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ハイスクールD×D 異界黙示録の機晶神

作者: 革命者
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第四章:停止教室のヴァンパイア/転螺拳の火在輪
  Change6:熾天使~Is it a lie or the truth?~

とある天界にある一室、そこには天使の中でも最上位に位置する『熾天使(セラフ)』が集まっていた。

「会談は護衛を連れて私が行くことでいいですね」

「異議なしです。ミカエル」

「拙者も異議はないでござる」

そこでは三大勢力の会談に参加する人員の会議が行なわれていた。

会議の結果『熾天使』のリーダー核であるミカエルが護衛をつけていくことになった。

「それにしてみミカエル。アザゼルから渡された例の映像、あれは一体”何者”なんだ?」

「拙者も気になっているでござる。あのコカビエルをいとも簡単に、しかも肉片を残さず倒してしまうとは…」

熾天使たちは会合前にアザゼルに渡されたコカビエルとシンの戦闘映像を見ていた。

「その答えに関しては会談の時に本人が会談に参加しそしてその者から直接聞くしかありません」

「そうか、なら吉報を待っていますミカエル」

「そうでござるな、それに会談がうまくいけばこちらの陣営にも良い影響があるでござる」

「そうですね後の話は会談の後にしましょうか、それではこれで話し合いは終わりですね」

話し合いが終わりかける、だがそれを止める者がいた。

「少し待ってください、ミカエル様」

「どうしましたガブリエル?」

それを止めたのは熾天使の中で唯一女性のガブリエルだった。

「その会談に私も同席してよろしいでしょうか?」

「別に良いですが……、どうしてなのですガブリエル?」

普通なら断るミカエルだがガブリエルの表情を見ると了承せざる終えなかった。

「あの者…いえ、あの人に会ってみたいのです」

「彼のことですか?―――。なるほどガブリエルなたは彼にもしかして“緋き結晶の英雄“の面影を感じているのですか?」

「はい、あの姿…そして戦い。あの映像を見たとき私はすぐにあの方“緋き結晶の英雄“を思い浮かべました」

「私も同意見だ、ガブリエル。あの戦いどこかあの英雄の背中を連想させる」

「拙者も同じでござる」

この場にいる全員が同じような意見を言っていた。

それもそのはず彼らはあの“緋き結晶の英雄“に助けられた張本人だからだ。

「わかりました、ガブリエル。それならあなたも同行しましょう。その間の天界の護衛はメタトロン、ウリエル、任せましたよ」

「「御意」」

こうして天界の話し合いが終わった。

そしてまた運命は変わっていく。





―○●●●●○―





ギャスパーの説得から次の日。俺――神無月シンとイッセーは駒王町にある神社の鳥居の前にいた。

リアス部長からここに来るように指示されたのだが…。

「ここって神社だよな…。俺ここにきて大丈夫かな……」

「わからん。だがリアス部長の指示だ何かあるに違いないだろう」

それにしてもなぜ神社なのかは俺も疑問に思っている。

以前リアス部長から『悪魔は神聖な場所には立ち入れない』と説明してもらったばかりだからな。

二人で考えていると鳥居の向こうから巫女服を来た女性の影が見えた。

「いらっしゃい。イッセー君、シン君」

「朱乃さんも来ていたんですか?」

女性は朱乃さんだった。モコ服をきているという事はおそらくこの神社と関係があるのだろう。

「朱乃さんの巫女姿すごく似合っています!!」

「うふふ、ありがとうございます」

「そういえば、朱乃のさんはなぜここに?普通ならリアス部長と会談の準備をしているはずでは…」

「あちらはグレイフィアさまがいます。それに今回の打ち合わせは会談の最終確認みたいなものですから大丈夫ですわ。それよりも私は重要なある御二方をお迎えしなければならないので」

重要な御二方。まあ迎えがいるということは幹部みたいなやつが来るのだろう。

それよりもイッセーがここをくぐって大丈夫なのだろうか?

「イッセー君。心配はご無用ですわ。ここは裏で特別な約定が執り行われているので、悪魔でも入ることはできます」

「よかったぁ~」

どうやら心配は無用なようだな。

それにしてもさっきからこちらに接近するアザゼル並みの二つのエネルギー反応。

もしかしてその二人かもな。

そして俺とイッセーは朱乃さんの案内のもと、鳥居をくぐりしばらく歩くと立派な神社の本殿が建っていた。

年期は感じるがしっかりと定期的に掃除や手入れがされているので綺麗だ。

「朱乃さんはここに住んでいるんですか?」

「ええ。先代の神主が亡くなった後、無人になったこの神社をリアスが私のために確保してくれたのです」

なるほど。

そして俺は先ほど感じた二つの気配がこちらについたのを感じる。

「そちらの方々。一人が赤龍帝でもう一人がコカビエルを倒した青年ですか?」

「その様ですね。ミカエル様」

空を見上げるとそこには端正な顔立ちをした青年と誰もが見たら思う絶世の美女がいた。

その二人はローブを着ており頭部に天輪を浮かばしていた。

そして、背には十二枚の黄金の翼。

どうやら四大熾天使の二人のようだな。

しかも計測するにアザゼルと同格なのが分かる。

しかし女性のほうをイッセーは鼻の下を伸ばしながら見ていた。

まあ、おそらく胸が大きいのが原因だろうが…。

「はじめまして赤龍帝、兵藤一誠君。コカビエルを倒した青年神無月シン君。私はミカエル。天使の長をしている者です。そして―――」

「私は熾天使の一人ガブリエル。あなたと話したくて参りました」

予想通り天使の幹部クラスだった。

しかしにガブリエルと名乗った女性のほうは、どうやら俺に目的があるらしい。





―○●●●●○―





さて、今俺は神社の一室で熾天使の一人ガブリエルと相席している。

イッセー、朱乃さん、ミカエルはどうやらイッセーに渡すものがあるらしく本殿へと行った。

おそらく反応から察するに聖剣の類だろう。

しかもエクスカリバーとまではいかないがかなりの上位に力を宿した聖剣のようだ。

まあ、これは置いといて今は―――。

「で、俺にどのような用件で来たのでしょうか?天使でも最上位に位置する熾天使ガブリエル殿」

本来ならミカエルがイッセーにものを渡す用件だけだったのだが、どうやらあの堕天使の総督が俺の情報を天使側に送ったららしく、そしてその情報を見てガブリエルが俺に興味を持ったようだ。

まったく余計なことをしてくれるあの総督は。

てか、こっちから話しかけているのになんで相手は沈黙しているんだ?

あっちから用件を持ってきたのに……。

すると、ようやくガブリエルの口がうごいた。

「あなたにある用件は一つだけあります」

そして一拍開けて話し始めた。

「あなたは、あの時の三天龍を倒した『緋き結晶の英雄』なのですか…?」

その”件”か。

まったくどうしてこの世界の頂上の存在たちはこうも変なところを突いてくるのか―――。

まあ、相手の考えがどうあれ俺は『今の俺が出せる答え』を出すしかない。

「その答えに関しては否定させていただきます。何せあの英雄が現れたのは100年以上前の出来事です」

「――では、あの力は一体何なのですか?どうにもあの『緋き結晶の英雄』の力と戦い方が酷似しています。これはあの時私は間近で英雄を見ましたから」

「この力は…『願い』」

「え…?」

「これは、俺が自分の欲望を現実にするために得た力です。その自分の願いを叶えるために得た力です。まあ、今じゃそれも叶い平和に生活していたんですが……」

「そ、そうですか…。その失礼なことを聴いてしまってすみません」

まあ、あまり聞くもんじゃないしな。しかも俺が17歳とわかっていてあの質問。

だがまだ話すわけにはいかない。

―――目的である元凶を見つけ出すまでは。

それにしても先ほどから質問を聴くとえらく『緋き結晶の英雄』にこだわっているな。

もしかして―――。

「もしかしてガブリエル殿は『緋き結晶の英雄』に好意を持っているんですか?」

「えっ!?―――。それはそのぉ~~~////」

俺の質問に急に顔を赤くするガブリエル。

まったくリアス部長やイッセーみたいにわかりやすい反応だな。

まあ、彼女も天使とは言えど女性だからな。恋心を持っていても不思議ではないだろう。

てか、先ほどのまでの厳格な雰囲気から急に空気がおっとりし始めたぞ…。

「まあ、どの時代英雄に行為を抱くのは当然ですからね。それにあなたは『緋き結晶の英雄』の雄姿を直接見ていましたからね」

「う~。なんでわかったんですかぁ~、今までミカエル様以外に気づかれたことはなかったんですよ~」

まったく…。どうして俺の周りは緊張した空気を濁す存在が多いだろうか。

まあ、これはこれでいいか。

「とりあえず話がこれ以上ないなら俺は帰りますね。今日は予定があるので」

「すみません。私の私情であなたの時間を奪ってしまって」

「いえ、熾天使の一人と会話できただけでも俺にとってはいい思い出でしたよ」

「そ、そうですか…」

俺は立ち上がり部屋を出ようとすると…。

「あなたは、今回の会談に出席するんですか?」

出席…か。

一応俺にとっては三大勢力の力を一気に知れるまたとない機会だが、正直ここまでの経緯だとほとんどの上級クラスが俺の存在を知ろうとしている。

はっきり言って現状まだ”元凶”がはっきりしていない今俺の本当の情報が露見するのは極力避けたい。

とりあえず主任とスカーレットと考える必要性があるな。

「それは当日わかることです。では、また逢う日まで」

そして俺はそのまま神社を後にした。

しかし帰り道イッセーがリアス部長に耳を引っ張られながら帰っていたのが途中見えたが一体何があったんだ?














 
 

 
後書き
どうも革命者です。

さてまた更新が遅れてしまいました…。

実は私の上司が熱中症で倒れてしまい私と同僚と部下たちで上司が野化した分の仕事をしていてなかなか時間が取れずにいました。

私の上司はしっかりと仕事をこなす人で面倒見がよくとてもいい人なんですが、頑張りすぎるところがありまして今になっています。

ですが何とか仕事がひと段落付き明後日には上司が復帰するので何とか更新スピードをあげれそうです。

これからも応援よろしくお願いします。


 
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