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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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323部分:第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその二


第二十七話 神楽、あらたな巫女を見るのことその二

「それじゃあ席をもう一つだな」
「用意しましょう」
「釈然としないのだがな」
 まだ難しい顔の公孫賛であった。
「何故私はいつもこうなのだ」
「皆さん」
 しかもここでやたら目立つ袁紹が観客達と参加者達に対して告げる。
「これより大会をはじめます」
「おおーーーーーーーーーーっ」
「どんな大会なんだ?」
「知力、美しさ、服装、武力、そういったものを競います」
 こう高らかに言うのであった。
「我が袁紹陣営が勝つか、それとも劉備さん達が勝つか」
「それを決めるんだな?」
「今度の大会は」
「そういうやつか」
「その通りですわ。それでは」
 また言う袁紹であった。
「今よりはじめさせてもらいますわよ」
「おおーーーーーーーーーっ!!」
「はじめろはじめろ!」
 観客席から拍手が起こる。ニコルとミハルが看板を持って観客席の前にいる。その看板には拍手をするよう書かれているのであった。
 そしてだ。その二人もここで話をしていた。
「わざわざこんなこと書かなくても皆拍手するけれど」
「お笑いだしね」
「そうだよね」
「何でだろうね」
 二人にはこのことが理解不能だった。
「前から袁紹さんっておかしなところあるけれど」
「おかしなところやたら多いけれどね」
 こんなことも言う彼等だった。
「それでもこれはねえ」
「やり過ぎだよね」
「注意し過ぎ」
「そうそう」
 こんなことを話しながらもだ。彼等は己の仕事を果たしていた。そうしてであった。 
 最初の対決がだ。ここで話された。
「では最初は」
「はい、これです」
「この競技です」
「あら、藍玉に黒檀」
 袁紹は二人の姿を見て満足した顔になった。
「お疲れ様」
「まあ政の合間の息抜きってことで」
「楽しんでいて下さい」
 二人の姫はこう話をしてだった。彼女達も雑用にあたる。そうしてだった。
「知力勝負です」
「それです」
 二人がこう話す。
「頑張って下さい」
「どちらも」
「それじゃあだけれど」 
 劉備はまずは自分の家臣達を見て話した、
「こっちで出てもらう娘は」
「一人しかいないのだ」
 こう言う張飛だった。
「ここはやっぱり」
「そうよね、朱里ちゃんよね」
 劉備も笑顔で言う。
「御願いできるかしら」
「わかりました」 
 孔明もその劉備に笑顔で応えた。
「それじゃあ任せて下さい」
「それではですわね」
 袁紹もここで配下の者を見回した。
「こちらは」
「やっぱり水華か恋花じゃないんですか?」
 文醜が袁紹に言ってきた。
 
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