町鼠ジョニーのお話
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第三章
「そうしようね」
「お弁当はもう食べちゃったしね」
「うん、車の中でね」
ついつい食べ過ぎてそうしてしまったのです、ついでに言いますと水筒の中の紅茶やジュースも飲んでしまいました。
「それじゃあね」
「一緒にね」
こうお話してでした、畑では見ているだけで。
そしてそのうえで、です。二匹はジョニーの案内のうえで村の市場に行きました。森の中のそこ行きますと色々なお店が並んでいてです。
沢山の生きもの達がお店を見て回って買いものをしています、ヘンリーは市場の品物達を見て言いました。
「うん、都会とはね」
「また違うものが売ってるね」
こうジョニーに言うのでした。
「食べものも服もね」
「何でもだね」
「うん、街にないものも多いね」
「何かここだけにしかない」
それこそというのです。
「そうしたものもあるね」
「食べものでもだね」
「あるね、新鮮なものが多いね」
「森や湖で採れたばかりのね」
「僕達の街だとね」
「色々なものがあっても」
「こうしたものはないよ」
ヘンリーは今はです、採れたてのお豆を見ています。まさに畑で採れたばかりのそれをです。
「とてもね」
「そうなんだよね」
「こうしたものを見てもね」
それこそというのです。
「いいね」
「そうなんだね」
「買ってみるね」
実際にでした、ヘンリーはそのお豆を買ってです。齧ってみました。そうしてジョニーに対して言うのでした。
「新鮮で美味しいよ」
「そうだね、確かに」
ジョニーも買って食べてみました、そうしてヘンリーに言いました。
「美味しいね」
「そうだね」
「新鮮でね」
「他の食べものも新鮮だし。木造のお店が並んでいるのも」
出店達自体も見て言うのでした。
「風情があっていいよ」
「都会だとコンクリートだからね」
「コンクリートは頑丈であれはあれでいいけれど」
「木造には木造のよさがある」
「だからね」
それでというのです。
「いいと思うよ」
「言われてみればそうだね」
ジョニーはヘンリーのその言葉に頷いて応えました。
「確かにね」
「そうだよね」
「うん、コンクリートもいいけれど」
「木は木でね」
「そのよさがあるね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「道も土の道でね」
「石やコンクリートでもない」
「それもいいね」
「自然な感じでだね」
「確かに靴も汚れて雨が降ったら泥になりそうだけれど」
それでもというのです。
「土は土でね」
「いいんだね」
「歩きやすくてね」
石やコンクリートの道もというのです。
「僕は気に入ったよ」
「そうだね、自然だね」
「そう、自然がいいからね」
だからとです、ヘンリーはジョニーに笑顔でお話しました。
「この大自然な感じが」
「ヘンリーは自然が気に入ったみたいだね」
「かなりね、じゃあ次は」
「うん、湖の方に行こう」
ジョニーはヘンリーに今度はこちらに案内することにして言いました。
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