魔道戦記リリカルなのはANSUR~Last codE~
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番外コーナー:えぴそ~ど・フォ~のう~ら~ば~な~!
シャル
「こ~んにちは~! 聞こえ――」
ルシル
「はい、ストップ。EpⅢの裏バナのスタートと同じだぞ、そのセリフ」
シャル
「そうだったけ? 間が開き過ぎて忘れてたよ。んじゃ、無駄話をして文字数が増え過ぎても退屈させちゃうだろうから、ササッと片付けちゃおうか。まずは登場人物からね~」
ルシル
「なのがが所属する戦技教導隊の第4班からだな」
――デミオ・アレッタ
戦技教導隊・第4班の班長。三等空佐。33歳の男性。ミッドチルダ式の射撃系魔導師で、射撃能力だけで言えば、なのはを超える。デバイスは武装隊の杖型デバイスを改良した、柄頭に刃を装着したブレードロッド。
名の由来:マツダのデミオ・アレッタ。
――使用魔法
デュアル・ディフェンダー/対物・対魔力シールドを二重展開した多層防御魔法。
ホーミング・レイ/追尾性のある光線を放つ射撃魔法。
――エスティ・マルシーダ
同隊・同班に所属する二等空尉。26歳の男性。ミッドチルダ式の射撃系魔導師。デバイスは拳銃型ストレージデバイス・ブラストガナー。
名の由来:トヨタのエスティマ・ルシーダ。
――使用魔法
バリアブレイク・ブレット/対バリアプログラムが載せられた魔力弾。
オーバー・ラウンドシールド/3枚のシールドを横に重ねた広域防御。
シャワーバレット/1発目に大きめの魔力弾を放ち、それに2発目を撃ち込むことで炸裂させる無差別弾幕。
――ヴィオラ・オデッセイ
同隊・同班に所属する二等空尉。26歳の女性。4班で唯一の近代ベルカ式を扱う騎士。上記のエスティとは同郷の幼馴染。聖王教会騎士団と管理局の二足のわらじを試みようとしたが、生活リズムが崩れることを懸念して断念した経緯がある。デバイスは『獅子の咆哮』を意味するレーヴェンゲブリュルという銘の槍型アームドデバイス。
名の由来:ドイツ人女性の一般名のヴィオラ。ホンダのオデッセイ。
――使用魔法
ウンフォルエンデッド・ピーケ/魔力を纏わせた槍を投げ放つ。
シュトーセンシュラーク/攻撃魔力を付加した穂先による刺突。
ナーゲルシュラーク/デバイス全体に魔力を付加しての打撃。
――ロザリンダ・ベルトーネ
同隊・同班に所属する准陸尉。4班の事務官を務める24歳の女性。4班で唯一、魔力資質が無い。前髪で目が隠れているため陰気っぽく見えるが、性格は明るくおっとりしている。
名の由来:イタリア人女性の一般名のロザリンダ。イタリア自動車関連会社のベルトーネ。
ルシル
「アレッタ三佐、マルシーダ二尉、オデッセイ二尉の3人は、前作で亡霊テスタメントとして登場し、魔族と融合して最後の戦いに臨んだがなのはとレヴィに敗れた」
シャル
「最期は自我を無くしてたし、悲惨な終わり方だったけど・・・。でもこの次元世界じゃテスタメント構成員がみんな存命だから、テスタメント事件は起きないね♪」
――ミュー・イスズ
時空管理局本局の情報部・諜報室の室長を務める三等空佐。年齢不詳の女性。見た目や仕草からホステスと見間違われる、お色気担当局員。裏の所属は暗殺部隊・第1111航空武装隊で、コードネームはティターニア。女性を食い物にした犯罪者には徹底的な苦痛を与えた後、遺体の損傷が激しくなるような事故に見せかけて殺害する。
名の由来:いすゞ自動車のミュー。
シャル
「あのさぁ、ルシル。なんでこの人にハグなんかされてんの?」
ルシル
「ジリジリ迫って来るな、恐いぞ。ハグされていたのは数年も前の話までだ。彼女の身長を超したら自然とそう言ったスキンシップは無くなった。まぁ本来の身長である153cmちょいになったらまた、ハグされてしまうだろうが・・・。寮はこれから出るし、もう大丈夫だ、うん!」
シャル
「ふーん・・・」
ルシル
「いや本当だから・・・」
――アルバート・ヤヌス
ミッドチルダ地上本部・首都航空隊・ヤヌス隊の隊長を務める二等空佐。
名の由来:英語圏の一般男性名のアルバート。西ドイツの自動車メーカー・ツェンダップのヤヌス。
――ロディウス・モンクトン
ミッドチルダ地上本部・首都航空隊・ヤヌス隊所属の空曹長。
名の由来:韓国はサンヨン自動車会社のロディウス。英語圏の姓のモンクストン。
――ライカン・マコーリー
ミッドチルダ地上本部・首都航空隊・ヤヌス隊所属の一等空士。
名の由来:アラブ自動車メーカー・Wモーターズのライカン。英語圏の姓のマコーリー。
――アルピナ・ノーズブルック
ミッドチルダ地上本部・首都航空隊・ヤヌス隊所属の一等空士。
名の由来:ドイツ自動車会社のチューナー、アルピナ。英語圏の姓のノーズブルック。
――フォルセティ
ルシリオンの遺伝子と魔力炉の欠片を用いて生み出されたクローン。始めはレーゼフェアに奪取させたオーディンの髪環を用いようとしたプライソンだったが、遺伝子が採取できずにいた。しかしルシリオンとオーディンが同一人物であるとレーゼフェアから聞かされたプライソンは、運よく確保できたルシリオンから遺伝子などを採取し、とある計画の予定にはなかったフォルセティを生み出した。
ルシリオンと同じように魔導師と魔術師の両スタイルを使いこなせる。聖王オリヴィエのクローンとして生み出されたヴィヴィオとは兄妹のような関係。機動六課に保護されるまでの育ての親であり名付け親はリアンシェルトとレーゼフェアだったが、フォルセティとヴィヴィオからはその記憶が消されている。
事件後、ヴィヴィオと共にベルカ自治領ザンクト・オルフェンのザンクト・ヒルデ魔法学院に入学。レリックウェポンとしての戦闘能力や魔力はもう無いが、これまでと変わらずヴィヴィオを護れる格好いい騎士になりたい、とのこと。
名の由来:北欧神話に登場するアース神族の1柱、正義・平和・真実を司る司法の神。
シャル
「ああもう! 私が、というかイリスが引き取ってほしかった~!」
ルシル
「しつこいぞ~。フォルセティが、はやてが良い、と選んだんだ。恨むならイリスを恨め。俺の話を聴かずに早とちりして、俺をボコッた所為だ。知っているか? 最近は暴力系ヒロインは人気無いんだぞ」
シャル
「イリスの馬鹿者ぉ~~~~~!」
ルシル
「次からがEpⅣの敵キャラの紹介だ」
――ヘンリー・ヨーゼフ・リー・メンゲレ
プロフェッサーと称される広域指名手配犯。生物学・遺伝学の権威。管理・管理外世界問わず特別なスキルなどを有した子供たちを拉致、もしくは高額で買い取り、そのスキルを再現できないかを研究するため、人道に外れた実験を行っている犯罪者集団のリーダー。逮捕後、裁判の結果、終身刑を言い渡され、投獄中の身。
名の由来:アメリカの有名なシリアルキラー、ヘンリー・リー。人体実験ばかりを繰り返していたナチス親衛隊所属のヨーゼフ・メンゲレ。
シャル
「犠牲者の中には幼い子供も多く含まれてたって話。守護神な私が言える立場じゃないけど、子供を傷つける真似だけは絶対に許せないよ」
――プライソン・スカリエッティ
最高評議会の意思決定の下、古代ベルカ一の大国イリュリアの技術を受け継いだ末裔、ミミル・テオフラストゥス・アグリッパの手によって生み出された人工生命体。記憶転写型クローニング技術・プロジェクトF.A.T.E.や戦略・戦術級巨大兵器の開発など技術力に優れる天才。不老不死の能力を保有しているため、自身の死を強く願っていた。二卵性双生児の弟、ジェイル・スカリエッティを殺害。最期はルシリオンの手によって、魂を強制昇天されて死亡。
名の由来:監獄を意味するPrisonの読み方変更。
ルシル
「本当に厄介な存在を生み出してくれたものだよ。とは言え、ミミルからこの真実を聞くのはまだ当分先の話だが・・・」
シャル
「でもさぁ、こっちの次元世界じゃコイツがプロジェクトの構築者だから、居なかったらフェイトは生まれなかったわけだし。それにヴィヴィオとフォルセティも・・・」
ルシル
「それが難しいところだな。メリット・デメリットを兼ね備えた存在か」
――The Body which made Naturalness and Artificiality be Compounded
頭文字を取ってBNAC(ビーナック)と称される、ジェイルの生み出した技術。直訳で、自然と人工を混成させた体。事故や病気などの後天性や生まれつきの先天性などで障害のある体の一部や臓器の代わりに、機械部品を移植することでその機能を補わせる技術で、人工臓器や義手と同義。全身サイボーグ化も出来るが倫理的にアウトなため、ただの治療や魔法では完治できない危篤患者にのみ施術が可能であると条件が付けられる。
――スキュラ
プライソンの手によって生み出された人工生命体を、弟ジェイルのBNAC技術を転用して全身サイボーグ化させた6人の少女たちの開発コード名。姉妹は白のブラウス、赤いリボン、裾付近に白のラインが1本入った黒のプリーツスカートと、揃えられた衣装を身に纏っている。後述の兵器群などの管制機としての役割を持ち、自身を護れるように戦闘能力も高い。
名の由来:古代ギリシアの長編叙事詩オデュッセイアなどの登場する、上半身は美しい女性で、下半身は魚の怪物・スキュラ。
――アルファ
スキュラシリーズの第1号・長女。18歳ほどの少女。オプションとして藍色のブレザーを着ている。身長は165cmほど。ブロンドのウェーブの掛かったロングヘア。プライソンを恋い慕うが、右腕的な存在は妹のガンマということもあり、彼女とはあまり仲がよろしくない。
保有スキルはメタルダイナスト。あらゆる金属を操ることが出来る。
――ベータ
スキュラシリーズの次女。15歳ほどの少女。オプションとして黒いセーターを腰に巻いている。身長は160cmほど。栗色のボブで、左目が前髪で隠れている。プライソンと任務実行部隊のスキタリスとシコラクスを繋ぐ連絡係を担う。
保有スキルはヴァイオレントトレーナー。エネルギー鞭を複数本と作り出す。
――ガンマ
スキュラシリーズの三女。20歳ほどの女性。オプションとして黒のトリミング・コートを羽織っている。身長は160cmほど。深紅の前髪と後ろ髪は共に30cmと長く、顔を完全に覆い隠している。自立稼働型の兵器管制、各研究所のセキュリティ管制、各兵器の製造ライン管制などなど、プライソン一派で一番働いている引き篭もり(にならざるを得ない)。
保有スキルはクローニングクイーン。プライソンによって生み出されたサイボーグ全員のスキルを扱える。
――デルタ
スキュラシリーズの四女。12歳ほどの少女。オプションとしてクリーム色のベストを着ている。身長は140cmほど。オレンジ色をしたロングヘアをポニーテールにしている。フォワードのスバルやティアナとは友人関係一歩手前まで進んだが、姉や妹と同様に謎の暗殺集団によって殺害された。
保有スキルはショックブレイカー。強烈な衝撃を生み出すことが出来る。武装の巨大ハンマー・ケラウノスを使うと、さらに強力かつ広範囲に衝撃を這わせることが可能。
――使用スキル
・エアプレッシャー/空間を叩いて、強烈な空気砲を放つ。
・イラプションブレイク/陸地にケラウノスを打ち込み、地面に発生させた亀裂よりエネルギーを噴出させる。
――イプシロン
スキュラシリーズの五女。10歳ほどの少女。オプションとしてデフォルメされた猫と鼠のイラストが描かれた灰色のパーカーを着ている。身長は130cmほど。青色のセミロングヘアで額を大きく出している。姉妹の中で一番ちんまい。妹のゼータより小さいことで、姉妹内で特にイジられやすい。
保有スキルはマグネティックドミニオン。強力な磁力を操ることが出来る。有機物にも強力な磁気を付加させて、磁石化することが出来る。
――ゼータ
スキュラシリーズの六女。14歳ほどの少女。オプションとしてクリーム色のカーディガンを着ている。ストレートの長い黒髪。身長は150cmほど。本編にて最初の死亡者。
保有スキルはサウザンドブレス。微風から爆風まで、いろいろの風を発生させることが出来る。武装の2つの扇を使えば、さらに強力な風を起こせる。
――使用スキル
・オーバーエフ/風圧の強化。
・エアスライサー/真空の刃を放つ。
シャル
「救えなかったね、この娘たち・・・」
ルシル
「ああ。やったことは許されないが、そうだな、更生してくれたらまた別の人生を歩めたかも知れないな」
シャル
「・・・ぷふっ! 今じゃヴァルハラで着せ替え人形みたく弄ばれてるもんね! あー可哀想♪」
ルシル
「どうせ後輩が出来たら、彼女たちも後輩たちに何か仕出かすだろう。エインヘリヤルになった者の通過儀礼だよ」
――The strategy order Airlines fortress aircraft carrier:Andrealphus
戦略級航空要塞空母・試作1号機アンドレアルフス。管制機はアルファ。聖王のゆりかごの後方防衛の役割を担う、全長2km、全幅4kmのマンタ型の超巨大飛行物体。艦体下部には何十機という航空機を一度に離着陸させるためのハンガーであり滑走路でもある空間が設けられている。艦体上面には所狭しとエネルギー砲撃用の砲台が200基と設置されている。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、地獄の30の軍団を率いる序列65番の大侯爵アンドレアルフス。
――The tactics order Railway artillery defense Arming train
:X01- Kentauros :01- Kerberos :02- Orthros
戦術級列車砲防衛装甲列車。試験運用機のケンタウロス、完成形のケルベロスとオルトロスの計3基の稼働が確認されている。管制機はベータ。列車砲を牽引し、なおかつ防衛するための兵器で、先頭車両2両、研究所から転送されて来るミサイルの保管用コンテナ車両2両、計4両以外の屋上には砲台が設けられている。
名の由来:ギリシア神話に登場する半人半獣・ケンタウロス。ギリシア神話に登場する冥界の番犬・ケルベロス。ギリシア神話に登場する双頭の犬・オルトロス。
――The tactics order Tank:Werewolf
戦術級戦車ワーウルフ。管制機はガンマ。グレムリン以上の陸戦戦力として、3ケタのワーウルフが戦場に投入された。
名の由来:東ヨーロッパを起源とされている狼男ワーウルフ。
――The tactics order Armored Car:Ogre
戦術級装甲車両オーガ。管制機はガンマ。戦車ワーウルフの補助戦力を目的として投入された。
名の由来:多くの伝承や伝説などに登場する人型の怪物オーガ。
――The search type combat weapon:Gremlin
探索型戦闘兵器グレムリン。カプセルタイプのⅠ型、戦闘機タイプのⅡ型、球体タイプのⅢ型の3種。完全自立型で、経験を積むことで後継機のAIが賢くなる。ガンマやルーテシアの魔法で有人操作モードにもなる。管理局ではガジェットドローンと称されている。
名の由来:ヨーロッパの伝承などに登場する、機械の悪戯をする妖精のグレムリン。
――Livingdead Arm Soldier
動く屍兵器。管理外世界の埋葬墓地から盗掘された比較的新しい死体をサイボーグへと改造した陸戦兵器。外装が硬いため防御力は高いが、一度どこかが崩れるとそこから腐りきった臓物や体液が流れ出し、途端に弱体化する。
――The strategy order weapon Railway artillery:Diabolus
戦略級列車砲・試作1号機ディアボロス。超巨大なレールガン・ウォルカーヌスⅠとⅡの2門を備えた列車砲。幅は40m、長さは200mにも及ぶ。管制機はデルタ。
名の由来:ギリシャ語で悪魔を意味する単語・ディアボロス。
――Super-wide area aggressive ElectroMagnetic Launcher fort:Vulcanus
超広域攻撃電磁投射砲砲台ウォルカーヌス1号・2号。ⅠとⅡの2門が実戦稼働し、これまでにも小型のレールガン・ウォルカーヌス・ミニも登場し、試験砲台として投入されていた。レールガンという魔力に依存しない科学による兵器なため、あらゆる物理法則に従わなければならないデメリットがある。しかし魔力を必要としないのもまたメリットであるおかげで、AMFや魔力素の無い領域での運用も可能。
名の由来:ローマ神話に登場する火の神ウォルカーヌス。
――グレンデル
レールガン・ウォルカーヌス用に製造された、小型ミサイルを10発と内包する巨大なコンテナミサイルの一種。グレンデルと呼ばれるコンテナミサイルには、着弾寸前に炸裂して広範囲に鉄片を撒き散らす散弾ミサイルが10発と内包されている。
名の由来:北欧・イギリスの叙事詩ベオウルフに登場する巨人の怪物グレンデル。
――ムオーデル
レールガン・ウォルカーヌス用に製造された、小型ミサイルを10発と内包する巨大なコンテナミサイルの一種。ムオーデルと呼ばれるコンテナミサイルには、物理装甲・魔力装甲を貫通する特殊徹甲ミサイルが10発と内包されている。
名の由来:オーストラリアに伝わる幽霊の軍勢ムオーデル。
――Airborne Warning And Control System:Naberius
早期警戒管制機ナベリウス。管制機はイプシロン。全体カラーは青で、デフォルメされた猫と鼠のイラストが機体に描かれている。なだらかな機体形状に後進翼、V字状に開いた昇降舵を兼ねた尾翼、エンジンは2基を備えている。コクピットはキャノピーではなく装甲に覆われている。後述の航空機5種を操作するための統合管制機体。管制機であるにも拘らず、両主翼下に砲門が2門、機体先端両側に機銃2挺を搭載し、空戦魔導師以上の機動力を以って交戦することが可能。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、19の軍団を指揮する序列24番の勇猛なる侯爵ナベリウス。
――Unmanned Combat Air Vehicle: Pazuzu
無人航空機パズズ。ナベリウスの専用護衛機として開発、運用された無線運用戦闘機。先端が鋭利に尖っているミサイルのような形状にカナード翼と後進翼、主翼の真後ろに垂直尾翼2枚を付けた機体で、下部には砲塔1門が備え付けられている。機体にはナベリウスと同じデフォルメされた猫とネズミのイラストが描かれている。
名の由来:バビロニア神話に登場する風と熱風の魔神パズズ。
――Unmanned Fighter aircraft:Simurgh
無人戦闘機シームルグ。双発エンジン・前翼カナード付き・外に向かって少し斜めにある2枚の垂直尾翼というデルタ翼機。
名の由来:イラン神話に登場する鳥シームルグ。
――Unmanned Attacker aircraft:Andras
無人攻撃機アンドラス。カナード、可変後退翼、上下2枚ずつ計4枚の斜め尾翼から構成される。4枚の尾翼の内、上2枚は上半角の付いた全遊動式水平尾翼であり、下2枚は可動部のない安定翼ベントラルフィンがある機体。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、30の軍団を指揮する序列63番の大侯爵アンドラス。
――Unmanned Supporter aircraft:Shax
無人掩護機シャックス。カナード、前進翼・外に向かって斜めにある2枚の垂直尾翼・双発エンジンの機体。下記の輸送機を掩護を目的として製造された。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、30の軍団を率いる序列44番の地獄の大侯爵シャックス。
――Unmanned Cargo aircraft:Malphas
無人輸送機マルファス。長い胴体・後進翼・T字の垂直尾翼・エンジンは左右の主翼下に2基ずつの計4基の機体。格納庫内に転送装置が設けられている。LASやグレムリンなどといった、小型兵器を前線に転移させるために製造された。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、地獄の40の軍団を率いる序列39番の強大な大総裁マルファス。
――The Electromagnetic signal system Meteorite fall induction station:Agreas
電磁気信号式隕石落下誘導装置アグレアス。管制機はプライソンとレーゼフェア。大気圏外から地表へと落下する巨大特攻衛星。1本500mの隕石誘導ミサイル発射管4本が、数kmという胴体の両端に十字架のように設置されている。胴体にはエネルギー放射砲台が所狭しと設けられており、大気圏内での全方位攻撃も可能だったが、一度も使用されることはなかった。
名の由来:悪魔学における悪魔の1体で、31の軍団を指揮する序列2番の大公爵アグレアス。
――The Electromagnetic signal system Meteorite fall induction missile:Apocalypse
電磁気信号式隕石落下誘導ミサイル・アポカリプス。ミッドチルダという惑星の磁場を記録したミサイルを隕石に打ち込み、強力なブースターの推進力を以って隕石をミッドチルダへと誘導させ、落下させることが出来る。
名の由来:黙示を意味するギリシア語アポカリプス。
シャル
「一体どれだけの時間を費やしてきたのかな~。アンドレアルフスとアグレアスなんて1年や2年で造れるようなレベルじゃない兵器だしさ。開発費や資材だって馬鹿になんないでしょ」
ルシル
「ああ。最高評議会や一部の将校の協力だけでは絶対に無理だ。他の犯罪組織とも協力体制にあったらしいし、その辺りからも金や資材の流用があったのかも知れないな」
――シコラクス
サイボーグのみで構成された実行部隊。元管理局員のクイント・ナカジマをリーダーとし、プライソンによって生み出された人工生命体であるセッテ、オットー、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディードで構成される。
名の由来:シェークスピアの『テンペスト』に登場する魔女シコラクス。
――クイント・ナカジマ
元ミッドチルダ地上本部・首都防衛隊所属の准陸尉。隊長ゼスト・グランガイツ率いるゼスト隊の一員として、プライソンの秘密研究所へ潜入。しかし迎撃戦力として立ちはだかったスキュラのアルファ、ベータ、デルタと交戦。部下は全員殺害され、同僚で友人のメガーヌと共に拉致される。後にBNACによって全身サイボーグ化された。デバイスはリボルバーナックルの同型機のデリンジャーナックル、そしてローラーブーツ・ソニックセイバー。
――使用魔法
・キッカースコルピオ/ウイングロードを使ってのサソリ蹴り。
・レールスラッシャー/ウイングロードを使っての高速蹴りの総称。
・ストームファング/払い蹴りからの回し蹴り。
・ロールロンド/旋回からの遠心力いっぱいの後ろ回し蹴りor回し蹴り、追加で逆足のかかと落とし。
・ハウンドダッシャー/高速突進からのボディブロー。アッパーカット、ベリーロールからの打ち降ろし蹴りなどもある。
・ストライクイーグル/直射魔力砲撃。
――スキタリス
ロストロギア・レリックを埋め込まれた強化魔導師のみで構成された部隊。元管理局員のメガーヌ・アルピーノをリーダーとし、彼女の実の娘であるルーテシアとリヴィア、さらに融合騎アギトで構成されている。
名の由来:中世・中世以前のヨーロッパの動物寓話集などに登場する怪物スキタリス。
――メガーヌ・アルピーノ
元ミッドチルダ地上本部・首都防衛隊所属の准陸尉。隊長ゼスト・グランガイツ率いるゼスト隊の一員として、プライソンの秘密研究所へ潜入。しかし迎撃戦力として立ちはだかったスキュラのアルファ、ベータ、デルタと交戦。部下は全員殺害され、同僚で友人のクイントと共に拉致された。後にレリックウェポンへと改造され、S+ランクの魔力を得ることになった。が、しかし失敗作となり、長時間の戦闘が出来なくなった。
――使用魔法
・エッケザックス(ドイツの英雄叙事詩に登場する剣)/直射砲撃。
・フラッターハフト・シュパッツ(移り気な雀)/誘導射撃魔法。
・モルゲンロートゲホイル(暁の咆哮)/閃光と爆音による昏倒攻撃。
・グリッツェンラヴィーネ(閃きの雪崩)/射撃弾幕。
・アドラーフリーゲン(飛翔する鷲)/純粋魔力弾。
・フォーゲルケーフィヒ(鳥籠)/魔力発射スフィア展開。
・シュヴァルムシュパッツェン(雀の群れ)/魔力弾の連射。
・シルト・ドゥルヒシーセン(盾を撃ち抜く)/シールド・バリア貫通弾。
・フランメラート(炎の車輪)/炎の車輪を発射する射撃魔法。
・フォイアフォーゲル・フルーク(火の鳥飛翔)/火炎弾連射。
・ドラッヘンゲブリュル(竜の咆哮)/炎熱砲撃。
――リヴィア・アルピーノ
メガーヌの双子の娘の1人。母メガーヌや姉ルーテシアと同様に、レリックをリンカーコアと融合されたレリックウェポンとして運用されていた。メガーヌやアギト、クイントらシコラクスとは違い、洗脳処置は受けていなかった。レリックウェポンとして失敗作で長時間の戦闘が出来ないメガーヌの延命処置を条件に、プライソン一派に従っていた。
先の次元世界でのレヴィヤタン――レヴィ・アルピーノの生まれ変わり。そのおかげか特異スキル・位相空間転移能力を生まれ持って保有している。
――使用魔法
・ケレリタース・ルーキス(光速)/位相空間転移スキル。
モード・バスター/射砲撃戦用バリアジャケット。
・ハーツイーズバレット/射撃魔法。
・ハーツイーズストライク/直射砲。
・ハーツイーズドライヴ/炸裂砲。
・ハーツイーズドライヴ・エクステンド/集束砲。
・ハーツイーズストライフ/4連砲撃。
・ハーツイーズクラッカー/炸裂弾。
モード・コンバット/近接格闘用バリアジャケット。
・マナクル/魔法陣より帯状のバインドを複数伸ばして対象を拘束。
・マナクル・エクステンド/上記の広範囲版。
・ハーツイーズストライク/直射砲。
・ボーデンドンナー(大地の雷撃)/陸戦限定の高速移動。
・ヒンメルブリッツ(天空の電撃)/空戦限定の高速移動。
・トイフェルファオスト(悪魔の拳)/魔力付加された拳の打撃。
・トイフェルフース(悪魔の足)/魔力付加された蹴り技。
・ヴィルトハルモニー(乱暴なハーモニー)/掌底2連撃。
・ラケーテンファング(推進牙)/高速移動からの拳打。
・ラケーテンホルン(推進角)高速移動からの飛び蹴り。
・ガイストロースラケーテ(汎用なロケット)/高速移動での突進攻撃。
・アインファッハクリンゲ(素朴な刃)/手刀攻撃。
・ドラッフェンナーゲル(竜の爪)/防御魔法を切り裂く効果を付加した魔力爪による斬撃。
ルシル
「リヴィアの事にも驚きはしたが、何よりクイントさんが亡くなっておらず、存命しているということに感謝したよ」
シャル
「まぁサイボーグ、先の次元世界で言う戦闘機人になっちゃったわけだけど」
ルシル
「それでも生きてくれている。それだけで・・・十分だよ」
――レーゼフェア・ブリュンヒルデ・ヴァルキュリア
ANSUR第一章・大戦編にて登場した、完全自律稼働人型魔道兵器、“戦天使ヴァルキリー”の1体。第一世代・ブリュンヒルデのシリアルナンバー05。『闇絶の拳』の二つ名を持つ。対闇黒系魔術師用の実験機として開発された。
性格は能天気で、姉としての自覚はあるが姉らしい振る舞いはしない所為で、よく妹たちと馬鹿をやり、真面目な妹たちからは叱られてばかりいる。しかし反省はしない。自分が好きな事は好きなようにやる。それが座右の銘だからだ。
――使用魔術
真技・宵闇に咆哮する影獣/モンストル・ソワール(宵闇の怪物)
闇黒系魔力と影によって生み出される3つ首の獣ケルベロスを装備する真技。強大な神秘によって防御力は尋常ではないが、閃光系魔力には一際弱い。
・影分身/トリニテ・アヴェーヌマン(降臨する三位一体)
影による分身体を作り出す。
・昏き淵より手招く罪深き聖域/サンクテュエール・コンフェッシオン(懺悔の聖域)
屋内限定で発動できる術式。室内いっぱいに影を満たし、その影より無数の影の触手を生やす。
・血肉を求む伝道者の凶つ剣/ミシオネール・クリュエル(残忍な伝道師)
影や闇黒系魔力を刃として突き出させる魔術。
・闇色に染めたる影国/ブロキュス・ブルビエガレ(迷える羊の封鎖)
唯一の儀式術式。屋内限定で発動できる。空間内を全て操作できる影で覆うというもの。高ランクの閃光系魔術師以外にとっては、この術式発動が死に直結した。
呪文は、果て無き闇あるところに限り無き光あり。二天の狭間で生まれるは永劫の影。我は影の王、闇の支配者、光の仇敵。世は何時しか闇に堕ち影に覆われ光は露と消ゆ。
・黒く染めたる凶珠/オビュ・シエージュ(砲弾の包囲攻撃)
闇黒の球体状の魔力弾を任意数発射する。
・闇の女王の鉄拳/サリュ・マンソンジュ(救済の嘘)
拳に付加した闇黒系魔力を、直径160cmほどの大きさを誇る影の拳として射出する。
・黒き影拳乱舞/ポワン・タンペット(点の嵐)
上記の影の拳を連射する術式。
・凶つ連道蹴拳/アンタンス・ノワール(黒き激烈)
闇黒系魔力を付加した拳打と蹴打の連撃。
・黒き閃光放つ凶拳/ソワール・エロジオン(侵食する宵)
闇黒系魔力を球状に展開し、その魔力球を殴りつけることで発射できる砲撃。
・影渡り/シュルプリーズ(奇襲)
影を介しての転移術式。
・罪人捕えて罰せしは闇棺/エロジオン・ノワール(黒の侵蝕)
対象者の影を利用して、対象者を影の棺に閉じ込める。影を爆破して殺傷することも可能。
・地断つ黒光の鎧壁/ミュール・デカローグ(十戒の壁)
闇黒系の魔力と影による多層魔力障壁。
シャル
「とうとうレーゼフェアも逝っちゃったね」
ルシル
「ああ。しかもとんでもない真実まで残して逝ったよ。エグリゴリは記憶を取り戻している。俺に破壊されるためにわざと敵対し、俺が戦いやすいように演技をしていた。どれだけあの子たちを傷つけていたか・・・。これまで何百、何千と俺自身の愚かっぷりを呪ったが、この真実ほどの衝撃は生まれて初めてだったよ」
シャル
「そうだね・・・。でも、それでも救うんでしょ、あの子たちを。それがお父さんの務めだもんね・・・?」
ルシル
「・・・もちろん。自害も出来ず、アンスールの俺と交戦しなければならないという、クソみたいなプログラムを打ち込まれてしまったあの子たちを・・・これ以上放っては置けない。より強く決意したよ、あの子たちを救うとな」
シャル
「そっか、うん、そうだね。んじゃ、今回はここまで!」
ルシル
「そう言えば、俺と君の魔術紹介はどうするんだ? 前に全部出し切るページを作るという話だったが・・・」
シャル
「それはまた別の機会に! とのことで、次話からエピソードⅤを始めるよ~♪」
後書き
というわけで、これにてエピソードⅣの完全完結といたします。
今回も今回でえらく時間の掛かったエピソードでした。当初予定していた描写を入れようとすると、おそらくあと20話くらい追加することになっていたでしょう(アホか
とにかく、無事に完結までこじつけた事で、私もちょこっと一息吐こうと思います。ので、1ヵ月ほどお休みをいただきたいと考えてます。まずは積みゲーの処理。早くニーアをやりたい。そのためにネットのネタバレを読まないように注意していました。11月には.hack/G.Uのリマスターも発売されるので。あー忙しい。でもこれでPS2を処分できますね。あとはエースコンバットのPS2三作もPS4で出れば嬉しいのですが・・・。
次にイラスト。まずはスキュラ姉妹を描こうと思います。プライソン? Fate/EXTRA CCCのアンデルセンだと思ってください。男を描くのはめんどくさい。その次にアンジェリエやクラリスなどの騎士たち、次章のエピソードⅤのレギュラー(予定)を描くかな~? 下手な絵ですけど、どうかご容赦を。
そして最後に。エピソードⅤの大まかな流れの確立。正直ですね、まだフワッフワなんですよ、EpⅤの内容は。エンディングは決めているんですが、そこに辿り着くまでの中間がまあダラしない。早い話がプロット作りですね。ラストエピソードはいつでも始められるほどに固まっているんですが。はあ~。
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