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『記憶』

作者:零那
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『輝き』



一歩、また一歩、踏み出してみた。
深く長い闇を、ようやく抜けた。
もう少しで君に辿り着く。

僕が君を守るから。
例えば土砂降りだって、嵐だって、守りきってみる。
強く在れる僕なんだ。

僕が沈んでると君は曇りの無い笑顔をくれた。
僕の笑顔はぎこちないけど、君を守る為なら笑えるよ。

たとえ僕が死んだって君が笑ってるなら其れでいい。
君を守れるなら善人でも悪人でも成りきってみせる。
悲しまないで、だって守るってそういうものだから。

2人で見た景色は何より輝いてた。
でも、僕には君が眩しかった。
其の輝きを失って欲しく無かった。

共に語った未来も、共に泣き、嘆いた悲惨な過去も、最後には笑えたりした。
2人だったから笑えたりした。
2人だったから目の前の景色も輝いてたのに...


 
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