ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change4:若手悪魔の会合~There is nothing terrible as sullen~
さて、俺は今リアス部長の実家にある庭にあるベンチに座っている。
今イッセーたちは食事中で恐らくリアス部長の親御さんと楽しく食事をしているだろう。
なぜ俺は食事していないのかというと、
まあ、せっかくイッセーたちが楽しく食事をしているからな…。
俺があの席に混じるのは野暮だろう。
ちなみに羽衣は自室で休んでおりテュールはそのまま自室で寝ている。
まあ、羽衣はともかくテュールにとっては久しぶりの戦闘だから精神的に満足して疲れたのだろう。
……。
タンニーンとの模擬戦で俺は楽しんでいたな…戦いを。
正直平和な暮らしにあこがれていた自分もいるがやはり元人間でも力を持てば戦うことが楽しくなってしまうのだろう。
だが、あの時…最初に手に入れたときの俺とは違った。
殺しに関しては浸っていなかった。
やはり…俺は自分が何を本当に望んでいるのかはわからないものだな。
『どうしたの?そんな考え込んで』
また実体となって出てきたスカーレットハート。
「まあ、色々とな…それにしてもどうして実体化ができるんだ?」
『初めて現れたとき言ったでしょう?気合で何とかなったって。それに詳しいことは私にもわからないのよ』
「そうか…。まあ実体化で来た要因は後々追及するとしよう」
『まあ、私にわからないことを聞かれても返答できないわよ?ここは『俺の中の美少女が実体化したぜイェェェェィ!!』ぐらいの勢いを見せて頂戴?』
「そこまで俺は子供ではないさ…やれやれだな」
それにしてもここまで事態が急に進むとはな…。
『確かにね…さすがにあなたの世界の兵器がこの世界にあることが分かったときは私も驚いたわ』
『貴なる兵器』がこの世界のテロリストに流出している。
恐らく二つもこちらに出してきたということは『擬覇王の威光』、『獅子の威壁』を含め計八つの『貴なる兵器』が全て敵が所持しているとみて間違えないだろう。
この予測があっていればこの世界においてはかなりの力になるだろう。
こうなれば早急にイッセーたちには強くなってもらわねばならない。
あとは『真なるスレイヴ』の完成とこの異常事態と『貴なる兵器』を持ち込んだ犯人、もしくはISを作った本人の正体を知る必要がある。
『そうね、だから変えましょう。敵の運命を…』
「ああ、変えていこうイッセーたちの不幸な運命から幸せな運命へと」
俺は改めて目的の確認と覚悟を確認しそのまま自室に戻った。
―○●●●●○―
翌日…俺は一人でグレモリー領の観光をしていた。
羽衣、テュールを含めた女性陣は集団で観光している。
ちなみに木場とギャスパーは学校の宿題をやっており、イッセーは悪魔関係の勉強をしている。
イッセーに関してはおそらくリアス部長の両親がイッセーとリアス部長をくっつけるために遣っている策略の一つだろう。
まあ、イッセー頑張ってこい。
それはいいとして俺は今グレモリー領にある少し大きな町に来ていた。
西洋的な雰囲気を出しながらも近代的な街並み。
そしてその街を闊歩する悪魔の人たち。
あまり人間界と変わらないもんだな。
「あそこに歩いている男性…」
「確か三大勢力の会談で窮地を救った人だよね」
「あれが噂の英雄さん?いい男じゃない♪」
俺を見ると視線を向けながら話している悪魔の人たち…視線が刺さるな…。
どうやら俺の想像以上に悪魔の人たちに浸透しているらしい。
正直俺はただ観光しているからやめてほしんだがな…。
「あ、あの!!」
「ん?…子供」
俺が歩いていると悪魔の子供が俺に話しかけてきた。
「お兄さんがあのカンナヅキシンさんですか?」
どうやら子供にまで名前を知られているようだな…やれやれ。
「ああ、神無月進は俺の事だが」
「本物だ!!!お母さん、この人本物のカンナヅキシンだよ!!」
「こら!?人様に急に話しかけないの。…すみませんうちの息子が…」
するとその子供の母親らしき人がこちらに来た。
正直俺としてはそのままやり過ごしたいところだが……。
「別に大丈夫ですよ。でボク、俺に何ようかな?」
俺は子供に用を訪ねると手をお出してきた。
「僕と握手してください!!ニュースを見たときからあなたのファンになりました!!」
まさかここまで名前が知られているとは…。
まあ、断る理由はないし握手ぐらいならいいだろう。
そして俺は子供と握手をした。
「ありがとう!!これからも頑張ってね!!」
「ありがとうございました」
そして親子は去っていった。
それにしても俺がこんな扱いをされるとはな…。
俺はまたその場から歩き出す。
すると―――。
「す、すみません!!カンナヅキシンさんですよね?」
このパターンは…。
「はい、そうですが……」
「私あなたのファンなんです握手してください!!」
俺は『またか』ッと思いながらも握手をする。
さらに―――。
「お、俺もあなたのファンなんです!!握手お願いしまッス!!」
「ニュースで見たときからあなたのファンになりました!!握手してください」
「私もあなたのファンですの。握手お願いしますわ」
先ほどの女性との握手をきっかけに次々と集まる悪魔の人たち。
まったく、あとでサーゼクスに文句を言おう。
俺はそのままこの場に集まった人たちと握手をした。
「まったく疲れたな。こんなのはもうこりごりだな」
全員と握手をした後俺はため息をつきながら独り言をつぶやいていた。
正直一目見ただけで俺へに対する見方があんなになるなんてどうなっているんだ冥界は。
『そんなこと言っておきながら全員の要望に対応していたじゃないの?』
仕方ないだろう…ああも迫られては断るには断り切れないからな。
『へぇ~…。なるほどあなたは押しに弱いのね…。覚えておきましょう♪』
何かよからぬ一言が聞こえたが今は無視しよう。
そして数分街を歩いていると……。
「どうしよう…あうぅぅ~」
数メートル先で何かを探している小学生くらいの女の子がいた。
どうしたのだろうか?
見たところ何かなくした様子だが。
いちおう声かけてみるか。
俺は女ののほうへ近寄り話しかける。
「どうかしたか?お嬢ちゃん」
「ふぇ?」
少女がこちらの声に気づき振り向き俺を見上げる。
純粋な黒髪のストレートヘアー、それと同じ色の瞳それと少し変わったゴスロリの格好をした少女だった。
……。
『―――ちゃん』
……ッ!?
なんだ今のは…。
この少女を見た途端、俺の脳裏になぜか知らないがノイズがかかった聞き覚えのない声が響いた。
「あ、あの…」
お、おっと今はこの少女の話を聞かなければいかなかったな。
「すまない…それでそんなに慌ててどうしたんだ?」
「じ、実はこの辺で財布を落としてしまって…」
財布を落としたのか…。
だから焦っているわけだな。
「なら、俺も一緒に探そう二人のほうが早く見つかるだろう」
「え…いいんですか?」
「別にかまわない。それに俺から慌てていたわけを聴いて手伝わないわけにも行かないしな」
「あ、ありがとうございます!!」
こうして俺は少女の財布探しを手伝うことにした。
『それにしてもあなたから直接厄介ごとに首を突っ込むなんてね。さっきはあれだけ『こりごりだ』って言ったのにね』
別にいいだろう。
それに俺自身が乗りかかった船だ手伝うさ。
そして数分後、俺は電柱付近を捜しているとそこに黒いものが落ちていることに気づいた。
「これか?」
俺はそれを拾い上げ確認する。
黒い小さい財布、そして少女が好みそうな刺繍が施されている。
俺は拾い上げた財布を少女に見せる。
「お前の財布はこれか?」
「ああぁ!!これです。これが私の探していた財布です!!」
俺は財布を少女に渡す。
少女はその財布を道大喜びをしていた。
よほど大事なものだったのだろう。
「見つかってよかったな」
「ハイ!!ありがとうございます!!」
これで解決か…。
俺は近くにあった時計を見る。
あ、もうリアス部長が言っていた集合時間だな。
「それじゃ、俺はこの後用事があるんでな。じゃあな」
「え、あの!!」
「今度はなくすなよ」
俺はそのまま人ごみに紛れてリアス部長の実家へと帰っていった。
―○●●●●○―
俺―――兵藤一誠は今みんなと一緒に冥界にある電車で魔王領に向かっている。
なんで俺たちが魔王領に向かっているのかというと、そこで若手悪魔…sかもその中でもずば抜けた者たちの会合が開かれるそうだ。
俺たちグレモリー眷属は部長の付き添いとして同伴しており。
シンに関しては会談の功労者として若手悪魔に顔を出せとの事らしい。
それを聞いた時のシンはなぜか少しめんどくさそうにしていた。
確かシンはあまり上級階級やら王族やら貴族に関してあまりいい考えを持っていなかったよな?
まあ、今はいいだろう。
ちなみに羽衣とテュールさんはあくまで観光に来ているため部長の実家で留守番をしている。
しかし、みんながのんきに観光している間俺だけは部長のお母さんから悪魔社会についての勉強や悪魔文字の練習をさせられていた。
正直覚えることが多すぎて脳みそが行かれそうになったぜ…。
だがシンは帰ってきたから少しの間疲れたよう雰囲気を出していたが何かあったのだろうか?
まあ今はいいか。
そして電車に乗ってから数時間後。
到着したところは西洋的な外観を残しつつ近代的な建物がある都市部だった。
俺たちが普段いる人間界とは若干違うデザインの建物だけどそこまで変わりはしないな。
しかもファミレスやコンビニみたいなところもあるし……。
「ここは魔王領の都市ルシファード。旧魔王ルシファー様がおられたと言われる冥界の旧首都なんだ」
木場が説明してくれた。
成程…ここはサーゼクスさんが魔王をやる前の前任の魔王様とその家族が住んでいたところになるのか。
ってことは、ヴァーリの血縁者もここに住んでたってことになるのか…。
ちょっと複雑だな…。
まあ、ここは平和そうだしいいか!!
「表から向かうと大きな騒ぎなるし目立つから地下鉄で行くわよ」
部長がそう言う。
大騒ぎ?目立つなんでだ…?
「きゃぁぁぁぁぁぁああ!!!リアス姫様ぁぁぁぁ!!!!!」
「ウェッ!?」
急に来た黄色い感性に思わず変な声で驚いてしまった。
声がした方向へと振り向くとそこにはたくさんの悪魔の人達がいた。
まるで海外の有名歌手や俳優が来たみたいな感じになっているな。
「リアスは魔王の妹であり、容姿端麗そして情愛深さ。下級、中級悪魔から憧れの的なのですよ」
ほへー成程、だからあんなに歓声が鳴り響くのか。
「朱乃様ァァァァァァァァ!!」
って、今度は朱乃さんのへの歓声かよ!?
「まあ、朱乃さんは『雷の巫女』意外にも『冥界の大和撫子』ていわれるほど人気なんだよ。まあ多くのファンは男性角間だけどね」
まあ、部長が有名なら朱乃さんもそうだよな…。
あれ?…このパターンだともしかして…。
「キャァァァァァッァ!!木場きゅうん!!!!!!」
やはり木場もそうだったか。
とりあえずイケメン死すべし!!
くぅ~俺も木場や部長みたいに女性ファンが来てほしいぜ!!
ぜってぇ、ハーレム王になってやる!!
俺はそう願望に燃えていると―――。
「あれ?もしかして、リアス姫様たちとその眷属の後ろにいる男性って…」
「まさかあの和平会談の功労者にして魔王様を救ったカンナヅキシンか!?」
「間違いないわ!!あの姿、ニュースや新聞に載っていた姿と同じ顔をしているもの!!」
「何よりリアス姫様たちと一緒に行動していることが何よりの証拠だわ!!」
すると―――。
「カンナヅキシンさんありがとう――!!」
「魔王様やリアス姫様たちを守ってくれたありがとう!!」
シンにまで声援が来ていた。
当の本人は…。
「はぁ~勘弁してくれ」
非常に疲れ切った表情と困った雰囲気を出していた。
―○●●●●○―
あれから俺たちは地下鉄で移動した後、都市で一番大きい建物の地下にあるホールに到着した。
途中まで、ボディーガードの人たちがいたがホールには入れなしく入り口で別れた。
正直シンがいるからあまりボディーガードが俺たちにに必要かどうか少し感がてしまう。
まあ、その時はその時だな
それにしても部長と同じ世代との会合か…緊張してきたぜ……。
俺は落ち着こうと呼吸を整えていると必死に落ち着こうとしているアーシアがいた。
まあ、俺だって緊張しているからな…。
「アーシア、大丈夫か?」
「き、緊張はしていますが、だ、大丈夫です!」
なんか大丈夫じゃなそうだな。
「まあ、俺も緊張しているからお互い頑張ろうや」
「そ、そうですねい、イッセーさん!」
なんかアーシアを見たら自然と緊張が解けたな…。
こうしてアーシアをサポートしながらも目的のにホールにつき若手悪魔用の待機室へと案内されている。
そうやらシンも同じところで待機らしい。
そうして俺たちは専用の待機室に向かっていると、通路の先の一角に複数の人影が見える。
「サイラオーグ!」
部長がその内の一人に声をかけた。
名前を呼ばれたであろう人もこちらに来る。
どうやら部長とあの人は知り合いのようだな。
見た目は俺たちとはあまり変わらない歳みたいで何より黒髪の短髪で瞳は珍しい紫色の野性的なイケメンの様だった。
しかも体格もよく身長も俺より大きい。
もしかしてシンと体格や身長でため張れるかもな。
「久しぶりだな、リアス」
男性は部長とにこやかに握手を交わす。
「ええ、サイラオーグ。元気そうでよっかたわ。そういえば初めて会う者もいるわね。彼はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主で私の母方の従兄弟に当たるの」
従兄弟なのか。
確かに見てみればどこかサーゼクスさんの面影を感じるな。
「リアスに紹介してもらったが、改めた自己紹介をしよう。サイラオーグ・バアルだ。バアル家の次期当主だ」
たしかヴェネラナさんが授業で元七十二柱について教えてくれた時にバアル家の事も言っていたな。
確か…魔王の次に偉い『大王』だったけ?
するとサイラオーグさんの視線が俺に移った。
「ほう、お前が今代の赤龍帝でリアス唯一の『兵士』か」
「は、はい!!どうもリアス・グレモリーの『兵士』の兵藤一誠です!!」
「ほう…なかなか元気がよくそしてお前から感じるオーラなかなか強いな。これからよろしく頼む、兵藤一誠」
「はい!!」
なんかすごく話しやすい人だな。
そして次にサイラオーグさんはシンを視線にとらえていた。
「君がリアスの協力者の神無月シンだな」
するとシンも反応し自己紹介を始める。
「どうもバアル家の次期当主殿。俺は神無月進だ。まあご存知の通り、リアス・グレモリーの協力者をやらせてもらっている」
二人は握手を交わす。
てか…今まで知ってはいたがサイラオーグさんとシンが並ぶといかにもシンのガタイの良さと高身長がわかるな。
「なるほど、やはりおまえがそうだったか。その体格…身にまとう雰囲気、そして一見すきがあるように見えるのに実際は一切すきがない…。成程、あのコカビエルを圧倒し旧魔王のカテレア・レヴィアタンを倒した力は本当のようだな」
「俺はそこまで評価されるようなものではないですよ」
「そんな謙遜するな。もし君と俺が戦ったらおそらく勝てないだろう。それに眷属も参戦したところで勝てるかどうかも怪しいところだ」
なんか、こうシンといろいろな人たちの会話を聞いているとシンは一体どんだけすごいんだ?
正直あの時シンと肩を並べたいとか言っていたがさらにその道のりが遠くなった気がするぜ。
すると、部長がサイラオーグさんに尋ねた。
「それで、サイラオーグはこんな通路で何をしていたの?」
「ああ……あまりにもくだらんから出てきただけだ」
「・・・・・くだらない?もしかして他のメンバーも来ているの?」
「ああ、アガレスとアスタロトもすでに来ている。しかも、ゼファードルもいる」
「…そういう事ね。なんとなくわかったわ」
なんか部長は察したようだ。
もしかして待機室で何かあったのかな?
俺が考えていると―――
――――ドゴォォォォォン!!!
突然通路の奥から巨大な破砕音が聞こえてきた!
なんかか猛烈に嫌な予感がするぞ…。
部長とサイラオーグさんがあきれながらながら破砕音が聞こえた部屋に入り、俺達もそれに続く。
「はあ~今日は厄介ごとがよく起こる」
しかもシンも嘆息しながらついて言っていることは何が起こっているかはわかっているのだろう。
部屋の中を見てみると、部屋全体がボロボロで、テーブルや椅子、装飾品などが全てが破壊つくされている。
部屋の中央には会場を絶対にそうしたと思われる人物が二人いた。
それに二人の後ろにはそれぞれの陣営に別れた悪魔達が強いオーラを発しながらにらみ合いをしていた。
しかも武器を構えているから明らかにやばい状況だ。
「ゼファードル、こんなところで戦いを始めても仕方なくては?あなたは馬鹿なのかしら?いや馬鹿から低能になったのかしら?いっそのことこの場で殺してやろうかしら?」
「ハッ!言ってろよ、クソアマッ!処女臭ぇからこっちが気を利かして別室で女にしてやろうとしてんのによ!アガレスのお姉さんはガードが堅くて仕方ねえな!そんなんだから未だに処女やってんだろう?俺が素敵な貫通式をしてやるって言っているのによ」
メガネをかけた美少女と顔に魔術的なタトゥーを入れたヤンキーみたいな男性が言い争っている。
てか、悪魔にもヤンキーはいたんですか…。
しかも言葉がすごく汚い。
いくらスケベ三人衆の一人である俺でもあんな言動はとらないぜ?
「アーシア、俺の後ろに下がりな」
「はい?シンさん」
…ん?
シンが急にアーシアを庇い出した。
確かにあの戦闘乃余韻がアーシアに来るかもしれないが部長が魔方陣張っているから問題ないはずだし…。
よく見ればシンの目線の先にはあの二人ではなく部屋の隅にただ図んでいる一人の美少年に向けられていた。
しかもシンの目は若干警戒しているようだった。
「ここは若手悪魔が軽く挨拶を死友好を深める場だったんだが・・・血気盛んな若手悪魔を一緒にしたとたんこの様だ」
なんか、大変だな若手悪魔も。
「サイラオーグ・バアル殿」
「どうした神無月進?それと俺のことはサイラオーグでいいぞ」
「ではサイラオーグさん。少しこの女性の傍に立っていてください」
「ん?何をする気なんだ…」
「あのくだらない喧嘩を止めとてきます」
え?!
何言ってんだシン!!
「いやここは俺が止めよう。ここで間に入るのも大王家次期当主の仕事だ」
「すみません。正直今日はいろんな意味で不機嫌でしてね。正直ゆっくりしたいところにこんなくだらない理由で始まった喧嘩を見ているとキレそうなんですよ。だからここは俺は行かせてください」
「…いいだろう。この目で君の実力を見るのもいいだろう」
そしてシンがあの睨み合う二人の元へと歩を進める。
「そこの女と問題児、これ以上やりたいなら俺が相手をしよう。できればこのままお互い矛を収めることを収めることを収めるのお勧めするぞ」
するとシンから物凄いプレッシャーが放たれた。
やばい、あれシンかなりキレているぞ。
「誰だてめぇ!!って、ニュースや新聞でちやほやされている脆弱な人間かよ」
「あの人は…」
ヤンキーのほうは変わらず殺気を放っており、美少女のほうはシンを見ていた。
「もう一度言ってやる。矛を収めろ女、問題児」
「誰が問題児だ!ただの人間風情が!!!」
ヤンキーが真に殴りかかる――――
だが、
「遅い…」
「な、なに!!」
シンはあっさりと攻撃をかわしそしてそのままヤンキーの両腕をつかみそれぞれの腕の関節を逆方向に曲げる。
――ボキィィィィ
「ああーーーいてぇぇぇぇ!!腕がぁ!!腕がぁ!!!」
ヤンキーはそのまま腕をぶらぶらさせながらジタバタする。
「言わなかったか?俺が相手をすると」
「おのれ!」
「人間が!!」
ヤンキーの眷属であろう悪魔が飛び出しそうになる。
「これから大事な行事が始まるんだ。まずは主を回復させろ。それに彼は魔王様の大事なご友人だ下手に危害を加えるとどうなるかわかっているな」
『ッ!』
その一言にヤンキーの眷属たちは動きを止めて、倒れる主の元へと駆け寄っていった。
しかし…シンの動き明らかに普通じゃなかった…。
まるであの攻撃が来ているのをわかったかのような動き。そして一瞬であのヤンキー悪魔を無力化させた。
本当にシンはスゲェぜ!!
「なあ、リアス」
「どうかしたサイラオーグ」
「君はとんでもない存在を味方につけたのだな。彼ともぜひ戦ってみたいよ」
「ええそうね。シンのポテンシャルは規格外だからね」
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