ちびまる子ちゃんH 「ヒデじいの墓参り」の巻
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その3
前書き
ヒデじいが元気となり、花輪クンの両親の登場です。
当初はその2をクライマックスのつもりでしたが、なんか切なすぎなので、いい感じに終わらせます。
ヒデじいの体調が回復し、花輪クンはヒデじいの車に送ってもらう日々に戻った。そのことをまる子やたまちゃんに話していた。
まる子「ヒデじい元気になってよかったね!」
たまちゃん「でも意識なくなっている間に死んだ奥さんにあえるなんて不思議だよね」
花輪クン「確かに、でもヒデじいにとってはいい墓参りだったと言っているのさ」
まる子「そうだろうね、夢とはいえ奥さんに会えたからだね」
花輪クン「うん、そうだ、ladyたち、ヒデじいのことで僕のパパとママが気にかけて来週日本に帰って来るんだ。それでパーティーやる予定だから良かったら是非おいでよ、baby」
と、その時、ものすごい勢いでみぎわさんが飛んできた。
みぎわさん「花輪ク~ン、私もそのパーティー行っていい~?」
花輪クン「あ、ああ、いいとも、baby」
そして花輪クンの父と母が帰国する日・・・。
ヒデじい「旦那様、奥様、お帰りなさいませ。お坊っちゃまも元気でおります」
花輪父「よかった、でもヒデじいの方を心配していたよ」
花輪母「そうよ、倒れたって聞いたときはカズちゃんも気にしていたでしょう?」
ヒデじい「ええ、ご迷惑をおかけして申し訳ございません」
そして花輪クンも両親を出迎えた。
花輪クン「パパ、ママ、お帰り・・・」
花輪父「カズ、元気で何よりだよ」
花輪母「カズちゃん、寂しかったでしょう?」
花輪クン「うん、でも帰ってきて嬉しいよ」
ヒデじい「旦那様と奥様のお帰りを明日盛大にお祝いさせていただきます」
花輪父「ありがとう、ヒデじい」
花輪クン「パパ、ママ、僕の友達も誘っていいかい?」
花輪母「ええ、いいわよ」
花輪父「そうだ、ヒデじいも是非娘さんと娘さんの家族を誘っておいでよ」
ヒデじい「だ、旦那様・・・ありがとうございます」
ヒデじいは嬉しくて涙が出そうになった。
そのころさくら家では・・・。
まる子「で、今度花輪クンのお父さんとお母さんが帰ってくるからパーティーやるんだって、あたしも誘われたから行くことにするよ」
お母さん「でもヒデじいの心配をしに戻ってきたというのにそれでパーティーやるとはねえ」
友蔵「んん、ヒデじいは本当に花輪クンからも、その両親からもそれほど信頼されているとは・・・、ヒデじいは偉大な人物じゃ!!」
友蔵は非常に感動していた。彼はヒデじいを尊敬しているのだ。
友蔵「まる子!ぜひそのパーティーとやらにわしも連れて行ってくれんかの!?」
まる子「え、い、いいけど・・・」
友蔵はヒデじいに会いたい気持ちでいっぱいになっていた。
花輪家のパーティー当日、まる子は友蔵と共に花輪家に向かった。
まる子「こんなにいっぱい来てるねえ~」
そのとき、はまじがまる子に声をかけた。
はまじ「おう、さくら、お前も花輪に誘われたのか?」
まる子「そうなんだよ、お、ブー太郎にたまちゃん!」
たまちゃん「あ、まるちゃん、こっちはもう大変だよ・・・」
まる子「大変って何が?」
たまちゃん「うちのお父さんだよ。花輪クンの家族写真を是非撮らせてくれってさあ・・・。ついでにパーティーを楽しむ私の写真まで撮るんだから落ち着かないよ・・・」
ブー太郎「さっきから花輪の家族写真どころか花輪の父ちゃんや母ちゃんの顔まで何枚も撮ってるブー・・・」
ブー太郎が指をさす方向に、たまちゃんの父が花輪クンとその両親をしつこく撮っていた。
花輪父「あの・・・、穂波さん、もう写真は結構ですよ・・・」
穂波氏「まあ、まあ、折角の記念なんですから、ついでにもう10枚・・・」
父の迷惑な行動にたまちゃんがしびれを切らした。
たまちゃん「もうっ、お父さん!!花輪クンも花輪クンのお父さんとお母さんも困ってるでしょ!!!」
なにも言えぬまる子たちだった。
その時、ヒデじいは春子とその夫、自身の孫との談笑を楽しんでいた。
春子「さあ、おじいちゃんよ」
孫たち「おじいちゃん、これからも元気でいてください!」
ヒデじい「ありがとう。嬉しいよ」
ヒデじいは幸せだった。花輪家の執事としての自分も、娘・春子の父および二人の孫の祖父としての自分も、大切な存在だと改めて知ったのだから・・・。
花輪母「ヒデじいは娘さんやその旦那さん、そのお孫さんにも会えて嬉しそうね」
花輪クン「うん、ヒデじいはウチで一番最高な人だよ・・・」
花輪クンにはヒデじいがいつもより偉大に見えたのだった。彼の妻・トシ子もきっと皆から尊敬されているヒデじいのこの姿を見ているに違いないだろう・・・。
後書き
クライマックスが、練られていない感じですが、ハッピーエンドで完結させていただきます。
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