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『黄泉比良坂』

作者:零那
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『狭間』



怜と暫く話した。

『やっぱ俺等って成仏出来てないだけ?此処に来てカナリ経ってるよなぁ?』

『死んでからずっと此処やろ?苦しかったりするん?』

『それが違うねん!死んですぐは此処と違う処!真っ暗やってん。此処のが綺麗やし楽しいし苦しみとかは無いで♪』

『そぉなんや...毎日何してんの?』

『なんかな、オマエの事が見れる部屋があってな、オマエの観察(笑)』

『は?何ソレ(笑)え、監視(笑)確かに見守って欲しいとかあるけど...じゃあずっと見ててくれてたん?』

『ほぉよ(笑)俺等死んでオマエがどんな目に遭って来たかも、皆が見てる。だから、いつか逢う事があったら、昔みたいに楽しく出来たら傷が癒えるかな?って話してたんや♪』

思わず泣いてしまった...。

『...でも、オマエ赤ちゃんおるから無理やわ。此処に居る時間は限られるし、ちゃんと戻らな二度と現実に戻れんくなる』

『怜...ホンマに此処は何処なん?皆はなんで此処に居るん?』

『ん―...正しくは解らん。地獄なら閻魔とか居るやろうけど居らんしなぁ(笑)かといって天国でも無さそうやし。俺の感覚で言うと黄泉比良坂とかいう処なんかな?って』

『でも、だったらこんな長いこと居らんやろ...?』


 
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