恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
331部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその十
第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその十
「この国の男連中はドスケベですの?」
「男は皆そうですよ」
「そんなものですよ」
主に話したのは田豊と沮授だった。
「ですからこうしたことも気にしないで下さい」
「別に」
「わかりましたわ」
袁紹は眉を顰めさせて述べた。
「それじゃあこのことは気にしませんわ」
「そういうことで御願いします」
「それでは次は私達が」
こうしてだった。その二人も出た。二人の服は。
「いいねえ、メイド」
「うんうん、手堅いね」
「よくわかってるじゃないか」
「流石袁紹様の知の二枚看板」
二人の評判もよかった。そして問題の二人は。
「今回は大丈夫よね」
「だといいよな」
随分と弱気である。
「とりあえず着てみたけれど」
「どうなんだろうな、これで」
「出るのが怖いわよね」
「また白けさせないよな」
「早く行きなさい」
その二人の後ろから袁紹が言ってきた。
「出番ですわよ」
「それはわかってますけれど」
「けれど」
「けれどもそれでももありませんわ」
明らかに急かす声だった。
「今回はああした美少女戦士とかではないですわね」
「流石にあれはしてませんし」
「外しましたから」
さしもの文醜もこのことばかりは反省していた。
「けれど大丈夫ですか?」
「この服で」
「少なくとも前よりはいいでしてよ」
袁紹はこう二人に話した。
「だから胸を張って出なさい。宜しいですわね」
「はい、じゃあ」
「行かせてもらいます」
こうして二人も出た。その服は。
「へえ、そう来たか」
「成程な」
「露出は少ないけれどな」
「いいんじゃないのか?」
観客達の評価は上々だった。顔良は縦縞の野球のユニフォームである。勿論帽子も同じだ。白地に黒が実にいい感じである。
そして文醜は迷彩服だ。こちらも似合っている。
「可愛いよな」
「ああ、愛想のない服でも女の子が着たらな」
「よくなるな」
「可愛い女の子だとな」
「あれっ、いい感じ?」
「そうみたいだな」
顔良と文醜も評価に胸を撫で下ろした。
「よかった、成功ね」
「ああ、よかったよかった」
「さて、問題の二人はこれでよしですわ」
袁紹は満足した顔で述べた。
「わたくしも出ますわ」
こうして袁紹が最後に出た。その服は。
何と絹の金色のドレスである。手袋までしている。そのまま舞踏会に出そうな勢いだ。袁紹のその髪型と恐ろしいまでにマッチしている。
それを見てだ。まずは顔良と文醜が言った。
「何か麗羽様って」
「ああいう派手派手な格好じゃないと駄目なんだな」
「そうね。別の世界の人みたいだけれど」
「ベルサイユだったか?キャロルが言っていた」
「さて、これでどうでして?」
袁紹はかなり自信満々である。
ページ上へ戻る