恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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231部分:第二十話 公孫賛、気付かれないのことその七
第二十話 公孫賛、気付かれないのことその七
「茸を食べて」
「いや、何か急に周りでお祭りがはじまってさ」
馬超は食べてからの話もする。
「それでさ。鼠や家鴨が出て来て一緒に踊っていたら。気付いたらなんだよ」
「そのネタは危ないですから止めて下さいね」
香澄がすぐに注意した。
「洒落になりませんから」
「ああ、そうなのか」
「私達の世界では禁句です」
言いながら饅頭を食べている。
「そう、絶対に」
「そうか。まあそれでな」
「はい、それで」
今度は劉備が応える。
「どうなったんですか?」
「星に引っこ抜かれて助かったんだよ」
「そうだったんですか」
「いやあ、よかったよ」
馬超は笑顔で話す。
「許緒の真似したんだがやっぱり危なかったみたいだな」
「全く。お姉様って」
馬岱も呆れる顔になっている。
「相変わらず脳筋なんだから」
「何かジョーさん思い出すな」
「そうだな」
草薙と二階堂は馬超の話を聞いて述べた。
「あの人もそうしたことするからな」
「普通にな」
「そうだな。それでだが」
ここで話したのは大門だった。
「その茸は何なのだ?」
「その茸は明らかに毒茸ですね」
孔明が話す。
「食べると幻覚症状が出てそのまま仮死状態に置かれて栄養を取られてしまいます」
「げっ、そんなにやばい茸なのかよ」
「はい、そうなんですよ」
「そうだったのか。やっぱりやばいよな」
「はい、本当に運がよかったです」
当然馬超に対する話である。
「翠さん、よかったですね」
「ああ、本当にな」
「そうですね。それでなのですが」
話が一段落したところでナコルルが言ってきた。124
「敵はいましたか?」
「敵なのだ?」
「はい、それは」
「それは今のところいなかったのだ」
「それはな」
張飛と馬超はこのことはしっかりと話した。
「北は今のところ静かなのだ」
「何の問題もないぜ」
「そうですか。それは何よりです」
ナコルルはここまで聞いて微笑んであらためて一同に話した。
「それで朝廷の軍ですが」
「そろそろですか?」
「ママハハを飛ばして確かめたのですが今こちらに順調に向かっているとのことです」
こう一同に話す。
「この桃家荘にです」
「そうか、それならいいがな」
関羽はそれを聞いて微笑んだ。
「では我等は今のうちに」
「はい、ここの整備を完成させましょう」
最後に孔明が言う。そうしてだった。
曹操と袁紹達が来たその時にはだ。完全にその整備を終えていた。二人は桃家荘に入ってまず関羽達を見つけて馬上から声をかけるのだった。
「久し振りね」
「元気そうで何よりですわ」
「うむ、貴殿達こそな」
関羽は右手の拳を顔の前で左手の平に当てて挨拶をした。
「達者な様だな」
「ええ。それでこれから薊に向かうけれど」
「ここも基地になりますのね」
「はい、そうです」
今度は劉備が出て来て話す。
「ここも前線基地と補給基地になります」
「そう。見たところ」
曹操はその城壁と壕、そして中を門のところからざっと見回したうえで述べた。
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