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ドリトル先生と悩める画家

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第六幕その四

「日本、そして他のアジアの国々も」
「そのことは素晴らしい」
「複数の宗教、神仏が共存していることは」
「そう思います、そうしたこともです」 
 先生はさらに言いました。
「素晴らしいことです、そしてその素晴らしいことを」
「さらにですね」
「学ばれたいのですね」
「そう感じています、ではこれからも」
「はい、拙僧達でよければ」
「お話させて頂きます」
 住職さんも神主さんも笑顔で応えてでした、先生に仏教や神道のことをお話するのでした。そしてそのお話の後で、です。
 先生は一旦研究室に戻りますがその先生に動物の皆がお声をかけます。
「先生は宗教も勉強してるね」
「それも色々な宗教をね」
「キリスト教だけでなくて」
「仏教や神道もね」
「確かにね」
 ポリネシアが言いました。
「日本て色々な宗教があるね」
「そうだね、キリスト教だけじゃないから」
 チーチーはポリネシアに続きました。
「沢山の宗教があるね」
「天理教もあるし」
 ダブダブは今回はお話出来なかったその宗教のことをお話に出しました。
「他にも一杯あるんだよね」
「仏教の宗派って幾つあるの?」
 ホワイティはこのことについても考えました。
「一体」
「神道の神様は八百万?」
 ガブガブは神道のことをお話しました。
「物凄い多さね」
「神様が一柱じゃないことはわかっても」 
 ジップはキリスト教を軸にして考えています。
「神様も仏様もが凄いね」
「神も仏も敬え」
「しかも住職さんと神主さんが仲がいいなんて」
 チープサイドの家族もこのことが信じられないです。
「そこに天理教の会長さんにカトリックの神父さんとプロテスタントの牧師さんも入って」
「一緒にボランティアしたりお酒飲むなんて」
「何かね」
 老馬も言うのでした。
「日本って凄い国だね」
「こんなに沢山の宗教が仲良くしているなんて」
「こうした面でも凄い国だね」
 オシツオサレツも二つの頭で思うのでした。
「何時見てもね」
「それが普通だなんてね」
「神父さんと牧師さんを一緒だって考えている人多いし」
 日本ではとです、トートーは言いました。
「それもかなりのことだね」
「うん、違うんだけれどね」
 先生も神父さんと牧師さんの違いを指摘しました。
「かなり、けれどね」
「日本ではね」
「キリスト教だから一緒って考えてるよね」
「カトリックもプロテスタントも」
「ひいては正教も」
「そこも凄いよ、日本はどの宗教も受け入れているんだ」
 その中にというのです。
「キリスト教には時間がかかったけれどね」
「江戸時代は駄目だったんだよね」
「中々受け入れなかったんだよね」
「切支丹禁止とか言って」
「踏み絵もさせていたんだったね」
「さっき住職さん達とのお話で出たけれどね」
 実際にというのです。
「江戸時代が終わるまではキリスト教は禁止されていたんだ」
「そして明治になってからだね」
「それが終わったんだね」
「キリスト教も信じられる様になった」
「そうなんだね」
「そうだよ、そして今に至るんだ」
 そうなったというのです。 
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