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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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531部分:第四十二話 于禁、事実を知るのことその七


第四十二話 于禁、事実を知るのことその七

「捕まえて擁州に送ることになっている」
「擁州。董卓さんのところね」
「そうらしいな」
 柳生は黄忠の今の言葉に応えた。
「そこに悪人を更正させる場所があると聞いてだ」
「全員捕まえてそこに送ろうと考えています」
 楽進もこのことを話す。
「そうなのですが」
「処刑はしないのか」
 関羽がこう問う。
「賊なら別に斬ってもいいだろうね」
「どうにもならない奴はそうするで」
「それは当然なの」
 関羽の言葉にこう答える李典と于禁が答える。
「けれどや。それでもや」
「そうでもない人は殺したくないの」
「優しいのね」
 黄忠が二人の話を聞いて述べた。
「無駄な命は取らないのね」
「戦いは必要です」 
 これは楽進も認める。
「しかし無益な殺生は好みません」
「そやからや」
「そこに送ることにしたの」
「既に連絡はしてある」
 柳生が語る。
「おいおい人が来てくれることになっている」
「ふむ。それではだ」
「ここはあれですね」
 関羽と孔明が言う。
「我々もその賊退治にだ」
「協力させて下さい」
「宜しいのですか?」
 楽進がその言葉を聞いて思わず問い返した。
「貴女達は何の関係も」
「義を見てせざるは勇なきなりだ」
「そういうことなのだ」
 今度は関羽と劉備の言葉だ。
「そういうことだ。それでいいか」
「悪い奴等は全部やっつけるのだ」
「そういうことだな」
「ああ、また派手に暴れてやるか」
「どちらにしろ放ってはおけないわ」
 趙雲、馬超、黄忠も言う。
「是非だ。我々もだ」
「賊退治に協力させてくれよ」
「よかったらだけれど」
「わかりました」
 楽進も彼女達の言葉を聞いてだった。
 そのうえでだ。その意気を受け取ったのだった。そうして。
「それでは御願いします」
「よろしゅう頼むで」
「一緒に悪い奴等をやっつけるの」
「私達もね」
「戦わせてもらうわ」
 神楽とミナも参加を申し出る。
「賊が何人いてもね」
「及ばずながら」
「私達は戦えないですけれど」
「他のことで」
 孔明と鳳統もいる。
「協力させて下さい」
「是非」
 こうしてだった。劉備達も賊退治に協力することになったのだった。そうしてだった。
 
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