サトシ「25歳」〜理想と現実の先にあるもの〜
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サントアンヌ号〜ブリッジ(操縦室)にて〜
ふなのり:「前方、異常無し!」
女ふなのり:「左右確認、、異常無し!」
船長:「そのまま前進じゃっ」
安全確認を行い運転する船長達。
すると、、、
ワタル:「ずいぶんとデタラメな操船だな」
船長達:「!」
ブリッジにワタルが入ってきた。
船長:「ここは関係者以外
立ち入り禁止ですぞ。申し訳ないのですが
退室下さい」
ワタル:「関係者以外立ち入り禁止か、、。
なら、”代わり”の航海士達を
連れて来なければならないな」
ワタルはため息をついた後、
船長達を威圧するように見渡した。
女ふなのり:「お客様、これ以上の在室は
航海の妨害となります。退室下さい」
ワタル:「茶番はもういい。お前達が
何者か知らないが、この船の
乗組員ではない事は既に分かっている。
この船の進行方向が予定と違い変更に
なっている時点でな」
ワタルがダイゴの元から席を外した理由は、
先ほどVIPルームから窓を眺め
月の方角と船の進行方向を確認し、
予定と違う航路を辿っている事を
知った為であった。
船長:「、、、」
ワタル:「潜入した理由はパーティー終了後に
吐いてもらう。」
ワタルは無線機を取り出し、
カンナ達に知らせようとした。
すると、、、
ウエイトレス:「動かないで」
チャキッ(銃)
ワタル:「!?」
先ほどワタル達にワインを勧めて来た
女性のウエイトレスが、背後から
ワタルの頭に銃を突きつけた。
ウエイトレス:「両手を挙げなさい。
無線機に電源を入れた瞬間、撃つわよ」
ワタル:「、、、なるほどっ」
ワタルは無線機を片手に両手を挙げた。
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