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ハイスクールD×D~黒衣の神皇帝~ 再編集版

作者:黒鐡
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課外授業のデイウォーカー
  中立都市創設と双方の王への事後報告×移住者達の新たな生活開始

俺は客間に行った後に一人になっていた、しかもこの部屋は上官しか入る事が許されない部屋でもあるが。現時点で上官に当たる人物は俺ぐらいなもんで入室許可が無ければ入る事も出来ない。

蒼い翼ルーマニア支社に連絡したが、吸血鬼再度が和平に停戦した事を報告義務として。まあ普通ならこんな時間に電話出る訳ないが、支社長クラスの電話番号は知ってるし社長兼CEO権限でな。コール音がしばらく鳴って出た。

『こんな夜中に誰かと思えばお久しぶりです、零CEO』

「こんな時間に悪いが久し振りだな。ルーマニア支社長。お前に一つ吉報について電話した」

『吉報ですか?それは一体』

「こちらは今吸血鬼サイドに居てな、ツェペシュ側とカーミラ側が和平&停戦協定をしたのさ。そして三大勢力にも協定をしてな」

『おー!すると吸血鬼サイドで事業が出来るという事ですか?』

「まあそうさ、それとお前に一つ頼みがある。吸血鬼サイドでの中立地点にて、色々と事業を入れたい。飲食業からエンターテイメント、商品その他金融系での建物はこちらで用意するから心配するな。何、俺の力の一つである創造の力でやれば一日で全て建設完了だろう、衣料品系のも忘れずにな」

『では今から支社に戻って、緊急会議で召集させます。なあに零CEOからの召集となれば、すぐに集まるはずです。明日の夜になったら、中立地帯の座標を送って下さい。それから国連軍ルーマニア支部の方にも私から連絡をさせましょう』

「頼む、明日の夜に双方の王に事後報告となるが問題なさそうだと思う。中立地帯の座標は送信済み、では頼んだぞ」

電話を切った後、明日は忙しくなりそうだなと思いながら今さっきの電話はホットラインと言う秘匿通信だから。盗聴する輩が居ようとしてもすぐに捕縛されてしまうオチが見えてしまうし、上官室で一夜明かした後に治安維持部隊らと一緒に行く。座標通りの中間地点、領地の間とも言う場所に来ていて土地購入したから周辺一帯は蒼い翼のもんだ。

建物は中世ヨーロッパ風にするが中身は現代風にして、城下町創造場所を決めて見渡せる場所に吸血鬼中立地帯の城を建造する事にした。で、座標送信したから次々と来るが、建設関連の技術士と土木関連やインフラなどの人材確保。

惑星アースから応援部隊として、サイバトロンチームから派遣されて来た奴もおった。重機などにトランスフォームさせて、人と金属生命体の手で作られる。今の俺は織斑一真としてではなく、蒼い翼CEOの零達也として。

「零CEO、おはようございます」

『おはようございます!』

「おはよう諸君、昨夜支社長に聞いたと思うがここを吸血鬼サイドの中立地帯としたい。和平したばかりで住民もまだ二つの勢力内に居るが、何れはここを新たなエリアとして他勢力を歓迎ムードとさせる為に。双方の王とは事後報告とされてしまうが、恐らく大丈夫だろうから諸君は安心して作業に取り掛かるように」

「では私が指示を飛ばしますので、零CEOは創造の準備をお願いします。我々は地盤や色々とチェックしてから、建設したいと考えております」

「頼む、では作業開始!」

『おおーっ!』

士気を上げてから各分野の専門スタッフ達が広大な土地に関して色々とチェックしに回った。俺もだが全員ヘルメット付けてる、まずは中立地点の象徴的な場所とも言える城を建てる。チェック完了と共にハーフヴァンパイア達の意見を参考しながら、中立城を創造するがこれの意見は主に国連軍ルーマニア支部治安維持部隊。

ここ出身の者達の意見を頭の中で思え描く、外装と内装を合わせての作業する事により時間が予定通りとなる。外装と内装での分野専門チームに任せて、俺は休憩に入る。久し振りに創造を使ったが、何時振りだろうか・・・・創造神らしい力を使ったのは。

「お疲れ様です、零CEO」

「ありがとニール。しかしここに居て平気なのか?確かお前はモニカの護衛だろうに」

「その辺りは大丈夫です。ライル達に任せてありますし、モニカ様が起きる頃には中立地点も建造完了してる頃かと」

「それに私達は零CEOと話せる機会が余りありませんからね」

「まあそうだろうよ。ここは辺境の地で人里離れた場所であり、ここは丁度領地と領地の間だから結界が張ってなくて分かりやすい場所だ」

ツェペシュ側とカーミラ側に結界が張ってあるが、ここは中立地点なのか霧とかの結界が張られてない場所。だから俺達は自由に行動できるし、内装と外装の手伝いとして惑星アースからサイバトロンエリアに居る金属生命体が働いている。ドレッドロックやソニックボンバーにライブコンボイが搬送担当を主にやってるし、陸からより空からの方が早いし楽だ。

無論給料も出るから働き甲斐があると言ってる。重機に関してメガロコンボイが指揮の元、トランスフォーマーの諸君らが安全第一を掲げて行動をしている。しばらくすると今度は城下町創造後、中世ヨーロッパの建造でもあり現代風の建造もな。国連軍の駐在所もあるが、今は必要ないと思っている。

「よう一真。我々が働くには丁度良いところだな」

「そりゃなメガロコンボイ。今はビジネスネーム名乗ってるけど、お前らはそのまま呼んでも怒らないさ」

「おっといけね、つい一真と呼んでしまう癖が付いてしまったが。じゃ、俺は他で作業するんでな」

「事故だけは起こらないよう徹底な」

街を視察してるけど、道路はブレンダルに一任させてるから大丈夫だろう。インフラ関連や巨大建造物から小さい建造物の外装をトランスフォーマーに任せてるが、ギャラクシーコンボイは惑星アースサイバトロンエリアに留まっている。

何かあれば報せるが、今のところ問題無さそうだ。アイツはサイバトロン総司令官だったが、惑星アースサイバトロンエリア管轄長だから。視察中に次々と会うが、フレイムコンボイらもここに来てるとは。

「久しぶりだな一真」

「やあフレイムコンボイ、お前もここに来て働きに来たのか?」

「ああ。俺達のような金属生命体でもきっちり働ける場所だと聞いてな、ここは俺達が前居た惑星アニマトロスみたいだ」

「今まで避けていた種族だからか、自然で荒れ放題だったぞ。ま、ここは何れ一つの都市機能を発揮されるだろう。きっちり完了するまで働いてもらうぜ」

「おうよ!一真達に救われてからは、俺達も好きに生きていられるお陰ってもんよ。惑星アースでは好きに生きているが、人間達の手では限界あるらしいから俺達がやるのさ『フレイムコンボイ、そろそろ時間だぞ!』おう分かった、じゃあ一真。俺は行くぜ」

「暴れ足りないとでも言うかと思ったが、お前達らしく生きてるようで良かった。たっぷりと働いて来い」

フレイムコンボイもだが惑星アニマトロスに居たトランスフォーマーは、過酷な環境に適応する為に動物系統の姿をしている。ファングウルフに呼ばれて行くが、ライガージャックも来てると思うと多少心配になってくる。猫の手、いやこの場合だと金属の手を借りたい。トランスフォーマーはスペースブリッジを繋げて来た、勿論俺が繋げたが次元の架け橋とも言う一種の物質転送装置。

「零CEO、予定通り夕方には完成するらしいです」

「そうか。このまま進めば一つの都市が完成する訳だが、名前はどうするんだ?」

「吸血鬼中立都市かヴァンパイアニュートラリティータウンとかですかね。都市共通機能もありますし、人間界の大都市と同じような感じにはなります」

「政治・行政は中立城で行われるし、インフラについては予定通りか。公共施設を充実すれば、我が社が全面的にバックアップすれば問題無さそうだな」

商業機能・交通、通信機能・教育、文化、娯楽機能・医療・福祉機能等の事を指し、ほとんど蒼い翼関連に関わる企業が。都市問題も解決済みなのだが、問題は二人の王に事後報告してしまう事ぐらいか。

二つの勢力に居る住民達は、ここでの交流を果たして男女共存世界を作り上げる吸血鬼側。全ての作業が終了次第、街灯を付けて明日から移住に関する説明責任を果たさねば。俺はツェペシュ城に戻ってから報告書作成した部下から確認をし、メイドから二人の王が起きて活動時間らしかった。

「エドワード、織斑様からの話って何なの?」

「さあね。僕にも分からないが、一つ言える事は領地外に都市が出来たと報告が上がってきた」

「都市ですって!すると私達側に都市が出来たって事?」

「僕らの領地でもモニカの領地でもないらしいんだ。中間地点に創られたそうで、都市名はまだ知らないけど関わった人物の中に蒼い翼CEOが関わってたらしいんだって」

「と言う事は、私達が和平と共存を望んで協定結んだ直後に出来たって事よね?いくら何でも早すぎるわ、都市一つ出来るのに何年経つと思うんだけど」

「だから王の間にて説明してもらう為に織斑様を呼んでみた。恐らく僕らを驚かせる為だと思うけど」

との事で王の間に二人が並んで着席してたが、現王は吸血鬼同士で争わないと誓った為なのに二人が寝てる間に一つの都市が完成したと。

報告を聞いたエドワードはすぐにモニカに伝えると同時に不審がるし、王の間に謁見しに来た人物は蒼い翼CEOと国連軍ルーマニア支部治安維持部隊。隊員達は蒼い翼の護衛との事らしく、王の間にはスーツを来た織斑一真と護衛者であるニール・ライル・ルア・ルカの四人。

「一応言っとくが、俺の肩書きは蒼い翼CEO零達也として来た。CB側でもあるが今回はな」

「なるほど。通りでオーラが違うと思いましたし、ニール達がいつもよりも目が光ってるみたいね」

「私設武装組織ソレスタルビーイング総司令官兼蒼い翼本社社長兼CEOをやってるから。ビジネスネームが零達也だし、今だけ零CEOと呼んでもらえると助かる。改めてよろしくな」

「ビジネスネームだと知ってるのはCB側と蒼い翼側に居る者達だけだが、今は僕らもそう呼ばせてもらうし今後についても話し合う為でもあるしね。名刺にも蒼い翼のシンボルマークがあるし、不老不死な人物だと噂で聞いてましたよ。姿やプロフィールは一切不明らしい、学生兼軍人兼会社員と言う訳なら納得する他ないさ」

本名のままだと駒王学園での生活に支障が出る、だから本名とビジネスネームはCBと蒼い翼に三大勢力だけ知ってる。今もだがリアス達が駒王学園に居る時のみ兵藤一誠として過ごしてる。軽く自己紹介後、本題に入って二つの勢力中間地点に都市を創った。明日の夜に移住開始予定であり、二つの勢力に居る民達が中立都市に移住したいリストを作った。

「これを見るように民達が中立都市に住みたいと言ってきた。分厚いリストだが見て欲しい、双方の和平時に使った机に置くから」

「結構ある分厚さね。いつ聞いたのかしら?」

「住民避難解除時にね。で、中立都市を創ってそこに住むか?と聞くとほとんどの民達が首を縦に振ってくれたよ。貴族が嫌だと言ってたが、純血とそれ以外と分けられるのが堪えたみたいで。このリストには神器所有者で、ハーフヴァンパイア達の専用施設を中立都市に創り収容予定とされている。グリゴリ研究者も明日の夜に来る予定だ」

「なるほど。僕ら純血とそれ以外だと亀裂が生まれてしまう訳か・・・・にしても中立都市を創り上げてしまうなんて驚きだよ。吸血鬼世界に対して貴族社会が主軸だったけど、民達はそれを望まないし僕らもね。ノーだとそれを我慢してまで生き続けるのは酷であり、移住や神器については了解したと言っておくよ。最近神器を持つハーフが生まれるが、研究者不足で情報不足だろうし都市についても男尊女尊関係無しの吸血鬼世界にしたいから」

「必要な都市だと思っての事、未来予知で外れた事はないよ」

各王と俺の三人が座り、リストを見ながら説明責任を果たしていく俺。全ての事について承知したと言う書類にサインしてもらい、共存都市の受け渡しにて二人の名前が欲しいので。これで後々の事は蒼い翼ルーマニア支社長へ引き継ぐ事により、連絡先を渡して共存都市を譲渡。

吸血鬼の国を貴族世界撤廃した新たな国として王の間で詳細を話してから謁見終了。ツェペシュ城から出て城下町や繁華街を見て回りながら、今後についてルーマニア支社長と話し合う。

「今後はお前と二人の王にて話し合ってもらいたい、何かあれば治安維持部隊に聞いてくれ」

「早速そうさせてもらいます。またクーデターが起きないよう調整してますし、移住予定者達と挨拶などは終わらせております」

「流石に本社社長兼CEOが家一軒ずつ回るのも可笑しな状況だよな」

「私のような支社長なら兎も角、本社社長兼CEOが来られると皆さん緊張してしまいますな。神器研究者には挨拶に行った方がよろしいかと」

車でツェペシュ城からカーミラ城へ行き、神器研究者一人ずつ挨拶して全員共存都市に移住するんで。今まで使ってた道具などを持って行くが、純血とハーフみたいに分け目なく神器研究用施設も建造した事を言ったらとても喜んだ。

知らない機械や技術があるらしく、使いこなせるか分からんと言ってたがグリゴリ研究員から教えてくれると言って安心させる。事務報告後、中立城はまだ所有権が俺なので王専用部屋にて就寝。朝になって起きようとすると何か重いな、はて?昨日は俺一人で寝たはずなのだが。

中立城の寝室は一つだけではなく、何個かある内の一つとされている。寝るまで一人だった事を再確認して起きてみると、左に奏とレイヴェルが居て右にはソーナとシークヴァイラが寝ていた。トドメとして胸の上に寝てたのは、抱っこのように寝てたオーフィス。

「おーい!起きろ、奏達!」

「むにゃむにゃ・・・・最近では学園生活以外だと一真でしたね、おはようございます」

「おはよう、それでこの状況を説明してくれるか?奏」

「説明するよりまずは起きないといけませんね、ソーナ達にオーフィス、起きて下さい」

奏の隣に居たレイヴェルと右腕にしがみ付いてたソーナと隣のシーグヴァイラが、正妻である奏の声によって起こされる。オーフィスも起きたが、全員パジャマ姿となっており何故ここに居るのか分からず仕舞いの俺。すると疑問を解くように奏が答えた。

「一真が疑問するのも当然でしょうが、私達は昨夜にトレミー1番艦で来ました。三大勢力と和平&停戦協定結んだ後、一真は中立都市を創ったとここに居る治安維持部隊から知ったのです。駒王町に居たお留守番でしたが、まだ帰ってこないのならこっちから来れば良いのではと思ったのです」

「奏さんの仰る通り、私達は一真さんがまだ戻らないとの事でしたのでこっちから会いに来ました」

「それと吸血鬼中立都市を創り上げたのなら、外交を行う姉様が向かうというので便乗させてもらいました。ついでに私達が行くと言いましたら奏さんがトレミーで行かせてあげるとの事でしたので、姉様と一緒にこちらに来たまではよかったのですが既に就寝中だと聞き一緒に添い寝とした状態です。城内の寝室に姉様もおります」

「なるほどな。まあ昨夜はこの都市について王の謁見で事後報告としてだったし、グリゴリ研究者達が今日の昼に来ると聞いている。とりあえず全員起きろ」

「それなら既にここにいますよ、一真。私達が行くと言ったらグリゴリの神器研究員達とアザゼルも便乗しましたの、だから今頃は起きてるかと」

マジか!グリゴリ研究員達とアザゼルが既に来ていたとは気付かなかった。恐らく協定に関して驚いたから逆に俺を驚かせたかったのか?スゲェ驚いたけど寝室から各部屋に戻ったソーナ達、奏は俺の正妻だから同じ部屋に居るが。洗顔後、量子変換機でパジャマからスーツに着替えた。昨日と同じ肩書きだが、奏も量子変換機で着替え終わっていた。

普段着だが想像にお任せするけど、俺の妻に卑猥な視線を向けんじゃねえぞ?本来の主人公ならそうすると思う。寝室からリビング兼ダイニングルームに着くと既に朝食を終えていたアザゼルとグリゴリの研究員達。何故か知らんが護衛としてバラキエルと朱乃も居たけど、恐らくグレモリー側ではなくCB側として来たのだろ。

「おはよう一ちゃん、俺達がいるの驚いたろ?」

「おはよアザゼル。スゲエ驚いたさ、グリゴリの者達は昼に到着予定と聞いていたし、ここに正妻である奏と側室の婚約者が勢揃いとは」

「一真ちゃーん、お久♪」

「と言う訳ですので、作戦は成功致しました」

何が?と言いたいし聞きたいけど、とりあえず抱き着くセラフォルーをハリセンで叩いてからスーツに皺がないので安堵した。外交しに来たんだから、俺達は遅めの朝食を食うけど食料品は既に搬送作業完了したとライブコンボイからの報告があった。

そのお陰で大量にあるが、共存都市には純血とハーフが居ても日光遮る霧を発生させてる。霧+結界として作動してるし、ちゃんと通行許可書がないと通れないようにしてる。結構吹雪いてたようだけど、共存都市付近だけは雪など降らないようにして自然災害も起きないよう調整済み。

警察の代わりに治安維持部隊を配置させて、各詰所に隊員達が交代制で動いてるから犯罪も起きない。朝食食べ終えて早速グリゴリの研究員達を神器研究所に案内させたが、何故か興味津々で目が爛々にしてたアザゼルが一番楽しんでたように見える。

「アザゼル、お前が一番はしゃいでるように見えるのは気の所為か?」

「しょうがねえだろ一ちゃん。視察とはいえ、研究員達は今日からここで日夜研究してもらうのも神器以外の研究も出来るってのは。しかも別館まであるとは」

「元々研究員肌のアザゼルだからこそ言える事かもしれんが、目立つ事だけはすんなよ。それと勝手に機器を触るな、ブラック・シャークから来た研究員達の説明聞いてからにしろよ」

「そうさせてもらうぜ。勝手に触るとヤバそうだ」

ほとんどがハーフだからか、霧と結界があっても早速移住者達が城下町に来ていた。詳細についてはここら管理してる不動産屋に一任させてるし、各職業専門業者に来てもらい共存都市第一号店が出来始める。昼になる頃には新たな民達で埋もれており、更にツェペシュ城から来た双方の王が中立城門前に到着したと報告があったので戻る俺達。

「エドワードにモニカ、中立城へようこそ」

「貴方のお陰で昼でも活動できるようになったからね、早速来てみたのさ。そしたらこの城は僕の城よりも大きいんだね」

「私の城よりも大きいなんて、あとは早速ここに住む為に引っ越し家具も持ってきたのよ」

「そうかそうか。お前ら、エドワードとモニカに王の部屋へご案内しろ」

『畏まりました織斑様』

ここに居るメイドや執事達は、全て治安維持部隊に居た隊員がメイドと執事をやってもらってる。何かあれば何時でも対応可能したし、国連軍ルーマニア支部の吸血鬼を知る者達に何時かこうなる事を予測済みで教育した。執事服やメイド服の所々に隠し武器があり、決して王達や味方に攻撃すんなと忠誠心持たせた。この前あったクーデター起きないように。

「いつの間に執事やメイドと兵士達が居るんだ?」

「アイツらは元々ここに配属となった国連軍治安維持部隊の者達だ。二度とクーデター起きないようにして、またテロリストが出たら即時対応可能と」

「なるほどねぇ、一ちゃんはそこまで予測して教育したという事か」

「まあな、それより三大勢力との和平終了後はどうなったんだ?」

「それについては私がお答えしますわ、一真さん。私達が駒王町へ帰還後、和平と停戦が行われて終えたら今後のテロ対策について話し合うとの事。今まで一緒に戦ってきた天界や冥界から名立たる者達が集合いまして、アザゼルはグリゴリ研究員と共にここへ行くと聞いたのでグレモリー眷属代表としてではなくCB側としてお父様と一緒に来ましたわ」

朱乃の説明により納得した俺であり、リゼヴィム辺りの対策としてチームを作るつもりでいるらしい。それはそれでいいとして、王の部屋に満足したのか機嫌がとても良いまま戻ってきた二人。家具も運んでもらい、更に人間と同じ時間に活動するからか嬉しがってた。

今まで夜が活動時間で日の出が昇ると就寝時刻だが、デイウォーカーばかりだから何時も通りの生活が送れそうだ。それぞれ特化された仕事やってくれるだろうし、職は沢山あるので今後はこの二人が中立都市での共存世界を作り上げると宣言した。

共存させる都市創っちゃったけど、今後の為だと思っての事だ。俺の仕事も終わった事だろうし、日本に帰国したとしても外交途中のセラフォルーを置いて行っても問題なく帰還した。 
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