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ハイスクールD×D キングオブハジケリスト兵藤一誠

作者:unnown
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第二十三話 スプーン無双

 
前書き
今回あの男がまさかの大活躍!!? 

 
-パーティーから1週間後、レーティングゲーム会場-

「よぉイッセーじゃねえか!!久しぶりだなおい!!」

「久しぶりですね帝釈天さん。しかし驚きましたよ、悪魔嫌いの貴方が此処に来るなんて。」

「ぶっちゃけ来る気無かったんだがお前が出るって聞いて来てやったんだよ。」

「へぇそうなんですか。」

「・・・・・・・もしやと思ってたが帝釈天とも親交があったのか。」

「恐ろしすぎる人間だな。」

レーティングゲーム会場内のVIPルーム近くで雑談をしてるイッセーと帝釈天を見かけた貴族悪魔がそんな事を呟いている。何故他神話の帝釈天がいるのかというと今回行われる若手悪魔同士のレーティングゲームでは他神話のお偉方を招待してるからだ。ついでに言うとハーデスも招待を受けている

「今日は俺が個人的に仲良くしてるリアス・グレモリーとソーナ・シトリーの試合なんですよ。」

「ああ、確か赤龍帝眷属にしたヤツとヴリトラの神器の保有者を眷属にしてるヤツだったか?」

「後者は知らないですけど前者はそうですよ。」

此処で説明するとソーナの兵士である匙は五代龍王の一角であるヴリトラの一部を封じた神器の保有者なのである

「まぁどちらにしろお前が出るまでの前座である事に違いは無いがな。」

「あ、久しぶりですねハーデスさん。」

「ファッファッファッ、久しぶりだなイッセー。」

そこにやってきたハーデスとあいさつを交わすイッセー

「そんじゃVIPルームへ行きましょうか。」

「だな。」

「そうするとしよう。」

そうして3人はVIPルームへ向かったのであった。え?何でイッセーがVIPルームにって?そりゃ彼の交友関係とかが主な理由に決まってるじゃないですか


















-リアスVSソーナのレーティングゲーム開始から5分、レーティングゲームエリア-

誠治はこの時が来るのを待っていた。何故かって?今まで自分がする筈だった活躍をイッセーに奪われこれと言って良い活躍が出来なかったばかりか「今代の赤龍帝は人間の兄に劣る無能」なんて囁かれるという屈辱を味わっていたからだ。だがこのレーティングゲームはイッセーは介入しない、つまりこれまでの雪辱を晴らす事が出来ると誠治は考えたのだ。神器に宿ってるドライグとの意思疎通は1週間の修行を経てもなお向こうが拒んだおかげで未だに出来ずじまいだが彼には特典として得た固有結界〝無限の剣製”がある。何故か投影した武器の性能が本家エミヤよりかなり劣っているが〝赤龍帝の籠手”の能力である倍加を使えば問題は無いと誠治は判断していた。はっきり言って誠治は自身が持つこの2つの力があればソーナ陣営を倒す事など容易だと考えていた。現に先程ソーナ眷属の兵士1人と戦車1人を撃破したのだ。この調子で出来るだけ多くのシトリー眷属を撃破すれば名誉挽回も容易いと内心ほくそえんでいたその時




『リアス・グレモリー様の戦車1名戦闘不能!!』

「なっ!!?」

突如味方である白音が脱落したアナウンスが響き驚愕する誠治

「(馬鹿な!!?いくらバランス調整が掛けられてるからって相手陣営に白音を倒せるだけの実力者がいるわけが無い!!!)」

余談だが誠治以外のオカ研メンバーは前回のホスト擬きとの対決前の修行を終えた時点で原作よりかなり強化されこの1週間の修行でもかなり強化されている。例えゲームバランスの為の調整がされてるからといって簡単に負けるわけがないと誠治が思っていたその時誠治の前に姿を現した人物がいた

「次はお前だな兵藤弟。」

そう、現れたのはシトリー眷属の兵士である匙であった

「次は?・・・・・・まさか搭城さんを倒したのは!!!」

「そう、この俺だ。制限がかかってるとはいえ多少は出来る様だったがそれでも俺の敵じゃあ無かったぜ。」

その聞き捨てならない発言に誠治はすぐに反応した

「どういう意味だ?まさか塔城さんが貴方より弱いとでも言うんですか?」

「そういう事になるな・・・・いや、この際はっきり言おう。このゲーム、たとえお前たちに制限がかかってなかったとしてもこの俺がいる時点で勝利の栄光は会長にあるのだ!!!!」

匙のその言葉に誠治の怒りが頂点に達した

「その思い上がり公開させてやる!!!〝投影”!!〝干将莫邪”!!!」

瞬間、誠治は〝赤龍帝の籠手”を発動すると同時に姉妹剣〝干将莫邪”を投影した

「そんな鈍で勝てるとでも思ってるのか兵藤弟。」

「これだけじゃない!!!」

≪Boost!!≫×5

そう言って投影した〝干将莫邪”に倍加を5回かける誠治

「僕の投影と〝赤龍帝の籠手”の組み合わせを前にしても余裕でいられると思うなよ!!!」

そう叫びながら匙に斬りかかる誠治







ガキィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイインッ









「・・・・・・・・・・・・え?」







だが誠治の渾身の一撃は・・・・・・・・・・・・・1本の〝スプーン”で防がれたのであった

「(そんな馬鹿な!!!!倍加をかけたこの剣の一撃をスプーン1本で!!!?いや、それ以前にコイツの武器は〝黒い龍脈(アブソーブション・ライン)”の筈!!!)ス、スプーン?ヴリトラの神器はどうしたんですか?」

動揺しながら匙に問いかける誠治





















「ヴリトラ?・・・・・ああアレか。はっきり言って〝使う必要無い”んだよねアレ。俺にはこれがあるんだからな・・・・・・・・・・・・・・・・スプーン真拳奥義〝スプーン流星拳”!!!!!」





ドガガガガガガガガガガガガガッ




「グァアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!?」

匙が叫んだ次の瞬間、無数のスプーンが流星の如く誠治に襲い掛かり誠治はそれによって吹き飛ばされるのだった

ドシャアアッ

「ガハッ!!・・・・・ば、馬鹿な・・・・・・スプーン真拳?」

「その通り、これこそが俺の真の力・・・・・・・〝スプーン真拳”だ!!!!」
















「ば、馬鹿な!!!!!!?」

「ソーナ・シトリーの眷属が兵藤一誠やセラフォルー様、サイラオーグ・バアルと同じ真拳使いだっただと!!!?」

会場で観戦していた悪魔達が驚愕の声をあげる。無理もあるまい、まさか若手悪魔の眷属に真拳使いがいるなど想像できるわけが無いのだから

「へぇ、アイツ真拳使いだったんだ。それも結構強力な。」

「ファファファファ、これは少しは面白くなりそうだな。」

「ああ、コイツは良い退屈しのぎになりそうだな。」

彼等に対してVIPルームの3人は平常運転だった




















「スプーン・・・・・・真拳?それがお前の真の力?」

「そうだ兵藤弟。このスプーン真拳こそが俺の本来の力。神器なんてこのスプーン真拳の前じゃガキの玩具程度の価値しか無いのだ!!!!」

先の一撃で満身創痍になった誠治の言葉にそう答える匙

「神器が玩具?そ、そんな馬鹿な事があるわけないだろ!!!神器は神が作った物なんだぞ!?それが真拳とかいうわけわからない力に劣るわけがあって堪るか!!!」

「劣るさ。所詮神器や神滅具は神が作った物、その力には限りがある。だが真拳は違う!!!よのあらゆる法則を超越し無から有を生み出し果てには世界にすら干渉する事すら出来る!!!神器なんかとはあらゆる面で格が違う!!!次元が違う!!!高みが違うのだぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

誠治の言葉に匙がそう叫び替えした時

「誠治君大丈夫かい!!!」

「此処は私達に任せろ!!!!」

佑奈とゼノヴィアが加勢に現れたのであった

「2人がかりか、面白い相手になってやる!!!!」

「甘く見ないでよ!!〝魔剣創造”!!!!」

「舐めるな!!!デュランダル!!!!」

2人はそれぞれ魔剣と聖剣で斬りかかるが

「何の!!!スプーン真拳奥義〝スプーン星雲(ネビュラ)ローリングスプーンディフェンス”!!!」

ギュォオオオオオオオオオオオオオオッ

「な!!?」

「くっ!!!?」

その瞬間、無数のスプーンを螺旋状に回転させ全身を覆い2人の攻撃を弾くのであった

「無駄だ、この〝スプーン星雲(ネビュラ)”は攻防一体の鉄壁の防御陣!!如何なる攻撃もこの防御を破る事は不可能!!!!」

「本当にそうか試させてもらうよ!!!」

そう叫んだ佑奈は禁手を発動させようとするが

「させるか!!!スプーン真拳奥義〝星雲(ネビュラ)スプーン”!!!」

それよりも先に匙が佑奈に向けて無数のスプーンを放つ

「くっ!!!」

それに対して佑奈は素早く回避するが

「何!!!?」

スプーンは瞬時に軌道を変え佑奈を追尾する

「無駄だ!!この〝星雲(ネビュラ)スプーン”は例え相手が何光年彼方にいようとも必ず追跡し攻撃する・・・・・・逃げる事は不可能だ!!!」

「そんな・・・キャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」

「佑奈!!!!」

匙の言葉に驚いた隙を突かれた佑奈は〝星雲(ネビュラ)スプーン”の直撃を受けてしまいそのまま粒子となって消えた

『リアス・グレモリー様の騎士1名戦闘不能!!!』

「おのれ!!佑奈の仇!!!!」

そう言って匙に斬りかかるゼノヴィア

「甘いぜ!!!スプーン真拳奥義〝聖なるバリアスプーンフォース”!!!」

「グァアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

瞬間、スプーンのバリアが張られると同時にゼノヴィアの放った一撃がそのまま彼女に返され彼女もまた粒子となって消えるのだった

『リアス・グレモリー様の騎士1名戦闘不能!!!!』

誠治は目の前で繰り広げられた光景を理解する事が出来なかった・・・・・・・自身の渾身の一撃をスプーン1本で防がれ、わけのわからない攻撃で大ダメージを負わされ目の前で2人の眷属仲間があっという間に倒されたのだから仕方ないだろう

「こんな・・・・・こんな事があって良いわけが無い!!!!」

「現実逃避か・・・・・まぁどうでも良い事だ。所詮お前は俺の野望成就の為の踏み台に過ぎないのだからな!!!」

「野望?(ソーナ・シトリーとできちゃった婚するってアレか?あんなのを野望扱いする奴に僕はこんな無様を晒したって言うのか!!!?)」

「そうだ、この俺の野望





























〝スプーン王国建設”の為のな!!!!!」























「ス・・・・・・スプーン王国?」

予想の遥か斜め上を行く答えに誠治は一瞬思考が止まってしまった

「そうだ!!そこではスプーンこそが至上!!!スプーン以外の食器で食事をする事は一切禁じる・・・・・つまり、米類も麺類も全てスプーンで食するのだ!!!!」

「ふざけるな!!!!米類はともかく麺類をスプーンで食べられるわけないだろう!!!!」

「笑止!!!俺は日頃からスプーンだけで食事をしてるぞ!!!!」


『マジで!!!?』

その言葉に会場の殆どの者達がツッコミをいれたのは仕方ないだろう

「この大いなる野望の礎として・・・・・・散れ!!スプーン真拳奥義〝スプーン昇龍覇”!!!!」

「ぐわぁあああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

そう叫びながら匙は強烈なアッパーカットを誠治に放ちそれを喰らった誠治はそのまま粒子となって消えるのだった

『リ、リアス・グレモリー様の兵士戦闘不能!!』

「ククク、これでまた1歩俺の野望に近づくだろう。」

そう呟きながら匙は次の戦場へ向かうのであった。結果だけ言うとこの後残ったリアスと朱乃でソーナ陣営の戦車1名、騎士1名、僧侶2名、女王1名を撃破するまで至ったが朱乃は匙のスプーン真拳に敗れリアスもソーナとの一騎打ちの末紙一重の差で倒れ一回戦はソーナ陣営の勝利で終わったのであった 
 

 
後書き
今回は此処までです!!!やっちゃいました・・・・・・まさかの匙をオリ真拳の使い手にしちゃいましたよ。真拳の由来は・・・・・・言うまでも無いですね?それでは次回もどうぞお楽しみに!! 
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