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カードファイト!!ヴァンガードG ネクステージジェネレーション

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Turn:48 ハジメVSユウカ

 
前書き
追い込まれてしまったタイガたち
続いて出場したハジメはユウカと対峙する
リンクジョーカーの能力、呪縛に対抗するため全力を尽くすハジメ
一方のユウカも序盤から猛攻を仕掛けてくる
はたしてこの試合の行方は 

 
控室に戻ったマコトは浮かない表情のままベンチに腰掛けた
メグミとのファイト、実力は完全にメグミの方が上だった
だが、ヒールトリガー一枚で状況がひっくり返り、結果的にはマコトが勝った
「勝ったのだから堂々としなさい」
そんなマコトにユウカが声をかけた
「じゃなきゃ、あの子が可哀そうよ」
デッキを手にユウカもコンソールへと向かう

Turn:48 ハジメVSユウカ

ハジメとユウカ、二人のファイターが対峙する
「俺は負けない………このファイトに勝って、タイガにつなぐ」
「そうね、今度はあんな偶然ではなく………完璧に勝つわ」
鋭い表情でハジメを見るユウカ
「「スタンドアップ!」」
「ザ!」
「「ヴァンガード!」」

スターゲートの広大な宇宙空間
星空の下で二体のユニットが対峙する
「錯綜の星輝兵 カーボン!」
「緋色の小獅子 カリア!」

フランス、パリのとある喫茶店
たくさんのファイトテーブルが置かれたこの場所はヴァンガードファイターたちであふれかえっていた
そこのカウンターでグラスを拭く一人の男性、ユウカの父、櫂トシキ
「失礼するよ」
そう言ってカウンターに腰かけたのは整った顔立ちの青年、プロファイターのオリビエ・ガイヤールだった
「こんなところで油を売っていていいのか?」
「それはお互い様だろ、現役のプロファイターが何でこんなところでヴァンガード喫茶なんてやってるのさ」
「俺はここのスタッフだ、リーグは休みだしいても不思議ではない」
涼しい表情のままそう答える櫂に肩を竦めるガイヤール
「僕が言いたいのはそういうことじゃなくて」
「あっ、おい!」
カウンターに手を伸ばしたガイヤールはそこからタブレットを取り出す
「気になるんなら直接見に行けばいいのに」
そう言って彼が櫂に見せた画面には全国大会の決勝の模様を伝える
肩を落とした櫂はガイヤールの手からタブレットを取り返すと彼を睨んだ
「注文は?それとも冷やかしに来ただけか?」
「いつものケーキセット、それから僕にもそれ、見せてもらってもいいかな?」

「ハウエルにライド!カリアは移動!ホワイトライオンをコール」
ホワイトライオンがジンクに飛びかかる
【日食の星輝兵 チャコール】トリガーなし
「さらにカリアのブースト!ハウエルでアタック!」
【紅の獅子獣 ハウエル】トリガーなし
ハウエルの振り下ろした爪がジンクを切り裂く
【日食の星輝兵 チャコール】トリガーなし

「何してんだあいつ、リアガードを呪縛できるリンクジョーカー相手にユニットを並べて」
「そうしないといけない理由があるのよ」
心配そうに見守るタイガに対してメグミが声をかけた
「理由?」
「忘れたの?ユウカさんのGユニット、カオスユニバースの能力」

「スキル発動、ヴァンガード後ろのサークルを選択、相手は手札から1枚をそのサークルに呪縛カードとして置く」
ブロケードインフェルノの後ろに呪縛されたユニットが姿を現す

「そうか、リアガードを空けるとあの能力が」
「そう、あれは空いているリアガードサークルにしか効果のない能力、つまり、ハジメはカオスユニバースが来る前にリアガードを埋めなきゃいけない」

「(くそっ、今の手札じゃ碌な攻撃が出来ねぇ、けど、何とか速攻を仕掛けて)」
「こちらの呪縛が来る前に決める、大方そんなところね」
考えを読まれ動揺するハジメ
「けど、そんな甘い考えで勝てるほどこのデッキ、リンクジョーカーは甘くないわよ、ライド・ザ・ヴァンガード!」
混濁の星輝兵 アイアンが武器を構える、更に無双の星輝兵 ラドンが並び立つ

「ユウカさんも速攻を!」
「リンクジョーカーの呪縛は強力だけど、使えるようになるまで時間がかかる、だからあんたのギアクロニクルと同様に、リンクジョーカーも速攻は苦手なんだけど」
ぎゅっとこぶしを握るメグミ
「そんなに甘くないってことか」

ラドンの放った攻撃がハウエルを直撃する
【風炎の獅子 ワンダーエイゼル】トリガーなし
「アイアンでアタック!」
飛び上がってハウエルに向け剣を振り上げるアイアン
「チェック・ザ・ドライブトリガー!」
【星輝兵 ステラガレージ】ヒールトリガー
「ダメージ回復、パワーはアイアンに」
ハウエルに対して剣が振り下ろされる
【フレイム・オブ・ビクトリー】クリティカルトリガー
「スタンドアンドドロー!ワンダーエイゼルにライド!ホワイトライオンを後ろへ、カリアのブーストでヴァンガードにアタック!」
攻撃に使えるユニットを引くことのできなかったハジメはそのまま突っ込んでいく
「ドライブチェック」
【風炎の獅子 ワンダーエイゼル】トリガーなし
アイアンに炎を纏った剣が振り下ろされた
【真空に咲く花 コスモリース】トリガーなし
「カリアのスキル、エリオとワンダーエイゼルをスペリオルコール」

「お、珍しいな、あいつがあの能力使うと大抵一枚トリガーが混ざってるけど」
「これなら次のターン攻撃に移れる………けど」

「私にその手は通用しない、ライド・ザ・ヴァンガード!星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン!」
咆哮を上げるカオスブレイカーに身構えるワンダーエイゼル
「スキル発動、手札からネビュラ・キャプターを捨てエリオを呪縛」
ホワイトライオンの前、ブーストのいるエリオを封じ込めるカオスブレイカー
エリオは味方を増やし連続攻撃を可能にできる能力を持っている
ユウカはそれを警戒して呪縛してきた
「ラドンでアタック!」
「ワンダーエイゼルでインターセプト」
ラドンの放った砲撃をインターセプトしたワンダーエイゼルが剣で跳ね除けた
「カオスブレイカーでアタック!」
更に鎌を振るったカオスブレイカーの放った攻撃がワンダーエイゼルに迫る
「ドライブチェック」
【星輝兵 ネビュラ・キャプター】ドロートリガー
【星輝兵 カオスブレイカー・ドラゴン】トリガーなし
ワンダーエイゼルにカオスブレイカーの攻撃が直撃する
【エアレイド・ライオン】クリティカルトリガー
「今度はこっちの番だ!灼熱を纏いし戦士、その輝ける力で絶望の民を希望へ導け!ライド!」
炎の中から姿を現したブロンドエイゼルがカオスブレイカーを見据える
「さらにワンダーエイゼルをコール!スペリオルクロスライド!光輝の獅子 プラチナエイゼル!」
プラチナエイゼルが力強い瞳でカオスブレイカーを見据える

「エイゼルとカオスブレイカーか………」
その様子を遠いフランスの地から見ていた櫂はふと呟いた
「何かあるのかい?」
「ああ、少しな」
そう言って紅茶をガイヤールに差し出す櫂
「(この組み合わせは偶然か、それとも………)」

「ホワイトライオンをコール!スキルでソウルチャージ!ダメージ一枚追加、更にハウエルをコール!ソウルチャージ!カウンターチャージ!」
ソウルに入ったのはエリオとプリデリー
ダメージに置かれたのもゴルボドゥクでトリガーはない
ダメージゾーンにある二枚のトリガーのうち一枚はホワイトライオンの効果で山札に戻せる、これなら
「行くぜ!俺は絶対にこの勝負、負けるわけにいかないんだ!」
「(負けるわけにいかないのはこちらも同じ)」
そう言って自身の盤面を見つめるユウカ
「(そう………このデッキを手に取った時から、私は)」
[chapter:次回予告]
チームのためにも負けられないハジメ
デッキに込めた強い思い
そして自らが見据えるその先を目指すユウカ
二人のファイトはどのような結果を生むのか
turn:49 星輝兵の罪 
 

 
後書き
次回予告
チームのためにも負けられないハジメ
デッキに込めた強い思い
そして自らが見据えるその先を目指すユウカ
二人のファイトはどのような結果を生むのか
turn:49 星輝兵の罪 
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