嘘をつくから
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オルフィス
「僕は、オルフィスの様な存在になりたい」
「オルフィスのような交友関係が、一番望ましいきがするの」
「私とあなたはオルフィスくらいしかわかりあえてなかったのね」
「人の心は、オルフィスのように繊細だ」
オルフィスとは、砂時計の上と下をつなぐくびれ部分の事
この美しいカタカナは、決して多くは使われない
むしろ知らないまま死んで行ってしまう人の方が多い
だが彼らはその言葉を使った
他に言いようがない、望みや絶望を
オルフィスは、細く可憐だ
美しい体形を砂時計型と言うように、オルフィスは図りしれない美を持ち得ている
しかし危うさも同じだけある
力をこめたら折れてしまうかもしれない
もし折れてしまったら、その砂時計は永遠に意味を失う
だが彼らはその言葉を使った
はっきりと言葉にはしたくないと思うことを
砂が少なくなることは無く、多くも落とさず
砂をせき止めることなどできもしないが、一定の速さを保ちつつ
彼らは宇宙の神秘を知っている
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