因果応報
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第二章
「そう言う鳥越の顔はどうなんですか」
「人のこと言える顔ですか?」
「それでよくそんなこと言えますね」
「最低の人間ですね」
この女性タレントが必死に頑張る性格で同業者からもファンからも評判がいいので余計に鳥越への批判が集まった、そして。
何故鳥越がプロ野球選手と女子アナの交際、結婚に反対するのか。ネットである者達が考えたが。
「嫉妬じゃね?」
「自分が女子アナと付き合いたいんだろ」
「あいつ結婚してるけどな」
「それでも女子アナと付き合って色々したいんだろ」
「だから野球選手は付き合うな」
「只でさえ野球選手もてるって思いこんでるしな」
「嫉妬深い男なんだよ、あいつは」
鳥越の人間性はここでも疑われだした。
「あいつ自分の出身大学出た野球選手はやけに格好良く書くしな」
「ああ、あの慰安婦で捏造記事書いた新聞記者を出した大学か」
「あそこから出るマスコミ関係者って屑多くないか?」
「それであいつもか」
「結局学校のコネしかない奴なんだな」
こうしたことも書かれていった。
「いい大学出てテレビにいつも出てる自分こそ女子アナと付き合いたい」
「普通の野球選手風情が付き合うなってか」
「じゃあ御前プロ野球で活躍してみろ」
「あと親会社がネット企業になったら応援止める、か」
「わかりやす過ぎるわ」
「何なんだよこいつの言ってることって」
こうした批判、中には人格攻撃や中傷もあったが某巨大掲示板を中心として鳥越への批判が高まったいった。
そしてだ、鳥越は以前ある元テニス選手のタレントについても何かを言っていたが。
「高学歴、お金持ちの御曹司、美男子、高身長で突っ込みどころがない!?」
「奥さんもそうだから全く突っ込めない!?」
「このドアホそういうところしか見られないんだな」
「あの人程突っ込みどころある人ないだろ」
そのタレントはとかく熱く子供相手にも極めて熱心になり発言や行動が凄まじいまでに突っ込みどころがあることで知られているがだ。
鳥越はそうしたことだけを見て突っ込みどころがないと言っていたのだ、これをネットで検証されたのだ。
「人間の肩書や外見だけでしか見ないんだな」
「こいつ本当に薄っぺらいな」
「学歴、金、外見だけか」
「僕アホだからそういうのしか見ませーーんって言ったのと同じだな」
「そういうものなんだな」
「いや、こんなのでよくテレビで偉そうに言ってるな」
「まあこいつのテレビでの発言全部中身ないけれどな
そこも薄っぺらいというのだ。
「いや、テレビってこんな奴ばっかだな」
「テレビの言いたいこと言ってるだけの奴ばっかりだな」
「道理でテレビが面白くない筈だよ」
「こんな馬鹿が偉そうに言うんだからな」
「もうテレビ観なくていいな」
「そうだよな」
次第にテレビ離れも加速していた。
それは鳥越も感じていてだ、ある日銀座でスタッフ達に険しい顔で言った。
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