ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神
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第五章:冥界合宿のヘルキャット/導き手のスレイヴ
Change2:冥界へ~Tried upset~
前書き
今回も短いです。
冥界に行く当日、最初に向かったのは駒王学園から徒歩五分のところにある駒王駅だった。
俺とテュール、羽衣、ガブリエル以外のオカルト研究部のメンバーは駒王学園制服を着ている。
どうやらリアスグレモリー眷属は駒王学園の制服が正装らしい。
俺たちは、あくまで協力者の立場であるため制服を着る必要はないそうだ。
しかし、なぜにこの駅なのだろうか?
以前この街を調べたときこの駅で大きな空洞のようなところが検知できたが入ったことはない。
少し考えているとリアス部長についていくと少し大きい駅のエレベーターの目の前についた。
「まずは、イッセーとアーシアとゼノヴィア、それとシンが乗って頂戴。私と先に降りるわ」
「降りる?ですか…」
「ここに地下はないはずですが…?」
イッセーとアーシアが疑問符を浮かべる。
確かにここのエレベーターに地価に行くボタンはない…。
もしかして、あの大きな空洞と関係しているのか?
とりあえず俺はエレベータへと入る。
「ほら、イッセー、アーシア。疑問符を浮かべないでで入りなさい」
リアス部長の指示に従い呼ばれた全員がエレベーターへと入る。
「朱乃、後のメンバーについては任せたわよ」
「了解ですわ」
リアス部長がエレベーターのボタンを操作しそこでエレベーターの扉が閉まる。
すると、リアス部長がスカートのポケットからカードらしきものを取り出すと電子パネルに当てた。
電子カードの認識音のような落ちが鳴るとエレベーターが降下していった。
そしてエレベーターたの窓を見るとそこには人工的に作られた空間…いやまるでイギリスにある大きな駅があった。
成程、あの時反応した地下空間はこれか…。
まさかこの街のこんな地下駅があったとはな。
―○●●●●○―
皆がエレベーターから乗り終える。そして後半組も地下駅に着いた。
「全員が揃ったところで、6番線の電車に乗るわよ」
「イッセー君。行きますわよ♪」
「うわぁ!?」
「あっ!ちょっと、朱乃!私のイッセーよ!!」
「ずるいです!私もイッセーさんと一緒がいいです!」
リアス部長は朱乃さんとイッセーを取り合い、それをアーシアが涙目になりながら追って、列車の中に入っていった。
「大変そうだねイッセー君は……」
「あはは… もう名物のような物かもね…」
苦笑いしながら木場とテュールは列車へと乗車し…。
「ほら行くぞ、お前ら」
「じゃあ、私も行くとするか」
「イッセー先輩大丈夫かな…」
「妾も乗るとするかのう」
アザゼル先生、ゼノヴィア、ギャスパー、羽衣も列車に乗車した。
あとは小猫とガブリエルと俺だけなのだが……。
「どうしました?小猫さん」
「大丈夫か…?」
小猫の元気が無いのだ。最近こんな調子で、上の空になっていることが多い。
「…… 大丈夫です」
その一言だけを答えて、小猫は列車に入っていった。
イッセーやほかの皆も声をかけているがなかなか原因を言ってくれない。
正直明日から修行があるのだが大丈夫だろうか?
まあ、小猫から言ってくれるのを待つしかないか。
「あ、あの……」
「ん?どうしたんだガブリエル」
「わ、私こういうの初めてなのでそのぉ~」
成程…悪魔のルートでしかも冥界に行くのはあまりないから緊張しているのか。
なら…。
「ほら、いくぞ」
俺はガブリエルの右手をつなぎ誘導する。
「は、はひっ!?」
「どうかしたか?」
「な、なんでもありません…い、行きましょう…///」
ガブリエルがなぜか顔を赤くしていたが俺は気にせず、そのままガブリエルを引き連れて列車に乗った。
―○●●●●○―
列車の汽笛が鳴り発射の合図が出る。
列車に入ってみてわかったことだが、内装がかなり豪華だったまるで一泊数十万はくだらないホテルのような内装でしかもバーカウンターや4K対応液晶テレビ、様々な娯楽があった。
まあ、貴族というぐらいなら当然の内装だろう…。
―――。
『あら…どうしたの?急に考え込んで…』
いや…何でもない。ただちょっとな…。
『そうならいいのだけれど?』
まあ正直貴族に対して少し思うところが俺にはあるが、今はいいだろう。
とりあえずリアス部長は列車の一番前の車両に座っていて、眷属であるイッセーたち、そして俺を含めた観光と用事もち合わせた四人そしてアザゼルは中央から一両後ろの車両にいる。
まあ、一応悪魔としての仕来りやルールがあるらしい。
俺たち四人とアザゼルは悪魔ではないので当然の待遇だろう。
それにしても……。
「そうですね…イッセー君の場合、主への性的接触で罰せられるかもしれませんわね」
「なんですと!?」
「ですが眷属同士のスキンシップなら問題ありませんわ」
「ちょっ…朱乃さん!?なんで俺の膝の上に!!!」
「ほらぁ~もっとスカート中に手を入れてくださいな」
「『もっとスカート中に手を入れてくださいな』素敵な言葉があったのかーー!!!」
「もっと奥に・・・・」
朱乃さんがイッセーの手を自身のスカートの中に誘導する。
「イッセーさんが変態さんになってしまいます・・・・」
するとそれを阻止するかのようないアーシアがイッセーの腕を止めていた。
「あらあら。男性は変態なぐらいな方が健康ですわよ?」
「・・・・朱乃、何をしているのかしら?」
するとリアス部長が俺たちの様子を見に来ていた。
まあ、御覧の通りイッセー関連でまた何か起きそうだが…。
「あらあら、私の体は嫌だったかしら?」
「あ、朱乃、いい加減にしなさい!!」
イッセーたちはいつもの通りだった。
「まったくイッセー君や朱乃さんたちはブレないね」
「私もあの中に入るべきか…」
「ある意味修羅場だねぇ~」
「よいではないか…。若者の青春はいつ見てもあきないのう」
「羽衣さん…さすがに高校生でその発言は…」
正直このようなことがマンネリ化してきているのだが…。
まあ、俺が介入する余地はないしほっといていいか……。
『ふふっ』
なんだ急に笑って?
『いえ、ただいずれって思っただけよ』
はぁ~なんか俺の周りでいろんなことが起きてるが…。
「リアス姫。下僕とのコミュニケーションもよろしいですが、手続きをしませんと」
そう言いながらリアス部長の後ろから見た目50歳のおじいさんが現れた。
恰好から察するにおそらくこの列車の車掌さんだろう。
「ご、ゴメンなさい、レイナルド・・・・」
「ホッホッホッ。あの小く天真爛漫だった姫が男女の話とは。い~やこのレイナルド、長生きはするものですな」
レイナルドと呼ばれた男性は楽しそうに笑う。
そして改めて俺たちのほうに向かい挨拶をしてきた。
「はじめまして。姫の新たな眷属の皆さん、姫の協力者の皆さん、そして天使、堕天使の幹部の御二方。私はこのグレモリー専用列車の車掌を務めさせてもらっているレイナルドと申します。以後、お見知りおきをお願いします」
「ど、どうも!!アス・グレモリー様の『兵士』をしている兵藤一誠です。よろしくお願いしまッス!!」
「アーシア・アルジェントと申します!『僧侶』です!よろしくお願いします!」
「『騎士』のゼノヴィアです。今後もどうぞよろしく」
新人のイッセー、アーシア。ゼノヴィアが挨拶をする。
イッセーは相変わらず初々しいな。
「妾は羽衣九狐斗申す。よろしくたのむ」
「私はテュールだよ!!!よろしくねレイナルドさん」
「どうも熾天使の一角のガブリエルです。このたびは素敵な列車に乗せていただ帰ありがとうございます」
俺が最後だな。
「どうも。リアス・グレモリーに協力させてもらっている神無月進だ。よろしくたのみます」
「あなたの話は姫から聞いております。姫が大変お世話になっているようで。今後とも姫へのご助力よろしくお願いします」
「ああ、そうさせてもらう」
そして一通り挨拶を済ませると冥界の入国時に行われるといわれている検査をイッセーたち新人悪魔が受けることになり検査が終わった。
なぜか検査が終わると同時にアザゼル先生も起きたが。
「では、私は用事があるからこれでね」
「俺もちょいとリアス話があるんでな」
そしてリアス部長とアザゼル先生は先頭車両へ向かった。
―――。
そうか…なるほど。
『どうやらあの堕天使の総督さん(笑)は変なこと思いつくとはね』
ああ、まったくだ。
だが確認としてはちょうどいいんじゃないか?
まあ、実物は見ていないが相手が加減してくれればの話だが。
『そうね』
まあ、とりあえず二人にこのこと話しておくか。
「テュール、羽衣。ちょっとこっちに来てくれないか」
「んどうしたのマスター?」
「なんじゃ?」
「実はな―――――」
俺はあらかた二人に事の事情を説明した。
「うわっ。あの総督さんも結構えぐいね」
「まったくじゃ。万が一のことを考えての考えじゃろうか?」
「まあ、仕方ない。だから俺たちはイッセーたちが気づく前にカタをつけよう。正直俺は乗せるのは好きだが乗せられるのは好きではないんでね」
「わかったよマスター!!」
「よかろう。たまには興に反するのも一向だのう」
さて、とりあえず戦闘準備するか。
おれは来ている服に武器をつけるアタッチメントや展開型のフェイスマスをつけ始める。
「どうしたんだ、シン?それにテュールさんや羽衣まで…」
イッセーが俺たちの行動に反応する。
「まあ、準備ってやつだ。やつに乗せられるのはごめんなんでな。まあ、イッセーたちはいつも通りにしていればいいさ」
「そうそう!!まあ、すぐに終わるかもしれないけどね」
「その通りじゃ。気にするではない」
『まもなくグレモリー領に到着します。まもなくグレモリー領に到着します』
「皆さんそろそろ着きますよ」
「お、もうつくのか。なんか緊張してきた~」
「私もです~」
「冥界か…信徒とか堕ちた私にはふさわしい場所か…」
俺たち以外は気づいていないようだ。
すでにこの列車にリアス部長とアザゼルがいないことに。
――――キィィィィンッ!!!
そして列車が急停止した。
「ん?どうしたんだ」
『ただいまトラブルが発生しており列車を急停止しました。少々お待ちください』
「トラブルですか…」
「まあ、よくあるんじゃね?」
さて、始まるぞ…。
俺が確信したとき…それが起こった。
「うわっ!?列車が消えてぇぇぇぇぇぇ」
「キャァァァァァッァ!?」
「なんだこれは!?」
車両が消え俺たちは地上へと落下していった。
―○●●●●○―
「さて、イッセーはこれでいいか…」
「こっちもみんな寝ているから大丈夫だよ!!」
「こちらも大丈夫じゃ。皆よう寝ておる」
さて、突然列車から落とされ岩の崖が幾重にもある渓谷に落ちた俺たちだが…まあ俺とテュール、羽衣は何が起きたのか把握している。
まあ。俺はリアス部長とアザゼル先生の話を聞いた…いや正確には盗み聞きしたほうが正しいか。
「まったく…あの堕天使の総督の考えは突拍子もないことを思いつくのう。まさかいきなりイッセーたち眷属悪魔や妾たちを試そうなどと」
「まったくだよ…特にギャスパーやアーシアさんあたりが怖がりそうなのにね」
そう、あの総督は冥界に入る直前でイッセーたちと俺たちを図ろうとしていた。
まあ、提案を受けたリアス部長は最初に断っていたが、あの総督の口車に大きく乗せられて了承したからな。
まあ、さすがに緊張が抜けたイッセーたちをいきなり戦わせるわけにはいかない。
実際そこのところ修行しなければならないがイッセーたちにはまだ早い。
さて…
『グオァァァァァァァァァァァ!!』
「出てきたのう。五大龍王」
「わーあ…結構大きいね」
怪獣のような大きな雄たけびの中渓谷の間から大きな紫色の鱗と金色の二本角の二足歩行のドラゴンが現れた。
『………?……』
目の前のドラゴンが困惑したかのような言動をとる。
まあ、今ドラゴンの目の前にいるのは俺たち三人であり肝心のイッセー達はいないからな。
だが俺たちには関係ない。
「さて、今の俺たちがこれを相手にどこまでいけるかやってみるか…。準備はいいか二人とも?」
「準備オーケーだよ!!初リハビリ戦、頑張るよぉ!!」
自身の機械義手を戦闘形態にして雷を全身から放出するテュール。
「妾もよいぞ。さてこの龍に舞を見せるかのう」
舞うように仮面と扇子を出現させ九本の尻尾を生やし黒い朧なオーラを出す羽衣。
俺もアサルトライフル『R-201カービン』を持ちフェイスマスクを前面に出しジャンプキットを起動させる。
「では行くぞ!!」
「了解!!」
「よかろう」
『ゴァァァァァァァ!!』
目の前のドラゴンもこちらの雰囲気を察したか戦闘態勢に入った。
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