ちびまる子ちゃんH「たまちゃんが二人!?」の巻
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その1
前書き
「ちびまる子ちゃんH」の新作です。
今回はたまちゃんが心の中でなりきる「タミー」に注目しました。
たまちゃんこと、穂波たまえは夢を見ていた。
たまちゃん「うわー、すごい山!ん?あそこに誰かがいる・・・。行ってみよう!」
たまちゃんが近づくと、そこにいたのは・・・。
たまちゃん「え、わ、私!?」
タミー「あ、あなたは、現実の世界の私ね!タミー、あなた自身とあえて嬉しいわ!!これから二人で仲良くしましょう!!」
たまちゃん「は、はあ?」
タミー「分裂したもう一人の自分に会えるなんて!ああ、タミー、感激しちゃう!」
たまちゃん「ぶ、分裂って!?」
タミー「私はあなたの心の中から抜け出すことができたの!心の外の世界もホント素晴らしいわね・・・!!」
たまちゃん「え、ええ~!!?」
たまちゃんは気持ちが悪くなって逃げだそうとした。しかし、足を滑らせ、奈落の底へ落ちていった・・・。
そして、朝になり、目が覚めた。
たまちゃん「なんか嫌な夢みたな~」
・・・と、その時、何かしらベッドが窮屈な感じがした。ベッドを見てみると、隣に誰かがいた・・・。
たまちゃん「え、えええ~!!」
タミー「ん、ああ、あなた、おはよう~!」
たまちゃん「ま、正夢!?」
たまちゃんの悲鳴に母が飛び込んできた。
たまちゃんの母「たまえ、どうしたの?ってキャー!」
たまちゃんの母も驚いて腰を抜かしてしまった。そのとき、父も入ってきた。
たまちゃんの父「な、何があったんだ!?おお、たまえが二人!!」
父はすぐに部屋に出て行った。
タミー「お母さま、おはようございます」
たまちゃんの母「あ、あなたはいったい誰なの!?」
タミー「私はたまえの心の中のもう一人の自分、タミーです!こうやって心の外から抜け出してお母様と会えるなんてなんて光栄なことなの!」
そのとき、父がカメラを持って戻ってきた。
たまちゃんの父「こりゃたまえが分裂した記念写真を撮ろうではないか!!」
が、たまちゃんは父の空気を読まない行動に怒った。タミーはいきなり泣き出しそうになった。
たまちゃん「お父さん!それどころじゃないわよ!」
タミー「ああ、いきなりお父様に写真を撮られるなんて、タミー、どうすれば写真の苦しみから解放できるの!?」
たまちゃん「お父さん、もう一人の私だって、嫌がってるじゃない!写真はダメ!」
たまちゃんの父「そんなあ・・・」
たまちゃんの母は何とか立ち上がった。
たまちゃんの母「あなたは、もう一人のたまえなの?」
タミー「はい、もう一人のたまえ、タミーと言います。普段は心の中にいるんだけど、こうして分裂で来たんです」
たまちゃんの母は言っている意味が理解できなかった。
たまちゃんの母「まあ、とにかく、学校があるからたまえ、着替えてご飯食べなさい」
たまちゃん「うん」
タミー「はい、お母さま!」
たまちゃんの母は朝食にいつもより負担がかかった。何しろ1人増えたのだから4人分の朝食を作らなければならなかったからである。
たまちゃんの父「しかし、家族が一人増えてなんだか楽しくなりそうだなあ、この朝食の様子を写真に残そう!」
たまえ「お父さん!」
タミー「やめて、お父様!タミーはそんなの恥ずかしくて嫌よ!」
たまちゃんの父「はは、もうひとりのたまえは恥ずかしがり屋だな。まあ、そんなこと言わずに、はいこっち見てー!」
たまちゃんの父は娘の制止を振り切って撮影を強行した。
タミー「ああ、いきなりこんな写真を撮られるなんてどうしてお父様はタミーにこんな辱めるの!?イヤー!」
タミーは泣き出した。たまちゃんはもう一人の自分にかまっていられず、すぐに朝食を食べ終え、身支度をして学校へ行こうとした。
たまちゃん「私、もう行ってきます!」
タミー「あ、待って、私も学校に!」
たまちゃん「来なくていい!迷惑!」
たまちゃんはさっさと家を出て行った。タミーは哀しい表情をした。
タミー「そんな、いつも心の中ではいつも学校に連れて行ってもらえたのに、なんで今日はダメなの!?いや、タミー、そんなの嫌!!」
たまちゃんの母は心配した。
たまちゃんの母「朝からこんな騒がしくなるなんて落ち着かないわね・・・」
たまちゃんは父の他に頭を悩ます人が増えるとなるとたまらなかった。
たまちゃん(もう、何なのよ・・・。これはきっと幻よね!家に帰ったらきっと消えているはずよね!)
たまちゃんはそう願って登校した。
後書き
タミーが実体化したらこうなるんでしょうか・・・。
次回はまる子やクラスメイトとも絡み始めます。
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