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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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653部分:第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその二


第五十一話 孫尚香、立ち上がるのことその二

 そのうえでだった。大喬と小喬の二人も呼ばれてだ。孫尚香に告げられるのだった。
「いいわね。胸がなくてもね」
「はい、そうですよね」
「胸がある人だけじゃないですよね」
 二人も彼女のその言葉に頷くのだった。
「小蓮様の仰る通りです」
「私達も賛成です」
「有り難う。また同志が二人増えたわね」
 孫尚香は二人の参加も得てまた笑顔になった。
「見てなさいよ。巨乳に対して反旗を翻すわよ」
「あの、謀叛じゃないですから」
「反旗とは」
「謀叛じゃないけれど反旗よ」
 これが今の孫尚香の言葉だった。
「巨乳。それが何だっていうのよ」
「確かにそうですね。巨乳の人達って」
「私達の気持ちがわかりませんよね」
 二喬もまた言うのであった。
「胸が小さい人間のことなんて」
「それも全く」
「その通りよ。大体何でなのよ」
 孫尚香の言葉はムキになっていた。
「母様も姉様達も胸大きいのにシャオだけ」
「蓮華様のおっぱいはそれ程大きくないですけれど」
「まだ」
 しかしなのだった。孫権の胸はだ。
「けれど形いいですよね」
「張りも凄いですし」
「そうよ。だから蓮華姉様も敵よ」
 この場合はだというのだ。
「胸がある相手は。全員敵よ」
「そういえば関羽さんにしても黄忠さんにしても」
「一緒にいた不知火舞さんやキングさんも」
 二喬は彼女達のことも思い出して言う。
「凄い胸ですよね」
「あの人達もそういう人多いですよね」
「胸が大きければ何でも許されるの!?」
 孫尚香の眉が顰められている。
「何だっていうのよ」
「あちらにも敵はいますね」
「それもかなり」
「それと袁術のところの」
 孫尚香の強い言葉が続く。
「張勲よ。あいつだって」
「ああ、あの歌の上手い」
「あの側近の人ですよね」
「袁術はこの場合はいいのよ」
 孫尚香は今は彼女についてはいいというのだった。
「中身も同じだしね」
「はい、袁術さんは中身もですよね」
「胸は」
「だからいいのよ。とにかく胸がないのを集めるのよ」 
 完全にムキになっている。そしてであった。
「揚州のそうした面々をね。集めるわよ」
「それだけでは駄目ではないでしょうか」
 しかしだった。ここで三人のところに呂蒙が来た。周泰も一緒だ。
 そしてだ。三人、とりわけ孫尚香に対して言うのであった。
「ここはです。私達だけではなく」
「どうするっていうの?」
「その許昌の方々と連絡を取り」
 そうしてはというのだった。
「あとは劉備さんのところの方々ともです」
「そういえばいたわね」
 孫尚香は呂蒙の言葉にすぐに思い出した。
「虎女と。あのはわわ軍師ね」
「はい、あの方々もいますから」
「味方になりそうな人は多いです」
 呂蒙の言葉は真面目なものだった。
「曹操さんにしても。胸はあれですし」
「牧にもいるのね」
「その通りです。胸が小さいとはいってもです」
 どうかとだ。呂蒙は彼女にしては珍しく強く話した。
 
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