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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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449部分:第三十六話 親父達、新たに加わるのことその七


第三十六話 親父達、新たに加わるのことその七

「そうなのだが」
「そうだったのか」
「では。やはり」
「そうだな。貴殿等も」
「あちらの世界からか」
 兵士達はこのことを察していった。
「来たというのだな」
「そうだな」
「話がわかってきたな」
 髭の男がここで言った。
「どうやらこちらの世界にはわし等の世界の人間が大勢来ているらしい」
「そうだな。この世界がどういった世界かまだ完全にわからないが」
「それは間違いないな」
「うむ」
 髭の言葉は頷いた。そうしてだった。
 三人はだ。それぞれ兵士達に名乗った。まずは道着の男だ。
「わしの名はだ」
「うむ、何というのだ」
「それで」
「タクマだ」
 まずは名からだった。
「タクマ=サカザキだ」
「それが貴殿の名前か」
「わかったぞ」
「うむ、宜しくな」
「そしてだが」
 今度は髭の男が話す。
「わしの名前だが」
「貴殿は何というのだ」
「それで」
「柴舟」
 自分でもこの名前を出した。
「草薙柴舟だ」
「その名前は日本人のものか」
「そうだな」
 その柴舟の話を聞いてこう話す兵達だった。
「天道殿と同じか」
「凱殿とな」
「むっ、確かその男は」
 柴舟がここでその名前を思い出した。
「あれだな。最近売り出し中の若い格闘家か」
「本人はそう言っておられるが」
「知っているのか」
「名前は聞いている」
 そうだと返す柴舟だった。
「一応はな」
「そうなのか」
「それでなのか」
「そうだ、名前は聞いている」
 柴舟はまた兵達に話した。
「会ったことはないがな」
「ううむ、ではやはりか」
「貴殿もまたあの世界から来たのか」
「そうなのだな」
「そういうことになるようじゃな」
 柴舟は自分の顎に自分の左手を当てていぶかしむ顔になっていた。
「これはのう」
「我々もそれはわからないが」
「そうだな、そうなるな」
「確かにな」
「そしてだ」
 最後はだ。ハイデルンだった。
「私だが」
「そのラルフ殿の知り合いのか」
「それで貴殿は」
「見たところ我々の同業者だが」
「そうだな。こちらの世界では軍人という」
 ハイデルンは己の職業を話した。
「傭兵をやっている」
「ラルフ殿達もそう言っていたな」
「そうだったな」
 兵達は傭兵という言葉にも反応を見せた。
「では貴殿はやはりラルフ殿達とか」
「顔見知りなのか」
「如何にも。そしてだ」
 ハイデルンの言葉は続く。
 
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