| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

提督していない提督による騒がしい日常

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

番外編、飛龍(2Pカラー付き)との結婚秘話

 
前書き
はい、さっそく伏線回収していくスタイル
どうもです、結婚秘話です
シリアス書いてたらいつの間にかコメディに変わっちゃう私ですが
もうそろそろまたネタに走ります 

 
俺はいま、憲兵とマ〇カーをしている
え?仕事をしろって?やだね、そんなこと
白熱したレースを続けていると娯楽室の扉が開け放たれた
「ねぇ!!提督、飛龍ちゃんと蒼龍ちゃんとなにがあって結婚したの?」
駆逐が3人程押し寄せてきた
俺はレースを続けながら答える
「いきなりどうしたんだ?答えるわけねぇけど」
「なんか空母の人達の所で話題になってるんだって、蒼龍ちゃんが愚痴ったのが理由って言ってた」
と雷が言う
ちなみに来てるのは雷、電、暁だ
「わ、私は止めたのよ?どうせ言ってくれないだろうからねっ」
暁は興味無さそうに言おうとしているが嘘はバレバレだった
「飛龍に聞いてみろよ、あと一応蒼龍にも」
雷はわかった!!と言って2人を連れて走っていった
もちろん、すっ転んだ音が聞こえたが...
「久保さんも結構いじわるですね」
憲兵が茶化す
「そうか?そうでもないと思うけど」
「だって飛龍ちゃんそこで寝てるでしょ?」
ん?あぁ、そうだったな...いつものことだしわからんかった
「いいですよね、膝枕で寝てくれるのは、信頼の証ですよ」
「俺なんて尻にしかれてトランポリンされてるかの如くですから」
ちげぇねぇ!!と、あとの2人も豪快に笑う
「ん、...ふわあぁぁぁ...」
その2人の笑い声に反応して飛龍が目覚める
「あ、起こしちまったか、すまんね、飛龍ちゃん」
「んぅ〜別にいいよぉ〜...」
眠そうに飛龍が喋る
「飛龍、ここじゃなくてベッドで寝たらどうだ?喉乾いてきたんだけど」
「や、」
頬を膨らませて即答で拒否された
「あのなぁ...さすがに「じゃあ俺が取ってきますよ」...お、おう」
また飛龍は満足気な顔をして膝に頭を乗せる
「これでいいですよね?」
「おう、さんきゅ」
俺は麦茶を受け取り、1口飲んで、すぐ近くに置く
「さぁて、もっかい行くぞ」
「あ、そろそろAP回復したんでFG○やります」
「確かいまピックアップ来てたよな?」
「誰が最初に沖田呼ぶまで勝負しようぜ」
「でも久保さん持ってますよね?」
「うん」
「持ってないのは?」
「...エッちゃん」
そう言うと1人が...
「エッちゃんでるまで勝負じゃぁぁぁぁぁぁあ!!」
叫びだした
そうして俺らは2時間引き続けた
結果は...勝った
俺は声にならぬ歓喜の声をあげた
金額は25万
「まだマシかな...」
金銭感覚が完全にトチ狂った俺らだった
〜夜〜
憲兵を仕事に戻した俺らの所に新たな来客が来た
「提督〜!!」
ドアをぶち壊すかの如く開いたドアから3人の駆逐と2隻の空母が来た
「蒼龍ちゃんは見つけたのに飛龍ちゃんが...っていたぁぁぁー!!」
「まさかこんな所にいるとは...」
「よく考えてみたらわかったよね...」
ちなみに一緒にいる空母は五航戦の御二方
騒がしく開かれたドアに遅く反応した飛龍はなぜか俺の読書用のメガネを着けて振り返る
「このインテリ飛龍になにか御用?」
「提督との結婚の話、提督に言っていいか聞いてこいって言われたの、いいよね?」
「私も同席するのが条件ね」
そう飛龍は了承した
「提督、教えて!!」
俺はため息を吐きながら腹を括った
「わかったよ、教えよう」
「あれは、2年くらい前だったかな?」
〜2年前〜
いつも通り、朝5時に起きる
執務をやって朝礼、また執務、と無茶な生活を続けていた
休む時間はない、艦娘達には休んでくれと言われていたが今頃休むわけにはいかなかった
自分でも無茶をしていることを知っていてもなお、休むわけにはいかない
そんな時間はない、と言い聞かせて無理をしていた
とある日の朝礼
「今日は第一艦隊は出撃は無し、第二は演習を、第三と第四はいつも通りで頼む」
俺は指示を与えて仕事に戻ろうとするが足がおぼつかない
目眩もする、力が入らなかった
薬の効果も薄くなり、飲んでもさほど変わらなくなってきていた
飛龍がなにやら焦っている
なんだ...?なにも聞こえねぇ
その刹那、俺は足がもつれ、うつ伏せに倒れた
起き上がる力もなく、意識が朦朧としていた俺はそのまま意識を闇に落とした
次に目が覚めて目に入ったのは見慣れぬ天井
体を起こすと、額にあったひんやりとしたものが懐に落ちた
絞ったタオル...
ふと思った瞬間、倦怠感と頭痛がすこしだけ来た
「だいぶ楽になったな」
俺はベッドから出ようとした時、ドアが開いた
飛龍がこちらを見るなり持っていた水の入ったタライとタオルをどこかに投げ捨てて俺に飛びついてきた
「提督...起きてくれて良かった....もう起きなかったら、私は...」
「ごめんな飛龍、心配かけたな」
暫く飛龍をあやしていると泣き疲れたのか安心したのかそのまま寝てしまった
飛龍をベッドに入らせ、ベッドから出ようとするとまたしてもドアが開く
「ん?提督、起きたのね」
霞は素っ気なく言って地面を見た
「これはまた盛大に...まあいいわ」
びちゃびちゃの地面を見てそう言った
「そういえば俺が倒れたあとってどうしたんだ?」
霞は呆れながらに答える
「あんたねぇ...まあいいわ、指示は伝えたでしょ?あれの通りにやらせたわ」
「そうか、なら良かった」
俺はベッドを出て
「さて、仕事っと...」
「休みなさい」
「無理だな」
俺が短く拒否すると霞は俺の体を軽く押す
俺は踏ん張れずにその場に座り込んだ
「そんな体でどうすんのよ、寝てなさい」
「じゃあ誰が」
「私と曙でやってるわよ、それぐらいならできるわ」
そっか、ならいいんだけどよ...
「なぁ「駄目、今日は絶対安静、大人しく寝てなさい」...わかった」
俺はベッドに大人しく横になる
「ありがとうな、霞」
俺は素直に礼を言ったが霞は露骨に嫌そうな顔でこう言う
「それは飛龍に言ってあげて、その子あんたに付きっきりだったんだから」
そっか、それもそうだな
俺は勝手に自己解釈し、横で寝ている飛龍を見る
安心したような寝顔で俺の裾を掴んでいる
「今回の騒動で1番焦ったのもその子、看病も何もかもをしたのもその子だからね」
霞はドアを開きながら最後にこう言った
「あんたを1番想ってくれてる子でもあるわね」
それだけ言ってドアを閉める
「飛龍、惚れたのは俺が先だぞ」
寝てる飛龍にそう言って、俺も意識を微睡みに落とした

〜翌朝〜
朝起きると倦怠感も頭痛も綺麗さっぱり無くなっていた
体を起こそうとするとなにやら腕に引っかかっている
飛龍に抱き枕にされているようだ
俺は起こさぬ様に腕を抜き、ベッドから出る
「シャワー浴びなきゃな、今日からは仕事は緩めにしてみるか」
俺は部屋を出た
飛龍に枕を譲ってやって、飛龍の手に指輪を握らせて...
〜現在〜
「んなことがあった」
「えぇ?提督が仕事してて倒れたの?ほんとに?」
雷は半信半疑のようだ
「ホントだよ」
俺は無言で飛龍に目だけでフォローを求める
飛龍は意思を読み取ったのか語り始めた
「いやぁ、指輪があったのはびっくりしたなぁ...あの後起きてから走っていっちゃったもん」
「なにか聞いたのですか?」
「いい質問だね電ちゃん、聞こうと思ったら提督は指輪着けてたからついついこれって私の?って聞いちゃった」
「レディーとしてはプロポーズの言葉が聞きたいわね」
「えっと...あぁ、そう!!俺の隣で「ストップ!!ストォォォォップ!!」えぇー?なんでよぉ〜」
「恥ずかしいわ!!やめろぉ!!」
そんなこんな俺が飛龍を止めているとふと暁がこんなことを言い出した
「蒼龍ちゃんはどうやって結婚したの?」
「聞くか?結構酷いぞ、俺がやった事だけど」
「酷いんだ...まあいいや、教えて!!」
俺は若干ため息を吐きながら話し始めた
「ねだられたからあげた」
「へ?そんだけ?」
俺は首を縦に振る
「なんで飛龍にあげて私にはくれないの?とか言われてな」
「それであげちゃったの?」
「いや、飛龍に聞いたらいいんじゃない?とか軽く言われてさ」
「そのままあげた」
「軽い!!すっごい軽い!!」
駆逐と五航戦は驚愕した
「そりゃ愚痴られるよね」
飛龍は軽く笑いながら言う
「まあそんなことがあったんだよ」
俺は駆逐達の頭に手を乗せて順番にクシャクシャと雑に撫でる
「ほら、用は済んだだろ?どうせなら飯ぐらい食ってけ」
俺は五航戦の2人に顔を向けて
「お前らも食ってけよ、3人も8人も対して変わらん」
「いや、だいぶ違うかと...」
翔鶴になにか言われたが俺は気にせずに料理を始めた

いつも以上にうるさかったのは言わずもがな... 
 

 
後書き
ということで2Pカラーさんは雑でしたとさ
薬は危ないものじゃないよ? 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧