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レーヴァティン

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第五話 神殿でその十

「御前は好きじゃない」
「だよな、お互いに」
「しかし東の島に行くまではだ」
「一緒にいるか」
「その方がいいからな」
「生きられるからな」
「生きられるならだ」
 それならとだ、英雄は久志に話した。
「二人でいた方がいい」
「そういうことだな」
「俺も東の島に行けば似た様なことをする」
「あっちはあっちで群雄割拠らしいな」
「ならだ」
「傭兵か冒険者か」
「何はともあれ腕を磨く」
 つまり強くなるというのだ。
「そうなってだ」
「魔神を倒すか」
「そうする、行き着く先は同じだ」
「そういうことか」
「お互いに強くなってだ」
「魔神を倒すか」
「おおまかな経緯と結末は同じだ」
 この二つのことはというのだ。
「そうなる、とりあえずはな」
「魔神を倒すなんてな」
 それこそとだ、久志は腕を組んで考える顔で述べた。
「何かもう」
「夢だな」
「ああ、本当にな」
「夢のまた夢だ」
「遠い話だぜ」
「その通り旅を進むことだな」
「旅?」
「そうだ、旅だ」
 英雄はこの言葉はにこりともせずに出した。
「俺達がこの世界で生きて先に進むのはだ」
「旅か」
「この世界でのな」
「じゃあ途中までは一緒に旅をしてな」
「後はだ」
 英雄は自分が東の島に行ってからのことも話した。
「その途中からだ」
「別々になるか」
「そういうことだ」
「ああ、そういう旅だな」
「これでわかったな」
「少なくともそんな気になったさ」
 完全にわかっているか、久志はそれは勘違いであるケースも考えてそれでこう言ったのだ。確信はこの場合はするのはどうかと不意に思ってだ。
「いい感じにな」
「よし、ではだ」
「旅を続けるか、この世界の」
「まずは神殿に行くぞ」
「そうするか」
「これからな」
 二人で話してだ、そしてだった。 
 この日は夜遅くまでこの世界の情報の分析を行った。そしてそれが終わってから二人は寝た。そして起きると。
 久志は英雄の方を見てだ、彼に問うた。 
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