| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三章 X《クロス》
  海中



ゴポリ

「海中で私を相手にしようとは、思い上がったか?」


ゴポゴポゴポゴポ

「本来川にすむワニである私ならば、海の中なら対等に戦えると思ったか?」


ガボッ!!

「残念だがな、淡水だろうと海水だろうと、わたしには関係ないのだよ!!」


ゴゴッ!!

「うわっ!!」



ゴォン・・・・・!!!!!



海中

クロコダイルアンデットが猛烈な突進で海中を進み、理樹がそれを回避したために海中の岩に激突して粉々に砕いた。
が、だからと言ってそれでダメージを食らうこともなく、のそりと立ちあがって再び理樹へと突撃していった。



「ガァアアアアアア!!!」

「このッ!!」



ガキィ!!!



理樹は今、全身をバリアで包んで海中で戦っている。

クロコダイルアンデットの突進は海中でさらなる加速を見せていた。
直進のみの動きだが、その速度は弾丸のそれに近い。

それをかろうじて回避する理樹だが、掠った時の振動は確かに、理樹へとダメージを重く、鈍く、伝えていた。



「突っ込んで来い・・・・返り討ちだ!!」

「ぬお!?」


Uターンして再び突進してくるクロコダイルアンデットに、理樹がバリアでの刃を向けてカウンターを狙った。

あの速度で突っ込んで来れば、確実にまっふたつだ。


しかしガキィ!!という甲高い音が海中に響き、それが叶わなかったことを教えてくれていた。


「突進だけかと思ったか?甘いぞ翼人」

「くそ・・・・」

「貴様のバリアを破ったのは、この牙であるということを忘れたか!!!」



バクアァッ!!!



噛みついていた理樹の刃を、頭ごと振り上げて砕き折るクロコダイルアンデット。

その反動に理樹の両腕があげられてしまうが、そこで理樹の双眸がギラリとクロコダイルアンデットを睨み付けた。




「そっちこそ舐めてるんじゃない?」

「なに?」

「僕の刃が、これだけとでも思ったの!?」



そう叫び、理樹が拳をグッ、と握りしめた。
すると海中の、今まで何もなかったところに、無数の刃が現れてそのすべてがクロコダイルアンデットに向けられているではないか。



「!?」

「これくらいのモノを作り出すなんてのは、僕にとっては朝飯前さ」



その数は十や二十を軽く凌駕しており、まるで満天の星でも見ているかのように刃が周囲を覆っていた。

これだけの刃を受けてはさしものクロコダイルアンデットも・・・・・




「ぐぉお・・・!?」

「逃がさないよ。何のためにここまで接近したと思ってるのさ」



その場から逃げ、回避しようとするクロコダイルアンデットだったが、またもや四肢――――だけではなく、尻尾の先端、胴までもをバリアで封じられ、さらには上顎と下顎もリングで閉じられてしまった。



回避不能



理樹のバリアの硬度はあまりにも強い。
自分も破壊できるとはいえ、それは牙を顎を使ってこその偉業。


とてもじゃないが動きをこう封じられた状態で、この刃を耐える硬度は自分にはない・・・・!!!




「つ・・・・よい・・・・」



その状態で、クロコダイルアンデットが口の隙間からそんな言葉を漏らした。
しかし、理樹は頭を横に振ってそれは違うと言う。



「そっちの方が強かったよ。最初から全部。だからこそ、あんたは僕に対して速攻でデスロールを決めるべきだったんだ。敗因はあんたさ。下手な自信をつけて、僕相手なら勝てると油断していた、あんたが敗因だ」

「おのれ・・・きさ・・・・」

「それに、翼人は「理解者」だよ?ぼくはもうあんたの力を理解していた。だから勝てた。それだけさ」

「貴様ぁぁアアアアアアアアアアアアアアああ!!!」




理樹が腕を振り下ろす。

すると、無数の刃すべてがクロコダイルアンデットに向かって突っ込んでいき、その体を切り刻もうと襲い掛かった。





------------------------------------------------------------




「・・・・・・これくらいかな」


そういって、掃射を終えた理樹がそれを止め、ゴホゴホと咳をして苦しそうに膝に手をついた。




この海中内、理樹は決して十分に酸素があった状態ではなかった。
翼人の力を用いてこのバリア内での空気をかろうじて生産、戦闘を行っていたに過ぎなかったのだ。まあ、それでもここで戦わなければほかの上級と合流されて面倒になるのだから仕方がないのだが。

そして、その酸素がそろそろ尽きてきた。
流石に翼人と言っても慣れていない「酸素を生産」というのは疲れるらしい。


無論まだまだ出し続けることはできたが、なるべく無駄な力は抑えたい。




それに目の前であれだけの刃が突き刺さったのだ。全身へのダメージに、クロコダイルアンデットは動けまい。




ザパァ、と理樹が海面から顔を出し、そこで呼吸をする。
やはりそれなりに苦しかったらしく大きく深呼吸する理樹。



だが





(終わったと・・・・思うなよ・・・・ォ!!!)





海中では、クロコダイルアンデットまだ動いていた。

最初の数撃は喰らったものの、それによって体を縛っていたリングも砕け、自由に動くようになっていたのだ。

そうなれば後は防ぐのみ。牙を、爪を、尾を使って刃を弾き、砕き、何とかしてそのすべてから身を護ったのだ。



とはいってもやはり体に残ったダメージは相当なモノで、驚異的な肺活量を誇るクロコダイルアンデットの口から気泡があふれ出てきていた。




(ちょうどいい・・・・・息継ぎついでに、貴様のその魂)




ゴォッ!!




(噛み砕いてやる!!!)





ますでスクリューでもついているかのような加速で、一気に飛び出していくクロコダイルアンデット。


目指すは海上で息継ぎをする理樹。




ギラリと牙が光り、猛然と理樹の背中へと襲い掛かり





「もらったぁ!!!」





その牙に、確かな衝撃が走った。





------------------------------------------------------------





「オラァ!!良太郎、大丈夫か!?」

「何やモモの字。心配してくれとんのか?」

「ばっかやろう俺が心配してんのは良太郎の方だ。てめえは殺しても死なねえだろうか!!」



こちらは中級アンデットとの戦場。


そこでは仮面ライダーたち、サーヴァント数名、そして魔道士も数名戦っている。



「うわっ!!」

「スバル!!」

「危ないっ!!っと・・・こらこら、女の子には優しくしな、よッッ!!!」



倒れたスバルのもとにウラタロスが加勢に入り一体アンデットを吹き飛ばしたが、いかんせん相手の数が多すぎる。


まだまだ出てくるみたいだし、こちらの戦力はじわじわと削られていっていた。



「ありがとうございます!」

「いやなに。かわいい女の子を傷つけるような奴にお仕置きしただけさ」



「下がれーーーーーーーーーーーー!!カリバーが来るぞぉォォォおおおお!!!」

「おっと!!?」

「ヤッバいねぇ!!」





「エクス・・・・・カリバァーーーーーーーーー!!!!」



ゴオォウ、ドォン!!




直線状に味方がいないことを確認したセイバーから、金色の剣閃が放たれて多くのアンデットが宙を舞った。

しかし、まるでその穴を埋めようとするかのように即座にアンデットはザラザラとあらわれてきて、再び混戦へと逆戻りだ。




「これじゃきりがない!!」

「ゴキブリとのために体力は残しておきたいのだが・・・・!!!」

「いくら雑魚だっつってもこのままじゃ・・・・・!!!」





『伏せろォ!!!』





キュイッ・・・・・・ドドドドドドドンッッ!!!!




と、そこに野太い声が響き、レーザーのようなものが戦場を切り取るようにまっすぐ地面を走り、一拍おいてからその地面が次々と爆発していった。



振り返ると、そこには巨大なウィツァルネミテアの姿。
ハクオロだ。



「ハクオロさん!!」

「誰かあっちに向かってくれ!!強すぎる・・・・・・こっちにはわたしが加勢する!!速く!!」

「わかりました!!じゃあ私たちが!!」

「おい、俺らも行くぞ!!」

「ちょ、そんなに抜けていいの!?」

「答えなんか聞いてられっか!!」

「あーー!!それぼくのセリフ!!!」




ハクオロの参入から、フォワード陣の四人とイマジンたちが走り出していってしまった。

急に走り出したものだからキンタロスは良太郎から抜け出してしまい、哀れ良太郎はプラットフォームで置き去りにされてしまった。



「ちょ、ま・・・・・およぉ!?」

「がるぁぁアアアアアアア!!!」



そこからモモタロス達を追いかけようとする良太郎だが、その行く先をアンデットが立ちふさがってしまったので、そこから逃げるので見失ってしまった。



「あっちはたぶん大丈夫だよね・・・・はぁ、いつもなんでこうなるんだろ。変身」




そうぼやきながら、良太郎がケータロスを取りだし、ライナーフォームへと変身しようとする。
だが・・・・・



グヴォン! 《Wing Form》

「降臨!満を持して・・・・・」

『ジーク!?』

「喜べ。哀れにもお供たちにおいていかれたお前を、私が拾ってやったぞぅ?」

『いや、僕は大丈夫だったんだけど・・・・』

「遠慮するな。行くぞ、不幸なるお供よ!!」

『不幸なる、って言わないでーーーーーーーー!!!!』

















「ん?」

「どうしました?上条さん」

「いや、なんか呼ばれた気が・・・・・」



その上空、瞬風の中



そこでは怪我を負ったメンバーが治癒などを受けていた。
たった今も何やら毒を喰らったメンバーに右手を当て、治癒していたばかりだ。


「これで大丈夫だろ」

「ああ・・・・げほ、楽になった」

「でもまだ体力が戻ってません。これを飲んでください・・・・」


こっちの方も優秀なメンバーがそろっているためにすぐに回復、出撃していくのだが、時間が経つごとに人数が多くなっていく。


押されているのだ。
これだけの混戦だと、せっかく倒した相手もカードを投げられずにまた復活してしまうということもあるのだから、しょうがないと言えばしょうがないのだが・・・・



「それを抜きにしても多すぎる・・・・・」

「やはり直接石板を叩くしかないんじゃないか?」

「ダメ。アンデットが蔓延って守ってるし、その前には彼女たちも並んでる・・・・砲撃も撃てないわ」

「全部駆逐してからか・・・・」



「・・・・・ねえ、だったら、考えがあるんだけど」

「長岡さん?」





------------------------------------------------------------






「俺ら、参上!!」

「助けに来ました!!」


『急いでくれ。今は海東大樹ひとりで耐えているようなものだ!!!』





《ORGA!KAMEN RIDE―――PARADISE LOST》


「おおおおおおおおおお!!!!」

《FINAL ATTACK RIDE―――O O O ORGA!!》




地面に倒れて動けないWエクストリームを見て、その場に到着したメンバーは驚愕していた。

ディエンドはすでにコンプリートフォームに強化変身しており、ケータッチで仮面ライダーオーガを呼び出していた。


オーガの剣から金色のエネルギーで作られた巨剣が伸び、ディエンドライバーからはシアン色のエネルギーで同じように刃が作られている。
そしてシンクロした動きでコックローチアンデットに向けてその刃を振り下ろしたのだが・・・・・



「イィィィイイイイイイイイイイイ、ヤァッッッ!!!」




まるで奇声のような気合いを放ち、その刃をけり砕くコックローチアンデット。
そこから猛スピードで突進し、ディエンドへと迫ってその装甲を粉砕しようと拳を握る。


「オラオラぁ!!もっと見せてよ!楽しいぜェ!!!」

「その動きで近づかないでくれるかなッ!!」


《KAMEN RIDE―――RIOTROOPER!!》



自身に迫るコックローチアンデットに向け、ディエンドがライオトルーパーを五体召喚して向かわせるが、まるでトラックに小石をぶつけたようなものだ。簡単に弾き飛ばされて爆発、消滅する。

しかしその爆発の向こうからさらに召喚された仮面ライダーサイガが現れて飛んできた。
バックパックで宙を飛び、コックローチアンデットに向けて銃撃を放ってきている。

だがそれを軽々と飛び越え、真上から顔面に拳をめり込ませてマスクを破壊、そのまま着地と同時に地面に叩きつけるコックローチアンデット。
その衝撃にサイガも消滅するが、その間にディエンドは次の攻撃を始めていた。



《G4!KAMEN RIDE―――PROJECT G4》

《FINAL ATTACK RIDE―――G G G G4!!》



「喰らえ!!」



そう叫んで隣に召喚されたG4と共にミサイルを四発、二人で計八発をぶっぱなしてコックローチアンデットを吹き飛ばさんとするディエンド。


コックローチアンデットはまず、三発を蛇行して回避し、四、五、六、と階段を上るかのように踏み台にして躱す。
そして七発目は羽根を広げて羽ばたき、何とかして回避した。


しかし



「一気に放たなくてよかったよ」

「オゥッ!?」

「ドーン、だ」



ドォンッッ!!!




そうして回避したものの、八発目のミサイルが命中してとんでもない爆発と共にコックローチアンデットの上半身が宙で仰け反り、後頭部から地面に落ちて行った。

やっと一発、攻撃らしい攻撃が命中した。
しかもケータッチで召喚したライダーでの攻撃だ。それはカメンライドで呼び出したそれをはるかにしのぐ。



「や・・・った・・・・ッハ・・・・はあ、はぁ・・・・」



それを見てディエンドが膝をついて変身が解除される。

海東の体は汗びっしょりで、まるで今まで土砂降りの中で突っ立っていたかのような様子だ。



四つん這いで息切れも激しく、だらりと顎を垂らしている。
汗が地面に跡を作った。



「海東さん!!」

「やあ・・・・遅かったね・・・柄にもなく頑張っちゃったよ」




そういってスバルに担ぎあげられる海東。
そこに変身を解いた翔太郎も、まだ体力のあったフィリップに肩を借りてよろよろと寄って来た。



「でも、これでアイツはやったんですよね!!」

「ンだよ、オレら来た意味ねーじゃねェか」



疲弊した三人を見て心配する者の、スバルは一体倒したと喜び、モモタロスは無駄足(というより活躍できなくて)ぶーぶー言っていた。


だが、翔太郎や海東の目にはとてもではないが勝利した、という確信は宿っていなかった。




「君らは・・・・翼人たちがミサイル一発で死ぬと思うかい?」

「・・・・・え?」


「そういうことさ。まだ終わってないよ」





そうフィリップが呟いた瞬間、ミサイルによる炎の中にゆらりと影が揺れて、コックローチアンデットが歩み出てきたではないか。

「これで終わりかい?どんなライダー出してくれるのかと期待していたんだが・・・じゃあもういいな」



そういって楽しみはもうないのかと残念そうな声を出してコックローチアンデットがゆっくりと歩き、だんだんと加速して走りだした。



それに向かってスバルやエリオ、キンタロスらも駆け出し、迎え撃とうと応戦していく。



そこでモモタロスが振り返り、よっしゃ行くぜと声をかけた。




「おぉ~~~し、やっとオレの出番かぁ~~。良太郎!!行くぞ!!」


クルッ!



「・・・・・・あれ?」



自分をさす親指。
ビシリと決まった振り返り。


しかしそこに良太郎はいない。
今ごろ気づいたのか。






------------------------------------------------------------






ゴォン・・・・・・!!!





「が・・・え?」

「ん?なに?」




海上





理樹に迫っていたクロコダイルアンデットは、海面から飛び出すことなく何かにぶつかっていた。

理樹はその何かの上に立っており、足元から来たその振動に特に何の感情もなく純粋に「何してるの?」と首をかしげていた。




「貴様・・・・これは・・・・」

「ああ、バリアだよ?海の上に飛んでるのも疲れるからね。これは出しておけばそれだけでいいし」



理樹が乗っているのは海面に出したバリアだ。
クロコダイルアンデットはそれに衝突して鼻をつぶしたのだ。


このままでは息も切れそうだ。
クロコダイルアンデットはとりあえずそのバリアの範囲から逃れて海面から頭を出そうとするのだが・・・・



(ど、どこまで続いておるのだ・・・・・・こいつ・・・海全面にバリアを張りおったんじゃないだろうな!?)



そう、そこからいくら見渡し、移動しようともそのバリアの終わりが見えない。

それに対し、本当に何でもないかのように理樹が言う。


「足場って広い方がいいよね?だからおっきくしてみました」

「くっ!」


クロコダイルアンデットはそれでもあきらめず、牙を立てて回転、バリアを粉砕しようとするが・・・・・




ギャリィッ!!

「ッッ!?」



バリアが猛烈な勢いで回転し、牙と接触した瞬間にクロコダイルアンデットを体ごと弾き飛ばした。



理樹のバリアはそこに壁となって現れるだけではない。
自由に動かすことが可能なのだ。


思えばこれほど応用力のある能力もあるまい。



そしてこれは、さらにエグい物へと変貌する。




「いやぁ、僕ってなかなか怒らないキャラなんだけどさ」



ググッ・・・・




「今回ばかりはキレてるんだ」




海面に張られたその円形のバリアの端が海中に回り込んできて、円柱のように形を変えてクロコダイルアンデットをその中に閉じ込める。




「だから・・・・結構きついよ?覚悟してね?」



そして、その底の部分にプロペラのような刃が出来上がって・・・・・



「おい・・・貴様まさか!!!!」

「スイッチオン」

ギャオォオ!!!




回りだした。

その回転はすぐさま円柱の中に渦を作りだし、クロコダイルアンデットを引き込んでいく。
何とかして逃げようとするクロコダイルアンデットだが、周囲を覆う円柱の壁までもが回転を始めてしまったために、攻撃しても弾かれてしまう。



「君の攻撃は一点にぶち込まれると大変なことになるけど、こうしちゃえば大丈夫だよね」


その円柱はだんだんと縮小してさらに逃げ場をなくしていく。

もうこれが何かわかるだろう。
そう、ミキサーである。

何とも恐ろしいものを作ったものだ。


ミキサーの天井部分をドンドンと叩くクロコダイルアンデットを、しゃがみこんでみる理樹。



「無駄だよ。僕は世界最硬。そんなんじゃ弾かれるだけだよ?」

「お、まて・・・・流石にこれは・・・いくら不死でもひど・・・・・!!」

「フルパワー」


「オオオオオオオオおおお!!!おっ・・・ガっ・・・・あ、ああ゛・・・・ア゛ぁぁあ!!・・・・・・」



そして、彼の体が巻き込まれる。
瞬時にして海水がメロンソーダのような色合いになり、アンデットがその場にいた唯一の証になってしまった。



それを見て、理樹がすっきりしたと言わんばかりの溜息をつき、バリアに小さな穴をあけてカードをちょん、と浸した。

するとその緑色の液体がずるずるとカードに吸い込まれ、一滴残らず吸収され、カードにはクロコダイルアンデットの絵が映り、直後に消滅する。




「ふう・・・すっきりはしたけど・・・・」



そういって理樹が海岸線の先を見る。



「遠くまで来ちゃったなぁ・・・・一発ですごく遠くまで行くんだもんな、こいつ」




クロコダイルアンデットの突進の距離と、逃亡しようとした際の移動によって陸からかなり離れてしまった。




理樹がその背に薄緑の翼を開翼し、飛び立つ。

ほかの仲間は無事だろうか。




そう思いながら、理樹は陸地へと戻って行った。





to be continued
 
 

 
後書き

どうだったでしょうか海中での戦い!!

今回の理樹君は鬼理樹、略して理鬼君になってもらいました。
彼は起こると怖い(ガタガタブルブル


ディエンドのコンプリートは勝手に考えました!!
ディケイドが「ライダー名・カメンライド・フォーム名」だったので、こっちは「ライダー名・カメンライド・映画タイトル」にしました!!

どうですか?
こっちでの召喚はカメンライドより高性能だということにしました。
そうでもないとする意味無くなっちゃうしwwwww


そしてかわいそうな良太郎。大丈夫、ジークがいるからね!!


そして長岡さんはどうするつもりなんでしょうかね?




ではまた次回


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧