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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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314部分:第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその六


第二十六話 袁紹、劉備を迎えるのことその六

「向こうにもあちらの世界から来ている者がいますし」
「こちらも」
「そうですわね。誰かいまして?」
 また二人に問う袁紹だった。
「いればどなたか」
「はい、向こうは全員女の子ですし」
「できればこちらも全員そうしたいですけれど」
「いまして?」
 袁紹は今度は少し不安そうな顔になった。74
「果たして。あと四人ですけれど」
「tりあえずまた人材が来ましたし」
「その中から選びましょう」
 二人の提案はこうしたものだった。
「既にいる人材の中からも選んで」
「それでどうでしょうか」
「そうですわね」
 ここで頷いた袁紹だった。
「ではそれで」
「はい、わかりました」
「ではすぐに集めますので」
「こういうことですわ」
 話が一段落してまた劉備達に顔を戻す袁紹だった。
「では。すぐに大会をはじめますわよ」
「後の四人本当に集まるのだ?」
「袁紹殿は何としてもって感じだけれどな」
 張飛と馬超はこのことはいささか不安に思った。
「ううん、この人危ういところが多いから心配なのだ」
「そうだよな、本当に」
「そうだよね。噂通り変な人だね」
 馬岱も袁紹をこう評する。
「一体どうなるのかな」
「けれど面白そうね」
 神楽だけがいささか余裕を見せていた。
「こうした大会もいいわね」
「それでは明日でしてよ」
 袁紹は期日も告げてきた。
「明日。宮殿の前で行いますわ」
「わかりました」
 劉備がその言葉に明るい笑顔で返した。
「それじゃあ宜しく御願いします」
「とにかくだ。民の為だ」
 公孫賛は両手を拳にして力を込めていた。
「何としても勝つぞ」
「それじゃあです。お互いに」
「頑張ろうぜ」
 顔良と文醜は親しげな様子で一行に告げた。
「何か皆さんとはこうした状況で御会いすることが多いですけれど」
「まあそれも縁だよな」
「こういう縁もあるのね」 
 ここで黄忠も述べた。
「おかしな縁だけれど」
「確かに。おかしいにも程がありますね」
 孔明はここでも苦笑いだった。
「袁紹さん、噂以上の人です」
「とにかく明日だな」
 関羽も意を決した顔になっている。
「とりあえず今日は休息を取ろう」
「お部屋と食事は用意してありますわよ」
 また言ってきた袁紹だった。
「皆さん、では今はゆっくりと」
「袁紹殿のところは飯は美味いからな」
「そこはいいのだ」
 馬超と張飛はこのことはよしとしていた。
「じゃあ。たっぷりと食うか」
「それで明日に備えるのだ」
「メンマもあるな」
 趙雲はこのことを確認した。
「それならいいのだがな」
「はい、勿論ありますので」
「それも楽しんでくれよ」
 その趙雲に気さくに返す顔良と文醜だった。こんな話をしてからだ。劉備達はその袁紹に用意された部屋に入りそれから御馳走を食べるのだった。
 まずは趙雲がだ。ラーメンの中のメンマを食べて言った。
「ふむ、これはだ」
「美味いか?」
「美味い」 
 関羽への返答は一言だった。
 
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