ドリトル先生と悩める画家
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三幕その二
「それじゃあね」
「どうしようもないわ」
「先生は威張らないし」
「そのことも大きいよ」
「僕は威張ることは嫌いだよ」
先生が絶対にしないことの一つです。
「何があっても」
「そうだよね、先生は」
「それもしないよね」
「絶対に威張らない」
「お鼻は高くならないね」
「威張っている人を見て嫌な思いをしたんだ、子供の時に」
先生の子供の時のお話です。
「だから僕はね」
「威張らない」
「そのことにも気をつけているんだね」
「そういうことなんだね」
「そうだよ、じゃあ十時まで書いて」
論文をです、美術のそれを。
「そして十時になったら」
「うん、お茶だね」
「ティータイムだよね」
「そうしようね、昨日トミーとお話したけれど」
このことから言うのでした。
「今日はウィンナーティーを飲もうか」
「あの生クリームの紅茶だね」
「紅茶に上に生クリームを乗せた」
「あれを飲むんだ」
「うん、そうしよう」
今日の十時はというのです。
「そうして楽しもうね」
「うん、じゃあね」
「十時まで論文を書いて」
「それでだね」
「十時になったらウィンナーティーだね」
「それを楽しもうね」
こうしたお話をしつつです、先生は頑張って論文を書きました。そして十時になると実際に皆と一緒にでした。
ティータイムとなりました、熱い紅茶をカップに淹れてそうしてそこの上に生クリームをたっぷりと乗せます。
そしてです、いつもの三段のティーセットも出しました。
「今日は上はチョコレート」
「中はチョコレートケーキでね」
「下はチョコレートクッキーなんだ」
「チョコレート尽くしだね」
「うん、チョコレートを食べたくてね」
それでとです、先生はご自身でティーセットも用意して言いました。
「出したんだ」
「そうなんだ」
「じゃあ今からだね」
「ウィンナーティーとチョコレートのセット」
「全部楽しむのね」
「そうするよ、じゃあ飲もうね」
先生はにこにことしています、そしてでした。
早速紅茶とお菓子を楽しみはじめました、生クリームをたっぷりと入れた紅茶を飲んでそしてなのでした。
先生はにこりとしてです、皆に言いました。
「うん、いいね」
「ええ、確かにね」
「この紅茶美味しいよ」
「お茶とクリームがいい感じに合わさってて」
「ミルクティーとはまた違った美味しさね」
「そうだよね」
「どうにも」
こうお話するのでした、皆も飲みながら。
そしてお菓子を食べてです、こうも言いました。
ページ上へ戻る