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レインボークラウン

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第四百六十二話

                 第四百六十二話  殺人はスポーツ
 博士はこの日東京まで出張してめぼしい暴力団事務所に殴り込みをかけた、瞬間移動で神戸からそこまで行き。
 バズーカで毒ガスを入れた弾道を事務所の中に撃ち込んでだ、出て来た組員達を片っ端からだった。
 その手に出したマシンガンで殺した、組員達はその博士を見て言った。
「げっ、天本博士!」
「今度はうちに来たか!」
「ただ殺しに来ただけか!」
「俺達は小悪党だっていうのか!」
「悪事ならわしの様に大きなことをすることじゃ」
 博士は自分の手で殺していく組員達に冷静な声で言った。
「わしは小悪党は嫌いじゃ」
「くっ、何て奴だ!」
「俺達はコロシはしねえってのに!」
「それでも皆殺しか!」
「ウワアアアアーーーーーーーッ!!」
 断末魔の声が響きだった、気付けば。
 組院達は全員死んでいた、博士は事務所があったビルは破壊兵器で粉々にして意気揚々と神戸まで帰った。
 そして小田切君に話すとだ、小田切君は博士に聞いた。
「確か今日は」
「何じゃ?」
「ヤクザ屋さん捕まえて正対事件するとか」
「気が変わった」
 博士は小田切君にあっさりと答えた。
「そのつもりだったがな」
「ああ、そうですか」
「それでじゃ」
「ヤクザ屋さんの事務所に殴り込みをかけて」
 毒ガスやマシンガンを使ってだ。
「皆殺しにしたんですか」
「二十人は殺した」
 立派な殺人、最早大量殺人である。
「いい汗をかいた」
「で、ワープして戻ってこられて」
「今から飯じゃ」
 昼食だというのだ。
「お昼はざるそばにするか」
「ざるそばでしたら東京ですよ」 
 そちらが名物だとだ、小田切君は返した。
「けれどですか」
「東京のつゆは好かん」
「ああ、それでなんですか」
「こっちで食う」
「じゃあ今から」
「ちょっと行って来る」
 その蕎麦屋までというのだ。、
「そうするわ」
「それじゃあ僕こっちでタロやライゾウと素麺作りますんで」
 それを食べるというのだ。
 こう話して博士は今度は蕎麦屋に向かった、そして大好きな関西のざるそばを心ゆくまで楽しむのだった。


第四百六十二話   完


                        2017・7・12 
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