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ドリトル先生と悩める画家

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第四幕その十三

「かなりいいと」
「晴れが多いわね」
「まあ日本も雨が多いけれど」
「台風も来るしね」
「それがあるけれど」
「イギリスよりは雨の日が少ないね」
 そうだというのです。
「このことも太田君にとっていいかな」
「そうかも知れないね」
「それじゃあね」
「そのお天気のことも考えて」
「そのうえでだね」
「太田さんのスランプ脱出を助けさせてもらうのね」
「そうさせてもらうよ、何か今回は」
 ここで気付いた様な笑顔になって言う先生でした。
「お医者さんらしいかな」
「ああ、どうも最近先生お医者さんってことしてなかったからね」
「講義とか以外にはね」
「こうしたカウンセリングみたいなこともね」
「やってなかったね」
「だからそこも気になったよ」
 こう動物の皆にお話するのでした。
「じゃあ今回はお医者さんとしてね」
「やっていくのね」
「何か動物学者とかそうしたことでやることが多かったけれど」
「それでもだね」
「今回はお医者さんね」
「その立場でやっていことになりそうだね」
 笑顔でお話するのでした。
「では絶対にね」
「太田さんのスランプを抜け出る」
「その手助けをさせてもらうんだね」
「じゃあ及ばずながら私達も」
「お手伝いさせてもらうね」
「頼むね、今回も」
 先生は皆の声も笑顔で受けました。
「大変だろうけれどね」
「それでもね」
「ちゃんとやっていきましょう」
「何があるかわからないけれど」
「最後の最後まで」
「そう、人は絶対に見捨てたり切り捨てない」 
 先生はご自身の信条の一つも言葉に出しました。
「それは人として間違ってるからね」
「それも先生のいいところだよ」
「そうしたことは絶対にしないから」
「人を見捨てることも切り捨てることもしない」
「そのこともね」
「そういうことは人として間違ってるからね」
 だからというのです。
「しないからね」
「そんな先生だからね」
「皆が慕うんだよね」
「他の人にそんなことしないから」
「絶対にね」
「そうされたら嫌だよね」
 見捨てられたり切り捨てられたらです。
「だからしないよ、裏切ることもね」
「そうした人だからね」
「だからこそ僕達も一緒にやっていってるからね」
「一緒に暮らしてるね」
「そうしてるんだよね」
 皆は先生のそうしたところも慕っているのです、そうしたお話もしてでした。先生は皆と一緒に太田さんのスランプ脱出の手助けをしようというのでした。 
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