ジョジョの奇みょんな幻想郷
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第一部 ケイオスクルセイダーズ
第一章 紅霧異変
15.今回のオチ
「じゃあ、聞かせてもらおうか。フラン」
丞一が額に青筋を立てながらふてくされてるフランに答えを聞いた。
ま、わかりきってることだけどな、と丞一は付け足すもやはり様式美というものがある。聞かないことに越したことはない。
「言ったじゃん。復讐だよ。そこにいるお姉様、レミリア・スカーレットに対するね」
「レミリアがお前に何をしたって言うんだ。レミリアも悪気があってやったわけじゃ(ry」
「そんなことはないよ。『私がしたとき』はあんなに怒ったのに自分がやるんだよ。例えわざとじゃなくても罰は受けるべきだよ」
((((ん?『私がしたとき』?))))
『私がしたとき』、この単語に丞一、霊夢、早苗、レミリアは疑問を抱いた。
「…………フラン、貴女は私に何に対する復讐をしようとしたの?」
「まだしらばっくれるつもり!大体すべてお姉様が
─────────図書館の冷蔵庫に入れといた私のプリンを盗み食いをしなければ何も起きなかったんだ!」
「「「「………………………は?」」」」
「え?」
間抜けた声が館に響く。さらにその返答を予想してなかったのか、フランすらも間抜けた声を出していた。そして、沈黙が訪れた。
「えっと、プリンってどういうこと?え?話の流れ的に地下に監禁されてたことに対する復讐何じゃないの?」
「え?監禁?ああ、それね。別に何とも思ってないよ。魔法の探求にもつながったし」
「私の疑問はそれよ!フラン!貴女いつの間に魔法だなんて」
「お嬢様」
レミリアがフランに疑問をぶつけている中、咲夜は驚愕の表情を浮かべレミリアに話しかけた。
「妹様は私がここに勤めさせて頂いた頃から既に図書館で魔法や勉学に勤しんでいらっしゃっておりましたが」
「え!?どういうことよ!パッチェ!」
「どうもこうもないで、レミィ。そもそも、自分の部屋に来て何が悪いんや」
え!?自分の部屋!?とレミリアが驚愕の声を上げていた。何がなんだかわからなくなってきた丞一は咲夜に説明をしてもらうようアイコンタクトを送った。
「お嬢様、先代のお父様とお母様の遺言は覚えていらっしゃいますか?」
「ええ、もちろん。『私たちの財産は姉妹で半分に分けなさい。末永く仲良く暮らすように』だったわね」
「では、図書館の本の持ち主は」
「元々はお父様の物だったのを私がさっきの遺言通り貰ったのよ。それをパッチェにあげたんだから。でもそれがどうしたの?咲夜」
ああ、なるほど!と丞一は閃きの声を上げた。
「なるほど、何だただのジャイアニズムか」
「どういうことですか?」
「遺産は半分なんだろ?ならそのレミリアがパッチェさんに渡した本も半分はフランのものになるってことだろ?」
お前のものは俺のものってな、とふざけ半分に言った。とうのレミリアは、ええ……、という顔になっていた。フランは当然じゃん?と顔を傾げていた。確かに正論ではあるけれど。
「お姉様、言ったよね。自分の部屋に居なさいって。だから、パチュリーにいって共有の部屋にしてもらったの。共有の部屋ならパチュリーの部屋でもありながら私の部屋でもある。英語で言うとルームシェア」
『それは私のネタですよ!』
このスタンドは無駄なところで反応しないでもらいたい。
「まあ、ルームシェアは置いといてだ」
「置いといておけない問題よ!」
「それとプリンはどう絡んでくるんだ?」ムシ
「聞いてよお兄様!」
「誰がお兄様だ」
「お姉様が私がおやつにとっておいたプリンを食べたんだよ!昔私がやったときは自分はマジギレしたくせに!」
「え?そんなしょうもない姉妹喧嘩が今回の騒動の元凶なのか」
それはないよな、と丞一は切実に願った。神様は居候先の駄神二柱しか知らないが神に願った。
誰だってそうする。
丞一もそうしてる。
恐る恐るレミリアを見るとめちゃくちゃ目が泳いでいた。寧ろバタフライをしていた。見事なバタフライで水しぶきがすごい。心当たりがあるようだ。
「それでね、お兄様。私、前本で読んだんだ。『やられたらやり返す、倍返しだ!』」
確かにもう古いが幻想入りしているのか?それ。もしかしたら早苗や丞一が幻想入りしたときに変なものまで紛れ込んだのかもしれない。
「だから、倍返しするために。まず手始めに、お姉様のプリンをお釈迦にしようとしたんだよ!」
そこで丞一はパチュリーの言葉を思い出した。
『棚や冷蔵庫の物はもうお陀仏や』
「そこが伏線かぁぁぁぁぁぁぁ!!」
丞一は頭を抱え絶叫した。
「じゃあ、何!?フランは別にレミリアに何かしようとしたわけじゃなくて」
「そんなことする訳ないじゃん。だって、こんなのでもフランの家族だもん!………ただちょっと仕上げをしようとはしたけど(ボソ」
最後に何を言ったかはわからなかったが、その前の言葉は丞一たちを安心させるには十分だった。レミリアに至っては既に涙目だ。今すぐにでもフランに泣きつきそうである。どっちが姉かがわからない。
霊夢は霊夢で迅に話しかけていた。
「あんたには今回の異変の結末、『見えて』いたんでしょ」
「まあ、このシーンだけは」
最初から最後までわかっちゃったらつまらないじゃん?と付け加えた。何とも彼らしい言葉である。
「はあ、今回はとんだ異変ね。こんな珍騒動になるだなんて」
霊夢は、はあ、とため息をついた。
「まあまあ、霊夢。後味の悪い終わり方よりずっといいじゃねーか!私は好きだぜ!ハッピーエンド!」
魔理沙がうまくまとめたところでみんながみんな一息つき、ついにレミリアがフランに泣きついたのはここだけの話である。
こうして、後に語られる紅霧異変、過激で珍妙な姉妹喧嘩が終結した。
後書き
フランドール・スカーレット
495歳
種族:吸血鬼
能力:『あらゆるものを破壊する程度の能力』
レミリアの妹。数百年前にレミリアに地下室に幽閉されるがパッチェさんに交渉し図書室で魔法の練習をしていた。レミリアは姉としては認めてはいるがカリスマがあるかといえばないといえる。むしろフランの方がある。東方ssなどでよくみられる狂気はどこか散歩に出かけたようです。
スタンド『復讐者』
物型のスタンド。纏うとF/GOの巌窟王最終再臨のの服になる。能力は『消えない炎を飛ばす能力』。
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