レインボークラウン
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第四百五十一話
第四百五十一話 学校で話すと
華奈子は次の日登校すると早速だった、クラスの友人達に明るい笑顔で昨日イカ墨のスパゲティを食べたことを話した。
するとだ、友人達は彼女に口々に言った。
「あっ、私もイカ墨のスパゲティ食べたことあるよ」
「私もよ」
「あれ美味しいわよね」
「そうよね」
「あれっ、皆あるの?」
華奈子は皆の言葉に少し驚いて返した。
「そうなの」
「ええ、普通にスーパーで売ってるしね」
「お店でもあるしね」
「食べたことあるわよ」
「私よく食べてるわよ」
「そうなのね、皆なのね」
華奈子は皆の言葉に少し驚いて返した。
「食べたことあるのね」
「普通よね、イカ墨って」
「そうよね」
「ミート―ソースやナポリタン程でなくても」
「普通に食べられるしね」
「まあそれはね」
そう言われるとだ、華奈子にしてもだった。
「お店で売ってるしね」
「というか華奈ちゃん昨日はじめて食べたの?」
友人の一人が華奈子に聞いてきた。
「そうだったの?」
「だから言ったんだけれど」
華奈子にしてもとだ、その友人に答えた。
「実際にね」
「少し食べたの遅いわよ」
「遅いかしら」
「私達全員食べたことあるし、けれどね」
遅いと言っても悪気はなくてだ、その友人は華奈子に笑ってこうも言ってきた。
「お口の周り真っ黒になったでしょ」
「ええ、なったわ」
「あれ絶対になるのよね」
「そうみたいね」
「あれ服に着いたら駄目だし」
こう華奈子に言うのだった。
「墨だから」
「それは気を付けてたわ」
「じゃあ今度食べる時もね」
「気をつけてっていうのね」
「そうして食べてね」
「それお母さんに言われたし」
華奈子は友人に笑って返した。
「服は汚さないでって」
「やっぱり」
「それで食べたの、後でお口も拭いてね」
「それ合格よ」
「そうなのね」
華奈子は友人の言葉ににこりとなった、そしてそのうえで友人達とイカ墨の話をさらにしていくのだった。
第四百五十一話 完
2017・6・1
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