部員勧誘に
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第三章
その努力が実って二人の一年生を部員と出来た、部長はこのことに会心の笑みになってこう言った。
「まさにね」
「ドンピシャですね」
「二人ゲット出来たわ」
こう早百合に話した、部室でまだ部活がはじまっていない時に二人だけ先に入ったので彼女にそうしたのだ。
「早百合ちゃんのアイディアのお陰よ」
「それはどうも」
「何でもやってみるものね」
「十二単って目立ちますからね」
「ええ、やっぱり勧誘もね」
そして紹介もだ。
「何といってもね」
「インパクトですね」
「それで目立って」
そしてというのだ。
「そこからってことね」
「話をしていくことですね」
「何でもね、今年はこれで二人ゲット出来たし」
「来年もですね」
「こうしていく?」
部長は早百合に自分が引退して卒業してからのことを尋ねた。
「そうしていく?」
「そうですね、部活を続ける為には」
「やっぱりね」
「部員が必要ですから」
最低限の人数がというのだ。
「だからですね」
「そう、来年もね」
注目されてそこから部員を確保する為にだ。
「十二単を着ていくべきかしらね」
「そうですね、それと」
「何といってもね」
「部の雰囲気ね」
「それが悪いと」
どうしてもとだ、早百合も部長に話した。
「折角入ってくれた子も」
「辞めるからね」
「和やかで穏やかで」
「いじめとかもないね」
「そうした部活にしていきましょう」
「そうしていきましょう、そっちもね」
「頑張っていきましょう」
早百合は部長にこのことも話した、そしてだった。
部の雰囲気のことも部長と話していった、部員の勧誘だけでなくその雰囲気のこともしっかりと考えている彼女だった。
部員勧誘に 完
2017・8・27
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