恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
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179部分:第十六話 孫策、刺客に狙われるのことその三
第十六話 孫策、刺客に狙われるのことその三
「そこまでの力があれば」
「死んだことにはなってるけれどね」
「物凄く強くてしかも切れ者だったから」
「サウスタウンですかあ」
陸遜は少し憧れる様にして述べた。
「私も一度行ってみたいですねえ」
「そうですね。物騒ですけれど楽しそうな街ですよね」
周泰もにこやかに笑って述べる。
「そこも」
「ですよねえ。だから一度」
「私も行ってみたいわ」
孫尚香も言ってきた。
「アメリカって国自体にね」
「それより御前は家出から帰るのだ」
張飛がその彼女に言う。
「全く。家出するお姫様なんて何処のお話なのだ」
「ここにあるぞーーー」
馬岱が冗談で言った。
「ここのお姫様だよ」
「そうですよお。今度から駄目ですよお」
「怒られますよ」
陸遜と周泰がここで主の娘に言ってきた。
「張昭さん達に」
「物凄く」
「大丈夫よ」
しかし孫尚香は腕を組んで言う。
「こんなことで怒られたりしないわよ、あの二人にも」
「張昭殿といえばだ」
「そうだな」
「天下に鳴り響いた石頭だよな」
関羽、趙雲、馬超がここでひそひそと話す。
「揚州の三長老の筆頭格としてな」
「相当おっかないと聞いたが」
「どうなるかな」
しかももう一人いる。そしてであった。
「小蓮様!」
「一体何処に行っておられたのですか!」
玉座の左右からだった。厳しい声が響いた。
「それでも孫家の姫様ですか!」
「これでは民に示しがつきません!」
金髪を膝のところまで伸ばした緑の垂れ目の妙齢の美女がいる。背は高く青い深いスリットが左右まで入った服を着ている。ガーターは白である。左目の目尻に黒子がある。
左側には銀髪で青い目の少し吊り目の美女がいる。やはり妙齢である。口元が引き締まっている。髪は上で束ね耳には赤いイヤリングが数個ずつある。緑のスリットの深い服を着ていてガーターは赤である。睫毛が長い。
その二人がだ。孫尚香に対して叱責の言葉を浴びせていた。
「全く、これではです」
「孫堅様が見ておられたらどう仰る」
「そもそもです、私達はです」
「小蓮様にもしものことがあれば」
「ま、まあそれ位でね」
玉座に座る孫尚香と同じ紫の髪と青い目の美女が言った。目は吊り目であり如何にも気の強そうな感じを受ける。額には模様があり肌は褐色だ。髪は膝のところで切り揃えている。濃紫のドレスは袖が広くスリットが深い。胸がかなり大きく誇張されている。
「いいんじゃないかしら」
「そうね。小蓮も反省しているでしょうし」
玉座の美女のすぐ横に立つこれまたかなり長い紫の髪に真面目そうな強い青い目を持つ美女だった。歳は玉座の美女よりもやや若そうである。。肩のところが白くなっておりワンピースの、前が大きく開いた赤い服を着ている。臍のところが露わになっていてブーツは白だ。三角の帽子を被っておりやはり額には模様がある。
その二人がだ。妙齢の二人の美女に対して言うのである。
「許してあげましょう」
「これ位でね」
「全く、孫策様も孫権様も」
「お甘いのですから」
二人はその孫策と孫権の言葉に溜息と共に言うのだった。
「ですから小蓮様がです」
「何時まで経ってもこのままなのです」
「この二人があれか」
「そうだな。揚州三長老のうち文を司る二人」
孫尚香の後ろに控えたままの関羽と趙雲がここで話す。他の面々もそこに横に並んでいる。
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