恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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286部分:第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその一
第二十四話 劉備、剣のことを聞くのことその一
第二十四話 劉備、剣のことを聞くのこと
劉備の元にだ。今は兵も集まってきていた。
「凄くなってきたよな」
「うむ」
関羽が馬超の言葉に応えていた。
「将だけでなく兵達もな」
「何か劉備殿が来てから凄くなってきてないか?」
「あの方には人を集めるものがあるようだ」
こう言う関羽だった。
「どうやらな」
「人をか」
「そうだ。その人間性故か」
関羽は人が来る理由をそこに求めた。
「何か。傍にいるとな」
「そうだな。落ち着く」
趙雲もいた。
「あの方の傍にいるとそれだけでな」
「そういえばそうだな」
ここで馬超も納得した顔で頷いた。
「あたしも。何か一緒にいたくなるな」
「鈴々もなのだ」
今度は張飛だった。
「あの人と一緒にいたいのだ、ずっと」
「ええ。若しかしたらあの人は」
黄忠も言う。
「大事を果たせるかも知れないわね」
「血筋だけではありませんね」
孔明は劉備のその血統について言及した。その皇室ということをだ。
「その心で」
「力や頭脳ではなく、か」
「そうしたものはどうとでもなりますから」
孔明はそれについては大きく見てはいなかった。
「それはあの方を慕う者がすればいいのですから」
「力や頭は必要ないのだ?」
「はい、確かに最低限は必要ですが」
孔明は一応張飛にこうは述べた。
「ですが。人をまとめ大事を果たすにはです」
「そうね。人を惹き付けて離さないものね」
黄忠はまさにそれを指摘した。
「それが必要になるわ」
「実際に今もです」
また孔明が言った。
「こうして多くの将兵が集まってきています」
「俺達も何かな」
テリーも来た。
「あのお嬢ちゃんは好きだぜ」
「見ていると危なっかしいんだけれどな」
「それが余計にだろうか」
ジョーとアンディもいる。
「力にならせてもらいたいってな」
「そう思うからだろう」
「はい、私達もそれは同じです」
孔明はにこりと笑ってテリー達のその言葉に応えた。そのうえでテリーに何処か似ていてより精悍な、金髪に青い目の黒いシャツとズボン、それに赤いジャケットの青年を見た。
「貴方もですか?ええと」
「ああ、ロックだ」
彼は自分から名乗ってみせた。
「ロック=ハワードだ」
「そうでしたね、ロックさん」
「ああ」
「貴方も劉備さんは」
「嫌いじゃないな」
ロックは微笑んで孔明のその言葉に応えた。
「癒されるっていうのか?俺のあまり知らない感情だがな」
「では貴方も」
「ここにいていいか?」
逆に孔明達に対して問うロックだった。
「テリーと一緒にな」
「はい、勿論です」
孔明はにこりと笑ってロックのその言葉に応えた。
「是非。ご一緒に」
「よし、それじゃあな」
「御願いしますね」
「本当に。色々な人が集まってきていますね」
ナコルルの言葉である。
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