おぢばにおかえり
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第四十話 神戸に帰ってその十七
「仕方ないでしょ」
「仕方ないって」
「というかそんなこと言ってたら」
また下の妹の方から私に言ってきました、どうも今夜は妹達に言われっぱなしです。どうもこうしたお話は苦手です。
「お姉ちゃん彼氏なんて」
「出来ないっていうの?」
「ずっとよ」
「そこまで言う?」
「というか高校三年間で本当に誰ともお付き合いしてないの」
「そうだけれど」
男の子のお友達は大勢いますが。
「それが駄目っていうの」
「そっちの努力もしてきたらよかったのに」
「努力って」
そうしたことも努力する必要があるってこともわかってきました、ですが面と向かって言われるとどうにもでした。
「そこまでしてなの」
「教会継ぐんでしょ?」
「お婿さん迎えてね」
「じゃあお見合い以外でお婿さんに来てもらうなら」
それこそというのです。
「自分でゲットしないと」
「それはわかってるけれど」
「そんなのだとね」
「どうしようもないわよ」
二人で言ってきました。
「お見合いでもいいと思うけれど」
「好きな人がいたらね」
「その時はもう向かっていかないと」
「当たって砕けろよ」
「砕けて立ち直れない人いるでしょ」
咄嗟に思いました、最近聞いたお話ですがどうも長池先輩は佐野先輩に告白した人に酷いことをしたみたいです、それでその人がかなり落ち込んでしまったのですがそれで長池先輩が怖いっていうお話が出たみたいです。
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