ドリトル先生と悩める画家
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第七幕その三
「そうなるよ」
「そうなんだね」
「こうお話すればわかってくれたかな」
「うん」
王子は先生に微笑んで答えました。
「そうお話してくれたらね」
「それは何よりだよ。じゃあね」
「太田君についてはね」
「これからだね」
「どうなるかね」
それはというのです。
「わかってくるよ」
「そうなんだね」
「そしてね」
「そして?」
「太田君は何かね」
先生は次の論文を書く用意をしつつ王子にお話しました。
「きっかけを掴められれば」
「それでだね」
「スランプから脱出出来るんじゃないかな」
これが先生の見立てでした。
「そう思うけれどね」
「そうだといいね」
「だから色々なものを観ることはね」
「いいんだね」
「うん、そして描くこともね」
それもというのです。
「いいよ」
「何でもすることだね」
「それはとてもいいことなんだ」
「よく無駄なあがきとか言うけれど」
「いやいや、何かをすることがね」
そのこと自体がというのです。
「いいことなんだ」
「それが実を結ぶから」
「絶対にね」
だからというのです。
「そうするといいんだ」
「そう言えるのが先生だね」
「僕だっていうんだ」
「そう、そこでそう言わなくて」
そしてというのです。
「何もしないままでいる人もいるから」
「努力しないでだね」
「他のやってる人を言う人がね」
「僕はそうしたことはしないよ」
「やるんだね」
「自分が出来ないことはあるけれど」
例えばスポーツです、先生はとにかく身体を動かすことは苦手です。もうそれはどうしようもないことでもあります。
「それでもね」
「やれることはだね」
「何でもすることのがね」
「先生だね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「僕なんだ」
「そういうことだね」
「そう、だから太田君が僕のところに来てくれたら」
「お話させてもらうんだね」
「そうだよ」
まさにというのです。
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