レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第十三話 狩人その四
「これからは」
「そうか、それじゃあな」
「今から」
こう話す、そして言うのだった。
「半分としましょう」
「それで他の奴が入ってもか」
「このスタンスでいきましょう」
山分け、それでというのだ。
「パーティーのお金ということで」
「その方がいいか」
「今はいいですが」
「これがメンバーが増えるとか」
「戦闘補助に回るメンバーも出ます」
剣や術で積極的に戦うのではなく、だ。
「ですから」
「そうしたメンバーのことも考えてか」
「そうしていきましょう」
「パーティーの金か」
「そうしていきましょう」
「わかったぜ、それじゃあな」
「はい、その様に」
金のことも決まった、パーティーはそうしたことも話してそしてだった。あらためて冒険を続けた。
モンスターもならず者も時折出る、その盗人達を一掃したところでだ。順一は久志に対して言った。
「道を見ますと」
「あと少しか」
「はい、二人目にです」
「会えるんだな」
「この森を進んでいけば」
割かし深い森だ、ならず者達と戦ったそこは。
「あと少しで」
「出て来るか」
「そうなるな」
「はい」
「そうか、案外な」
「楽に行けたと」
「ここまではな」
道中の現時点まではというのだ。
「いけたな、けれどな」
「これからはdすか」
「このままいけたらいいな」
この言葉は久志の素直な願望だった。
「順調にな」
「仲間にも出来れば」
二人目の者をだ、順一もあえて言った。
「そう言われますね」
「実際な、まあそれはな」
「私達の努力次第ですね」
「そいつあんたの知り合いだろ」
「はい、悪い人ではないです」
「底意地が悪かったりしないか」
「全く、ただ」
ここでだ、順一は久志にその二人目の者、狩人についてこう話した。
「癖がある性格ではあります」
「そうなんだな」
「多少ですが」
「そうか、癖があるんだな」
「そこが気になるかも知れません」
「ひょっとしてそれでか」
久志は森のその中を観つつ順一に言った、二人が進むその道をだ。
ページ上へ戻る