混沌の魔術師と天空の巫女
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第7章 大魔闘演武編
ワードロンの空間世界
一方・・・
「そうらぁ!!!」
「はぁぁぁっ!!!」
シャンディーはキューノスの放った水を
まるでモノを掴むかのように握り、かわした。
「ぬおおおおっ!!!」
キューノスは先ほどよりも大量の水を放った。
「無駄、だよ!!!!」
シャンディーはそれをまた掴み、その水をキューノスに返した。
ズドドドドドドド!!!!
「ぬうぅっ!!」
返ってきた水にキューノスは押される。
「子供とはいえ、さすがは東洋竜と言ったところか・・・
だが、力でやれば、俺のが上だ!!!!」
キューノスはそう言い、シャンディーを掴みかかって来た。
「おっと!させないよ!!!!」
シャンディーはそれをかわす。
一方・・・
「毒竜の尖角!!!!」
コブラは毒のエネルギーを岩のドラゴンに叩き込んだ。
ドォーーーン!!!!
「ゴワァァァァッ!!!!」
「フッ。」
「ぬぅぅぅ・・・おおおおっ!!!!」
「おっと!!」
コブラは急いで下に降りた。
「野郎・・・効いてねえのか・・・。」
コブラはそう言うのだった。
「こうなれば、私も加勢に・・・」
「い、一夜さん!!!」
「むっ!」
ケイの言葉に一夜は振り向いた。
「ゴォォッ・・・!!」
「小型のドラゴン!!!」
そこにいたのは人ぐらいの大きさのドラゴンだった。
先程、未来のローグが乗っていたドラゴン、
マザーグレアには、腹部から無数の卵を投下し、
その卵から小型のドラゴンを生み出す能力がある。
そのドラゴンが一夜達の目の前に現れたのだった。
「己・・・!このドラゴンを何とかするぞ!!メェーン。」
「「「「「「はい!!!」」」」」」
「うむ、メェーン!」
一夜達、青い天馬は小型のドラゴンの殲滅を優先にした。
「くそ・・・んっ!!!」
コブラに、ある声が聞こえた。
『(はぁ・・・はぁ・・・!!!)』
「(キュベリオス・・・いや、キナナ・・・!!!)」
キナナの声であった。
聞く限り、何かから逃げているみたいだ。
だが今この状況で考えれば、何に逃げているかわかる。
『(はぁ、はぁ、はぁ!!!)』
キナナの声はどんどん近くなる。
「はぁ!はぁ!はぁ!」
「っ!キナナ!!!!」
「!エリック・・・!!!!」
キナナの姿をコブラは見た。
キナナの後ろには、小型のドラゴンが1体見える
「っ!!!」
その一瞬の隙であった。
岩のドラゴンがコブラに襲い掛かる。
ドォーーーーーーーーーーーーーン!!!
「終わったか?」
岩のドラゴンは攻撃した拳を上にあげる。
「ぬぅっ!?」
だがコブラの姿は無かった。
ドーーーン!!!
「!!」
音の方を見た。
そこには小型のドラゴンを倒し、キナナを抱えるコブラの姿だった。
「エリ・・・ク・・・。」
「危なかったが・・・何でここにいる!!?」
「・・・ごめんなさい。色々あって・・・」
コブラの怒鳴りにキナナはそう言う。
少し前・・・
「あっちへ!急いで!!ここもいつまで安全かわからないから!!!!」
レビィが民間人に向かってそう言い、彼らはそれに従い、移動する。
「えーーーん!!!」
1人の女の子の泣く声が聞こえた。
「どうしたの?」
「うぇーん!お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!!!」
「うん。あなたのお兄ちゃんがどうしたの?」
「私の、お兄ちゃんから、もらったリボン、何処かに落として、
お兄ちゃん、街に・・・ヒック。」
「「!!!!」」
女の子の言葉にレビィとキナナは驚く。
今の街は危険。それを1人の男の子が行ったとなれば・・・
「レビィ、その子お願い!!!!」
「え、ちょ、キナナ!!!!」
キナナは走り、戦場となっているクロッカスの街へ行った。
「キミね!!!」
「!」
キナナはクロッカスに戻り、女の子の兄を見つけた。
「ダメじゃない!!!こんな場所に戻っちゃ!!!!」
キナナは叱るようにそう言う。
「ごめんなさい・・・どうしても、妹のリボンを探したくって・・・
この街で買って、俺がプレゼントしたモノで、
妹はそれをすごく気に入って・・・・・・。」
「・・・もういいから、速く避難所へ!!急いで!!!」
「う、うん・・・。」
男の子はその場から走り出そうとした。その時・・・!!!
「ゴワアアッ!!!」
「「!!?」」
2人の目の前に、小型のドラゴンが現れた。
「(何あれ・・・!?もし、あれがドラゴンとすれば・・・!!!!)
逃げて!!!!早く!!!!」
キナナは大声で男の子にそう言った。
「う、うん!!!!」
男の子は急いで走った。
「こっちよ!!!!」
キナナは男の子が走った方とは別の道へ走り出す。
「ゴワアッ!!!」
小型のドラゴンはそれを追う。
「(アイツを、あの子から遠ざけないと!!!!)」
そしてキナナは走り出し、コブラと再会し・・・
「危なかったが・・・何でここにいる!!?」
「・・・ごめんなさい。色々あって・・・」
今に至るのだった。
一方、コージの方では・・・
「(空間を操るドラゴンか・・・・・・
エルザさんみたいな魔法は相性最悪かもな・・・。)」
俺は心の中でそう思うのだった。
「ふん。」
「!!!」
ガシィン!!!
「危なっ!!!」
奴は俺を掴んできた。空間を通して。
「甘いぞ。」
「(っ!今度は反対!!!!)」
俺は反対側から、また手が出てきて、
俺を掴もうとしたので、光速で回避した。
「(これじゃあ、近寄れない!!!!)」
おまけに遠距離からの魔法も、奴の空間で俺の方に向かうから無意味。
「危ないぞ!!!」
「!!」
俺に向かっていったのは、未来の俺だった。
「おっと!!!」
ズザザザザァァァ!!!!
全身刃のドラゴンが、未来の俺に向かって突撃してきたのだった。
俺はその近くにいたので、危険だったのを、未来の俺が言ってくれたのだった。
「すまん。」
「別にいい。」
「・・・やっぱ簡単にはいかないか・・・。」
「そりゃそうだよ。」
未来の俺と俺はそう言うのだった。
「おのれぇぇっ!!!おのれぇぇぇぇぇっ!!!!」
「さっきからお前は何をしているのだ?体を地面で擦って遊んでるのか?」
「何をどう見たらそうなるんだ!!!!」
2頭のドラゴンが喧嘩してる。
「全く・・・我の力を使うか・・・。」
「「!」」
何か来る!!!!
「ふん!!!!」
ドラゴンは爪で何かを斬った。
「「!?」」
斬った所は何もない所だったが、黒いモノが見えた。
「来るかがよい、我の空間へ・・・!!!!」
ブオオオォォォッ!!!
「「なっ、うおわああああっ!!!!」」
「ああっ!!!コージ達が!!!!」
「!!!」
「お兄ちゃん!!!!」
「「うわああああああああっ!!!!!」」
シュィン・・・
「さて、ついて来い。」
「ふん。」
ワードロンはそう言うと、またも、
何もない所を斬り、先ほどの黒いものを出させた。
2頭のドラゴンはそれに向かって入って行った。そして黒いモノは消えた。
「おうおう、奴の空間へ行ったか。」
「空間!?」
「奴は、ワードロンは空間を自在に操るドラゴン。
奴の空間では、我々も手も足も出せん。あいつ等、終わりだな。」
「「「・・・・・・。」」」
ジルコニスの言葉に、ウェンディ達は何も言わなかった。
「信じるよ・・・お兄ちゃんなら・・・絶対に・・・!!!」
「そうね・・・そうよね!!」
ウェンディの言葉にミラがそう言う。
「人間に何ができる!!!!」
「テメェを倒す事は出来るはずだぜ。」
「!?」
「雷竜の咆哮!!!!」
ゴオオオオオッ!!!!
「ぬおっと!!!」
「ラクサス!!!」
ジルコニスに攻撃したのはラクサスだった。
「ラクサスさん!!」
「雷神衆も!!何でここに!?ドラゴンは倒したの!!?」
「いや・・・」
「ナツに取られて、お前の援護に来たんだ。」
「・・・はい?」
ラクサスの言葉にウェンディはキョトンとなる。
「相手が全身炎のドラゴンだったから・・・」
「成程、ナツには相性がいいって事ね。」
エバーグリーンの言葉にシャルルが納得する。
「人間が何人増え様が変わらんわ!!!」
「それはどうかな?」
ラクサスはジルコニスを見て、構える。
「ん?あそこに倒れているのは・・・?」
「あぁ?」
フリードの言葉に、ビックスローとエバーグリーンは向く。
「・・・ルーシィ・・・?」
見えたのは、倒れている、未来のルーシィだった。
一方、ダブルコージは・・・
「おい。」
「ダブルコージってなんだ。」
「何わけのわからんことを言ってる?」
「別に・・・つうかここは何だ・・・!?」
コージ達がいる場所は、全てが真っ白で、
渦の様なモノがいくつもある場所であった。
「我が空間だ。この空間では、我は絶対だ。」
白いドラゴンはそう言う。
「ブレイブ、1人はやっておけ。」
「わかってるさ。今度こそは、斬る!!!!」
2頭のドラゴンはそう言う。
「ともかく、過去の俺。」
「言いたいことはわかるぜ、未来の俺。」
「「あの場所に戻るには、こいつらを倒す!!!!」」
絶対に、倒す!!!!
後書き
どうも、白鋼です。
予定より少し早めに出せましたが、
本来でしたら、もっと話を進めようとしましたが、ここまでにしました。
フェアリーテイル原作はもうすぐ終わりに近づいてくる・・・!
寂しくなる気持ちです・・・・・・でも、頑張ります!!!
次回もお楽しみに!!
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