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DQ5~友と絆と男と女  (リュカ伝その1)

作者:あちゃ
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54.ふざけてはいないのだが不真面目な奴がいる。そう言う奴はキーマンになる。

<天空への塔-内部>

天空への塔の最上階には天空城は無かった。
代わりに妙な爺さんが居て『マグマの杖』をくれた。
貰える物は貰っておくよ。

爺さんが言うには、
「天空城はその力を失い、世界の何処かの湖に沈んでしまった」
らしい。
天空城なのに水中にあるんだってさ!
今、水中城になっているってさ!(笑)
爺さんはそこまで話すと消えちゃった…
幽霊だったのかな?

あ!
そう言えばビアンカってまだお化け怖いのかな?
未だに怖がっていたら可愛いよね!
何かムラムラしてきちゃった…
ラインハットにでも行こうかな~…

「ねぇ!世界中の何処に天空城(笑)が沈んでいるか分からないし、一度一息入れる為ラインハットへ遊びに行こうよ!」
双子ちゃんはコリンズ君と遊べばいい…俺はマリソルと………

「リュカ様!何を暢気な事を言っているのですか!今は一刻を争う時ですぞ!一旦グランバニアへ戻り、対策を協議しましょう」
サンチョに却下されちゃった。



<グランバニア城>
ドリスSIDE

今グランバニアの会議室では、世界中の湖探索の為に慌ただしく協議をしている。
親父や軍の高官、各大臣にピエール、マーリン、ピピン、サンチョ、そして私…
グランバニアは国家の総力を挙げて天空城の捜索に力を入れるつもりだ!

だが…
肝心のリュカが朝から居ない!
双子を連れてルーラで何処かに消えた!
私を含め、皆ご立腹だ!
さすがのサンチョも怒っている!


翌日の昼過ぎ…
リュカと双子は帰ってきた!
親父が戻ってきたリュカに怒鳴ろうとした時、
「リュ「天空城が何処に沈んでいるか分かったから、明日朝一に出発ね」
挨拶もせずに、一方的に自分の言いたい事だけを言う男…
「「「「え!?」」」」

リュカは何処で情報を得たのだ!?
私達は昨日一日中話し合って、世界中の湖を探索する段取りを付けたのに…
「リュ…リュカ…天空城が何処にあるのか…分かったのか?」
親父が驚きながら訪ねている。
もう怒りは無いようだ…

「うん!エルヘブンのちょい南の湖に沈んでたよ」
「ちょ、直接見たの!?」
「何でそこだと思ったんだ?」
「何処からその情報を!」
みんなが一斉に疑問をぶつけ出した。

リュカはみんなを落ち着かせると話してくれた。



ラインハットのシスターが天空城の伝承について語っていたのを思い出し、色々聞いたそうだ。
それと、9年前のラインハットの争乱の時に書庫で天空城の事についての書を見た記憶があったので、ついでに読み漁り大まかな位置を確認したらしい。

そして帰りのルーラで飛行中に、その場所を目視確認して帰ってきたそうだ。
「ただ、遊びに行っていた訳じゃないのね…」
みんなさっきまで怒り心頭だったのに、今ではリュカに尊敬の眼差しを向けている。
特に探索を実行する軍人達からは、これ以上ないくらいの敬意を払われている。

ドリスSIDE END



<地下遺跡の洞窟-前>
ティミーSIDE

僕達は今、大きな湖の側にそびえ立つ大きな山の前に来ている。
ここまで来たのは良いけれど、どうやったら天空城を復活させられるかが分からない。
サンチョ達が話し合っている中、お父さんはマグマの杖を振り回しながら歌っている。

今、このパーティーは2派に別れている。
サンチョやピエール、マーリン、ドリス、ピピン、サーラの頭を悩ましているチームと、お父さんを中心とした歌って踊っているチームと…
僕としては、お父さんのチームに入りたいけど…伝説の勇者としては真面目に考えるチームに入らないとダメだよね…
ちょっと寂しい…

「「やかましい!お前も少しは考えろ!」」
ドリスとピエールが怒り出した。
よかった、真面目チームに入ってて!

「わぁ!」
お父さんは怒られた拍子に、振り回していたマグマの杖を放り投げてしまった様だ。
大きくそびえ立つ山に杖が突き刺さる!
「もー!急に大声出さないでよ!ビックリするじゃないかぁ~」
お父さんは悪びれた様子もなく、杖を回収しようとしている。
何でへこたれないんだろう?

「私達が真面目に考えているのに、貴様 (ゴゴゴゴゴゴッ)な、何だ!」
「地震か!?」
急に大地が震えだした!
よく見ると山に突き刺さっているマグマの杖が、真っ赤に燃えだしている。

「!!ルーラ!」
いきなりお父さんがルーラで少し離れた所まで、みんなを連れてきた。
「ど、どうしたの?お父 (ドゴーン!!!!!!!)え!?」
先程まで居た山がいきなり噴火をして、地形を変化させている。
先程まで居た場所も溶岩に飲まれてしまった。

もし、あの場に留まっていたら…お父さんはやっぱり凄いなぁ…
僕…伝説の勇者なのに…全然敵わない…
お父さんの方が勇者に向いている…
強いし…モンスターと話せるし…色んな事を解決しちゃうし…
何で僕…勇者になんか産まれちゃったんだろう…

ティミーSIDE END



 
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