度も変動。これにより、必殺技の威力にも変化が生じてくる。
弾幕ゲーマー
身長:202cm
体重:85kg
パンチ力:65t
キック力:60t
ゲームジャンル:弾幕シューティングゲーム
プロットがバグスターとの戦闘においてメインで使う形態。現状では唯一専用武器のガシャコンスティックが存在している。ゲームフィールドに点在するエナジーアイテムシンボルはゲーム内の敵と同様に攻撃を行い、プレイヤーを狙う。この形態ではエナジーアイテムシンボルの攻撃をよけつつ敵と戦う高度な技術が要される。また、ライダーゲージの減少は固定で20%となっている。
専用武器のガシャコンスティックはホーミングとレーザーのモードが存在し、ホーミングは指定した相手への追尾、レーザーは高火力と、敵に合わせた使い分けが出来る。
真の後書き
この作品の時間帯は、現在は檀黎斗が復活する少し前、まだポッピーが敵だった頃の話です。
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