『反芻』
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『広がる腐敗』
まぁるいオレンジが映える美しい光景が好きだった。
そんなこと微塵にも想えない日が来るとは知らず。
瀬戸内の景色は好きだった。
真っ赤な血で染まるとは知らず。
傷付いた翼は翔けなくて、傷付いた足じゃ着地は辛くて...。
一生赦しはしないだろう。
こんな風にした奴を。
憧れだった世界なんて無い。
所詮腐りきった世界。
腐敗は止まることを知らないから、今より良くなることはない。
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