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Blue Rose

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第五十二話 その手に幸せをその一

                 第五十二話  その手に幸せを
 優花は目を覚ました、起きると身体が重く頭も痛かった。だがその中で携帯を取り出して時間をチェックするとだ。
 十時半だった、その時間を見てから周りを見回すと。
 まだ誰も起きていない、皆部屋で雑魚寝をしている。寝る間際に何とか全員でコップも皿も瓶もなおしていて奇麗だったが。
 皆場に雑魚寝だった、優花はその彼女達に声をかけた。
「皆朝よ」
「えっ、もう?」
「もう朝なの?」
「ええ、起きられる?」
「うう・・・・・・」
 一人の口からゾンビが起きる様な声がしてきた。
「かなり厳しいわね」
「二日酔いでよね」
「正直頭痛いわ」
 その娘は死にそうな顔で起き上がって言ってきた。
「今ね」
「それが二日酔いなのよ」
「こんなのなのね」
「辛いでしょ」
「ええ」
 その死にそうな顔で優花に答えた。
「かなりね」
「だからなのよ」
「あまりにも辛いから」
「そうした時はお風呂に入ってるの」
 二日酔い解消の為にというのだ。
「そうしてるの」
「そうなのね」
「じゃあ今から皆起こして」
「それからね」
「お風呂行きましょう」
 そのスーパー銭湯にというのだ。
「そうしましょう」
「じゃあね」
 家の娘も起きた、パーティーを開いていたその家の。
「今から案内するわね」
「ええ、それじゃあね」
「お願いするわね」
 起きている面々でその娘に応えてだ、そしてだった。
 寝ている娘を起こしゾンビの集団の様な顔で何とかスーパー銭湯まで行って中に入った。広く奇麗な和風のその建物に入ってだ。
 脱衣場まで行き服も脱いでだ、全員でだった。
 身体も洗わずにまずはサウナ室に入る、そこで汗をかいているとだ。
 徐々にだがだった、酒が抜けてきて次第に生き返ってきて言えた。
「いや、何かね」
「お酒抜けてくわね」
「半端じゃない勢いで」
「そんな感じするわね」
「二日酔いにはこれが一番なの」 
 優花も酒が抜けていく感覚を感じつつ言う。
「お風呂なの」
「死にそうだったのにね」
「それがね」
「楽になってくるわね」
「嘘みたいに」
「そう、こうしてお酒を抜いてね」
 そしてとだ、優花はさらに話した。
「元気になって」
「そしてなのね」
「一日はじめるのね」
「そうするのね」
「そう、水風呂に入ってまたここに戻って」
 優花は自分の右手を見た、汗が玉の様に出ていたがそれがさらに出て濡れそぼった様になっている。
「汗かいたらね」
「もう完全になのね」
「二日酔い解消されてるのね」
「そうなのね」
「そうなってるわ、あとお湯にも入るわよね」
 優花はクラスメイト達にこのことも話した。 
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